教室の雑巾がけの一般的なスタイルは、両手を雑巾の上に置き、一直線にダダダーッと何往復かする、あのスタイルだろう。
いかにも「がんばって掃除をしている」という感じもして、教室掃除には欠かせないスタイルに定着している。
しかし、このやり方には欠点がある。
「汚れを見て拭く」ということができない。汚れている所を見つけて、それが落ちるまで重点的に拭く、ということができないのである。
普通、掃除とはそういうやり方が基本なはずなのに。
もっと効果的な雑巾がけの方法はないだろうか。
こんなときの攻略法は、これだ!
「ワイパー拭き」を身につけさせる!
である。
「ワイパー拭き」とは、その名の通り、車のワイパーのような動きをする拭き方である。
やり方を示そう。
①両膝、片手を床につき、片手に雑巾を構える。
②目の真下の床を、右→左・左→右・右→左・左→右… というふうに、車のワイパーのように拭く。
③3往復したら、一つ前に進む。※3往復でも落ちない汚れがあるときは、さらに拭いて、きれいになったら進むようにする。
④また、②・③を繰り返す。
このやり方で、教室の壁から壁を一往復するのである。
こうすれば、子どもたちは床の汚れを見ながら、意図的な雑巾がけをできて、しかも床がきれいになっていくことを確認しながら作業を進められる。
一直線ダダダーッの体力主義の雑巾がけよりも、ムラなく、きれいな床にすることができる。
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