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○昭和61年2月3日(月)晴。
肩が凝っている。21時までに3人入院した。NHKの番組で、自治医大の助教授が自分の様にしつこく統計を執っていた。自分と何か生き方で共通するものを感じた。医療って、やはり人間性が大切だと思う。人間くさい人であることが大切だ。医療を金儲けの手段に使ってはいけない。これが原則だなあ。月曜と木曜がホントにきつい。火と金は、(少ないので)気軽だ。水(午後は、自分は休み)と土(午後も自分はする)は、数が問題だ。日も数が問題だ。近頃、恵ちゃん、(3児の母親になって)嬉しそうだ。
○昭和61年2月13日(木)晴。
23時まで診た。しかし、その間、月報の原稿を書いた。人間って、忙しい時程、沢山のことをやっている気もする。自分の様に忙しくても結構あれこれやれる。しかし、息抜きは確かに大切だなあ。
○昭和61年2月15日(土)晴。
(長女)ミーコの相手を充分にしてあげた。とても嬉しそうだった。父親が夜仕事に行かないととても喜ぶ。恵ちゃんのそんな時穏やかな感じだ。ミーコの咳も前よりもいいし、恵ちゃんの喉の痛みもいいみたいだ。(土地と家の)借金はどんどん返しているし、学会にもどんどん発表しているし、子どもも3人も出来たし、本も出版出来そうだし、ホントに今は幸せって感じかな。
○昭和61年2月16日(日)晴。
○○先生のクリニックの落成式があって蒲江まで行った。○○先生(専門は、産婦人科だが、全科で開業)は、趣味は仕事とのこと。60歳、独身、それで今から開業。ハンサムで、人柄が温厚で、とても勉強家で、頭が低い。「4年前に○ャノンの社長より独り立ちを勧められている。老後のことも考えて、医者をするしか能がない、これに徹しよう。」と思って開業したとのこと。正に○○先生らしい哲学だなあ。ビデオにバッチリ撮った。
○昭和61年2月19日(水)晴。
小児科の(送別会を兼ねての)食事会が「串の豊」であって、21人も集まって、盛大だった。皆、おいしそうに食べていた。その後、(小児科行きつけのスナック)シーハンターに行った。そこでは、0時近くまで、貸し切りで騒いだ。とても和やかで、皆、最後の別れの言葉を言ったが、泣いている人が多かった。人間関係がとてもいい職場だと思う。こんな職場で、仕事が上手く出来ている自分は、ホントに幸せだと思う。
○昭和61年3月2日(日)晴。
ゆっくり休んだって感じだ。1週間に1回、確実に休めるといいと思う。しかし、1カ月に3回は、(日曜に)休めることが多いし、それに、水曜の午後はいつも休めるから、昔と比べれば各段の違いだなあ。