小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

板書の攻略法

2009-08-24 07:47:52 | 授業中の攻略法

ときに,板書が上手な先生がいる。

授業が流れていくとともに,スラスラと板書し,それがきれいに仕上がっていく。

授業が終わったときには,思わず写真を撮りたくなるような,みごとな「作品」とも言えるものが出来上がっている。

一方で,板書が下手な先生もいる。

授業が始まって30分ほどしてその授業を見に行っても,板書を見て「はて?何の授業なんだ?」と,まったく分らない。

黒板には,ポツ,ポツとまばらに単語が並んでいるだけ。

しかし,私も少し経験を重ねてきてから,考えるようになった。

「何をもって,「板書が上手」なのだろうか?」

若いころは,ただ見た目のきれいさのみで判断していたような気がする。

しかし,それだけはなさそうだ。

板書とは,教育技術の一つとして,授業づくりの大きなポイントとなることは間違いない。

だから,そこには教師の意図的な工夫が必要だ。腕を磨こう。

板書の攻略法は,これだ!

意図的に4パターンの板書を使い分ける!

である。

いつも同じような,「なんとなく」の成り行きまかせの板書ではいけない。なぜなら,授業はどれも同じでないし,成り行きまかせではないからだ。

私の経験上,板書は授業の流れに応じて以下の4パターンに使い分けられる。

1 時系列板書

 →シンプルに授業の流れ,内容に沿って順番に板書していく形

2 子どもの声拾い板書

 →子どもの発言や思考を,どんどん板書して作り上げていく形

3 芸術的構成板書

 →授業全体を構造的に板書に表していく形

4 子どもがつくる板書

 →子どもがどんどん板書していく形

この4パターンを意図的に使い分けることで,板書も有効に授業の中で働きだす。

例えば,算数で習熟のための練習問題の授業なら「時系列板書」

総合学習の導入場面で,学習テーマを決める授業なら「子どもの声拾い板書」

社会で小単元をまとめる授業なら「芸術的構成板書」

国語で4画で書ける漢字を見つける授業なら「子どもがつくる板書」

今まで板書の形をあまり意識したことのない人であれば,この4パターンを使いだすと,非常に板書がしやすくなるし,さらには授業がスムーズに進められるようになる。

もちろん私自身も,まだまだ訓練中である。

※ちなみに,研究授業などでは「3 芸術的構成板書」をやりたがるし,参観する人の目も,そればかりを期待している。だが,よい板書とは,実はそれだけではないということだ。

↓ぽちっとお願いします。いつも応援ありがとうございます

にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へ