毎日の学級生活を運営していくために、子どもたちがやるべき仕事はかなり多い。
それらの仕事を「○○係」として、グループに任せる学級が多いようだが、私はこれをしない。
なぜかというと、仕事をする子が複数になってしまうと、だれがするのか不明確になりがちだからだ。
特定のある子だけがして、あとの子派何もしていない、となることも多い。
そうではなく、学級の仕事はぜひクラス全員で公平に分担し、一人一人に責任感をもって取り組ませたい。
こんなときの攻略法は、これだ!
「一人一役」のシステムをつくる!
これに限る。
子ども一人につき、クラスの仕事を一つ分担するのだ。
だから、クラスの人数が30人いれば、仕事を30個見つけて、分担することになる。
「そんなにたくさんあるかな」と思うかもしれないが、結構あるものだ。
一部紹介しよう。
・ 授業の号令役・廊下の雑巾並べ役・明日の時間割記入役
・教室の棚チェック役・朝の窓明け役・教室の電気付け消し役
・花の水やり役・1時間目の黒板消し役・鉛筆削りカス捨て役
まだまだある。
クラスの実態を思い返しながら、細かなことでもいいので、必要な仕事を洗い出してみるとよい。
そこで重要なことは、
必ず毎日できる仕事であること。
毎日やり遂げることができるから、子どもにとっては分かりやすいし、習慣になる。
そして、これらを確実に全員が毎日やり遂げる「システム」にすることが必要だ。
私の経験から、一番効果的なのは、仕事ができたら裏返すカードを準備することである。
まだ仕事をしていないときは表の赤色のカード(「まだしていません」と書いてある)
仕事をやり終えたら、カードを裏の青色のカードにする(「バッチリしました」と書いてある)
帰りの会が終わり、みんなでさようならをするときには、カードが全て青色になっていることを確かめればよい。
この一人一役システムは、学級生活を滞りなく進める上で絶対に欠かせないと私は思う。
こうしてみんなで協力し合って、気持ちよく毎日が送れるようになると、子どもたちも、自分がしている仕事にやりがいを感じられる。
自分だけでなく、友だちもみんなそれぞれに仕事を持っていて、クラスのためにがんばっているのだ。
毎日、カードが全部青色になっているときは、思い切り誉めてあげたくなる。
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