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牛深市民病院の内科医全員が辞意
天草市牛深町の天草市立牛深市民病院(松崎博充院長)で、松崎院長ら内科の常勤医師四人全員が、3月末で退職する意向を固めていることが18日、分かった。市は後任医師を探しているが難航、同日、天草郡市医師会(酒井保之会長)に協力を要請した。
昨年4月、松崎院長が「一身上の都合」を理由に辞表を提出。市は8月に受理した。松崎院長は元熊大助教授で、病院では若い内科医を指導する立場。ほかの3人は大学から派遣されていた。3人もその後、退職する意向を示した。
院長は退職について、病院経営をめぐる市側との意見対立などを理由に挙げている。3人の退職には、「指導医がいないのならば、熊大も若い医師を置いておけないと判断した」としている。
病院は1月、「4月以降は他の医療機関への通院をお願いする可能性がある」と、患者らに文書で通知した。病院の内科患者は一日平均64人。人工透析患者も同25人いる。牛深地域で人工透析の治療を受けられるのは同病院だけで、不安も広がっている。市は医師バンクを活用するなどして、後任の院長や医師を探しているが難航。安田公寛市長や市議らが同日、天草郡市医師会に酒井会長を訪ね、診療態勢を維持するために協力を要請した。安田市長は「救急医療も含め、市南部の医療体制の崩壊につながりかねない。あらゆる方向から医師確保に努力していきたい」と話した。
4年に始まった新人医師の研修制度に伴い、全国の大学で医師不足が深刻化、地方病院への医師派遣停止も相次いでいる。牛深市民病院では昨年3月、熊大医学部が産婦人科の常勤医師を引き揚げた。 (1月19日の熊本日日新聞の記事より)
残りは、小児科と整形と外科みたいですが、それだけでは、その周辺の医療は難しいでしょう。内科医4人全員が後任も見つからない内に辞めるなんて、よほど院長と市の方で折り合いが付かなかったのでしょう。ねぎらいの言葉、あったのでしょうか。へき地の医師の大変さ、世間からは分かってもらえないみたいですが。訴訟問題などがからんでいると、更にややこしくなります。
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