この話題をする前に、いわゆる「授業始め(終わり)のあいさつ」をしていないクラスもあるだろう。
実は、私もなくてもいいと思っている。授業はチャイムが鳴れば、すぐに先生が始めればよい。
しかし、学校によっては、それを共通実践として取り入れているところもあるようだ。私が見た授業においても、そのあいさつをしている学級の方が大半を占めている。
するとなれば、このあいさつはビシッとやりたい。チャイムと同時に一瞬の間も空けず、引き締まった上手な号令でやりたい。
だが、問題がある。
多くのクラスでは、このあいさつを日直などの輪番制にしてしまっている。
輪番制だと、たまたまその日があいさつの当番になっている子も、忘れてしまっている。チャイムが鳴っても、「・・・・(シーン)」「日直!」「しょうたくんだよ!」「あっ、ぼくだっけ??そっか。姿勢、礼。」といった光景をよく目にする。
これだけで、授業始めの肝心なテンポと集中力がくずれる。
また輪番制だと、号令も上手にならない。毎日馴れない声での号令に、クラスも引き締まらない。「もっとクラス全体に通る声で!」などと指導しても、1ヶ月に1回ほどしか回ってこない役なので、上手さを求めるのは酷である。
もうお分かりだろう。こんなときの攻略法は、これだ!
授業始め・終わりのあいさつは、決まった子にさせる!
である。
どの子にも平等に経験させたいという担任の思いも分かるが、この役割に関しては、固定したほうがよい。
そしてそれを引き受けた子には、徹底して指導を行う。
チャイムと同時に言うこと。通る大きな声で言うこと。言う速さ。そして、授業においてとても重要な役であること。
そうして、その子が責任感をもって上手にやる姿があれば、他の子たちも納得してくれる。
様子を見ながら、1学期交代、1ヶ月交代、などしてもよいだろう。