小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

うまく伝えられない子って多いですよね…!

2009-10-21 22:10:05 | 授業中の攻略法
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授業中,子どもたちが自分の考えを伝えようとする場面には注目します。

先生も注目するし,子どもたちも注目します。

「あの子が,どんなことを言ってくれるのかな…!」

【問題】三角形の面積の求め方を考えよう

「ゆうきくん,自分の考えを発表してみましょうか」

「えーっと,三角形は… ここが… なんていうか… 四角形と違うくて… へこんでるっていうか… 並べると… できるんですっていうか… 2つになって… これは平行四辺形だから… で,半分にすれば… あれ?ちがうかなぁ?」

ものすごくかわいいものです。

よく頑張っていることも分かるので,思いきり頭をなでてあげたくなりますね!

しかも,かわいそうだけど,説明の途中で笑ってしまいそうです。

いやいや,先生としてこれでは頼りないですね。

残念ですが,ゆうきくんががんばって説明している途中で,聞いているほとんどの子が,あきれ顔。集中力をきらしています。

ゆうきくんが,うまく伝えられないからですね。

せっかくの場面なのに,もったいないですね。

でも,子どもたちにとっては,相手にとって分かりやすく,自分の考えを伝えるということは難しいことです。

(というか,大人でもヘタクソな人はいっぱいいます。私も)

難しいので,やはり「伝え方」を教えてあげなくてはいけませんね。

ポイントはいくつかあると思います。

第一弾の今回,まずはこれ!

文章はできるだけ短く区切らせる!

これが一番の基本かと思います。

一文は,主語と述語がシンプルに対応するできるけ短い文の方が分かりやすいことは確かです。

試しに,上のゆうきくんの説明を,一文ずつ短く区切ってみましょう。

「三角形は,ここが四角形と違います。へこんでいます。並べるとできます。2つになります。これは平行四辺形です。半分にします。」

まだまだ文章の中身としては未熟ですし,主述さえ整っていない部分もありますが,それでもずいぶんすっきりしました。

黒板に,図でも書いていてくれたら,この説明でも分かりそうです。

(きっと,三角形を2つ並べて平行四辺形にして,面積を半分にしたいのでしょう)

内容がどうであれ,一文が短いと理解しやすいものです。

区切れがいいので,聞いている方も集中力が続きやすい。

自分の考えを伝えようとすると,かっこよくしゃべらなきゃと思うのでしょうか。それとも「です。」「ます。」としっかりと区切るようなしゃべり方をするほど,自信がもてないのでしょうか。

どうしてもダラダラと,言葉をつなげてしまいます。結果,分かりにくく,聞きにくい説明になってしまいます。

これは,大人のへたなしゃべり方にも,そっくり当てはまりますよね。

だから,こういうときの指導としては,まず,一文を短く区切らせることからやってみましょう。

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明日からのクレーム対策としては!

2009-10-19 19:16:15 | 保護者への攻略法
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結局,振り返ってみれば,保護者からのクレームというのは,教師にとってつらいものではありますが,そこから学ぶこと,そこから成長することがとても多いものだということに気付かされます。

そのクレームの内容が,とても参考になるものであったら当然ですし,実はまったく理不尽なものであっても,そうです。

クレームがくるたびに,学級経営の在り方を考えさせられる。

クレームがくるたびに,保護者の心情を汲み取ろうと努める。

クレームがくるたびに,良好な人間関係の構築に向けて工夫する。

クレームがくるたびに,周りの人と相談する機会がもてる。

自分が広い視野をもって,懐深く構えていれば,どんな意見も自分の糧にできるものだというふうに,考えたいものです。

忙しく,学級の学習指導,生徒指導などに頭がいっぱいの毎日に,追い討ちをかけるようにクレームがくると,よい対処ができなくなりがちです。

そんな毎日を送っている教師は,保護者向けにぜひ心掛けたい。

「いつでも,何でも言ってきてください」という姿勢を示す!

クレームが入ってくる窓口をできるだけ狭くしたがるのが一般的かもしれませんが,逆にできるだけ広くしちゃいましょう。

一つは,前にも書きましたが,自分のためです。クレームが教師を育てます。

もう一つは,子どものためです。

狭く閉ざされた学級では子どもの成長に弊害があります。担任の独りよがりな教育に陥ってしまいます。やはり,広くオープンな学級で育てていく方がいい。

そして,保護者のためです。

自分の子どもを預けている学級の担任が,自分の声に耳も傾けてくれない,とても声もかけずらい雰囲気があるということでは,いろいろと心配でしょう。

常に声をかけやすい,何でも聞いてくれる先生のほうが安心です。好感がもてます。

オープンにするということは,閉ざすことよりも簡単なような気がしますが,それには勇気がいります。

自分の仕事への自信や責任も必要です。

となると,自然とオープンにすることで担任としての資質が高まるし,クラスの質が上がります。

ではどうやって「いつでも,何でも言ってきてください。」とするか。

・学級日報や週報の片隅に,何でも書いて,切り取って担任に渡してよいコーナーをつくる

・保護者会や家庭訪問のたびに,そのむねを伝える

・学期末や年度末に,保護者による学校評価を行う

・何らかの連絡があるたびに,お礼と,またお願いしますを伝える

という方法が考えられます。

あとは,保護者が何でも言いやすいと感じる,オープンな雰囲気の先生になることでしょう。

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クレームを言ってきたあの保護者とはその後…

2009-10-18 06:59:00 | 保護者への攻略法
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私は毎日学級通信を出しています。

B5サイズで,そこにはその日の授業での印象的だった子どもたちの活躍や,思わず笑いたくなるおもしろい1シーン,明日の連絡などをコンパクトにまとめていました。

この学級通信は,私が数少ない自慢できる仕事の一つでもありました。

どんな忙しい日でも,高学年担任であろうと,毎日続けていたからです。

そして,うれしいことにその中身もなかなか好評でした。

子どもたちにも保護者にも。

しかし,ある日クレームが来ました。

私は時折,その通信に子どもたちの日記を載せていました。

その日の際立っていい日記を1つか2つ。

お手紙で来たクレームの内容はこうでした。

「うちの息子の日記がずっと掲載されないのですが。読んでいても,そのことが不愉快で…」

と,その保護者の方の不満を表す文章が続いていました。

「うーん…」もちろんその子の日記が載らないのは,日記がよくないからでした。毎日,ほんの数行で,内容も乏しかったのです。

私にとっては,理不尽なクレームでした。

しかし,自信をもっていた学級通信を非難するものだったので,相当なショックを受けました。

本音を言えば「お宅の息子さんの日記を読んだことありますか!こんな…」と言いたい気分でしたが,そこは冷静になりました。

そして,反省もしました。

確かに日記の載らない子は悲しいでしょう。保護者も。いい日記を書かせていないのは担任の私なのです。

お手紙を返しました。

「この度は,貴重なご意見をいただき,ありがとうございました。学級通信の件,担任としても気づいていない至らない点があり,○○さんのおかげで…」と,精一杯のお礼と,謝罪をしました。

「同様に不快に感じる方が多くいるのであれば,学級通信をつくること自体を考え直そうと思います。」

とまで書きました。

そして,(前回の攻略法で紹介したように)先輩の先生方にも相談しアドバイスをもらい,かつ次の日の学級通信でもその件を紹介しました。

そしてさらに…

数日後,必ずこちらからクレームの保護者に連絡をする!

ということを実践ました。

本当は,クレームを言ってきた保護者とは,その場でその件を解決したら,もうその後はできるだけ関わりたくないと感じてしまいがちですよね。

私のこのときの場合も,とりあえずその子の日記をすぐに載せる,日記の内容がよくなるよう指導する,不公平にならないよう掲載された子の回数を記録していく,ということを改善策としてやっていくことを示して,とりあえずの落着を見ました。

でも,私自身は納得のいかない部分も正直にいえばありました。(私もとても未熟者だということですが)

もう○○さんとは,あんまり関わりたくない,とも思いそうになりましたが,そこはぐっと踏ん張ろうと思いました。

重要なのは,先生と保護者のいい関係を築くことです。それを忘れてはいけない。

そこで,その子の日記を掲載したその日,そしてクラス全体に日記指導をしたその日,さらに学級通信を続けて2週間ほどたった日,こちらからその方にお手紙を書きました。

「その後,学級通信をご覧になられて,いかがでしょうか。今日は,クラスで日記の書き方を…」

これで,保護者の方も,すっかり落ち着いてくれたように感じました。

先生と保護者の間にあった,気持ちの悪いしこりのようなものも解消されたように感じました。

この対応の仕方にも,先生の謙虚な姿勢を感じてくれたはずです。

実際,私はとても謙虚な気持ちになりました。

そして,さらにこの対応をすることで,立場が逆転したようにも思います。

クレームを言ってきたときは,保護者が先生に圧力をかけるような関係があります。

それが,こちらから頻繁に連絡をすることで,逆に先生が先手を取れるようになります。

そんな相手には,保護者もまたクレームを浴びせる気にはならないでしょう。

やはり,肝心なことは,クレームの中身がどうのというより,それをきっかけとしてよりよい教師と保護者の関係を築こうとしていくことですね。

どんな場合も。

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保護者からのクレームを,どう処理したらいいか…!

2009-10-17 08:11:51 | 保護者への攻略法
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私が教師を初めてすぐに感じたことの一つに,こういうことがありました。

「教師とは,子どもと向き合い,子どものことを考える仕事なのに,こんなにも親が身近に見えるものなのか。親と向き合っているみたいだな。」

向き合っている子どものうしろに,その保護者が見える。

という感じです。

もちろん全ての学校,クラス,子どもが同様にではありません。

程度の差はありますが。

その保護者からのクレームというのは,つらいものです。

「クレーム」とはいってもその幅は広く,本当に的を得たためになるものもあるし,「意味不明」のような,まさしく「クレーマーによるクレーム」というものもあります。

とりあえずここでは広く「クレーム」と使わせてもらいます。

以前のブログに,クレームが来たらこうする,という攻略法を紹介しました。

①心から謝罪する

②お礼を述べる

③内容を徹底的に聞く

この真摯な姿勢が,教師としての信頼をつくる。

決して先生だからといってえらそうにつっぱねない。

ということです。

この対処の仕方は大事にしながらも,さらに心掛けたいことがあります。

クレームとは,他の人(他の保護者や職場の同僚)には知られたくないと思いがちです。

自分への非を指摘するものですから,できれば狭い範囲で処理してしまいたいと思うのが自然でしょう。

しかし,それは一つの落とし穴です。

クレームは広く公開する!

思い切ってこうしましょう。

私も,初任(たっくさんのクレームを受ける未熟者)などのころは,できるだけクレームを隠そうとしました。

仕事のできない教師と思われたくなかったからです。

しかし,隠せば隠すほど,問題は大きくなることが多かったのです。

・クレームを言ってきた保護者がいつまでも納得してくれない…

・問題そのものが改善に向かわない…

・致命的な問題を,あとから管理職が知った時には怒られる…

こんな事態を避けるためにも,クレームは広く公開するべきです。

自分にとってはつらいことですが,受けたクレームを,同僚の先生にすぐ教える,管理職に報告する,学級の保護者に向けて知らせる,ということを積極的にしましょう。

そうすることで,

・同じ経験をしたことのある同僚の先生がアドバイスをくれる

・担任で対処しきれない問題の場合は管理職が入ってきてくれる

・同じことを感じていた保護者が少し安心してくれる

・クレームを言ってきた保護者が,その反応に少なからず納得してくれる

・そういった謙虚な姿勢をもつ教師に,多くの人が好意をもってくれる

となります。

これらのことから,クレームで指摘された問題は改善へと向かうことが多くなることは間違いありません。

自分の傷口を開いて見せるのは痛いですが,開くことでどう治療すればいいかがよく見える,といった感じでしょうか。

さらに。

先生がクレームを必ず広く公開する姿勢をもっていると,下手なクレームは来なくなります。

いわゆる,ただの「言いたがり」だけのクレーム防止にも効果的です。

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ん?クラスに忘れ物をする子が続出!?

2009-10-15 18:14:17 | 授業中の攻略法
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忘れ物シリーズのラストです。(のつもりです。思いつけばまた)

忘れ物はあるもの,というスタンスで指導を続けていきますが,ある日,ちょっと異様なことに気付いたとします。

「ん?今日は15人も忘れ物がいる… そういえば昨日も多かったな… 連絡はきちんとしているのに… おかしい。」

クラスの中に忘れ物をする子の数が,急に増えだしたのです。

一応その子たちにも,決まったシステムの中で指導をして,その子たちも反省しているようには見えます。

が,その数が多いことが気になります。

そして次の日,また多くの子が忘れ物を報告します。

「どうしたんだ??」

授業に支障を大きくきたしてしまうことはもちろんですが,それ以上に,なぜこんなに多いのかが気になります。

不安になります。

こんなときは,敏感に察知しないといけません。

クラスの中に起きている悪い変化を。

この攻略法を覚えておきましょう。

忘れ物をする子の数が異常に増えだしたときは,クラスに何らかのトラブルが起きているとき!

ということです。

つまり,以下のようなことが考えられます。

・先生の帰りの会などでの連絡が,子どもたちに伝わらなくなっている

・子どもたちに「忘れ物をしてはいけない」という認識が薄くなってきている

・家庭の,学級経営への協力が得られなくなっている

・忘れもののあとの先生の指導が,子どもたちの心に届かなくなってきている

・子どもたちがきちんと学習の準備をできないほど疲れていたり,生活が乱れたりしてきている

という悪い変化が起きだしている可能性大です。

そんなクラスとしての土台の崩れは,忘れ物などの細かなところにも表れます。

もし,これらのトラブルが本当に起きているなら,そのうちすぐに,忘れ物だけでなく他のいろいろな場面にも悪影響を及ぼしてくるはずです。

「授業中に私語が増える」「遅刻気味の子が増える」「テストの点数が下がる」…

こういった変化には,担任として敏感でいたいものです。

早急な対処が必要です。

放っておけば,もっとひどいことになるという危機感を持ちましょう。

こんなときだけは,「たかが忘れ物」ではなく「されど忘れ物」です。

まずは,学級経営上のどこに問題があるのか,担任としての自分の言動を振り返ることが必要です。

そして,子どもたちの実態,子どもをめぐる環境,いろいろな視点から振り返ることです。

その後,トラブルの原因が見つかり,改善に向かうことができれば,忘れ物も自然と減ってくるものです。

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