小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

今日も忘れ物…イライラしてきた~!

2009-10-13 20:32:02 | 学級生活の攻略法
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忘れ物シリーズの攻略法が続いています。

これまでに紹介したように,しっかりとしたクラスのシステムもつくり,指導の仕方にも工夫をしてきました。

しかし,依然クラスには忘れ物をする子が続きます。

ぽつ,ぽつといろんな子が忘れ物をすることもあるし,特定の子が続けてすることもあります。

毎日のように,忘れ物指導が続きます。

そのうちに…

先生もイライラしてきました!

いくら手短な指導,子ども相互によるアドバイスを心掛けていても,さすがに頭に血が上ってきました。

こりゃあ,奥の手を使うしかない!

「今日から忘れ物のグラフをつけます!多い日には罰の宿題です!!」

「みんなの名簿をはって,忘れ物をした回数のシールを貼っていきましょう!授業参観で保護者の方に見てもらいます!」

「忘れ物をだれもしない日が何日続くかチャレンジしましょう!30日続いたらパーティーです!」

いやいやいや… それは絶対にしてはいけないことです。

忘れ物をそんな風に取り扱っているクラスは,質の低いクラスと言えるでしょう。

それはイライラしたくない先生のためであって,子どものためにはならないことです。

忘れ物。学校に永遠に続く産物。

基本,こうです。

忘れ物は,必ずあるもの!なくなりはしない!

という認識を教師がもったほうがいいでしょう。

「そりゃあ,忘れ物はしますよ。一日の授業に向けて持ってこないといけないものはたくさんあるわけだし,子どももなかなか忙しかったりします。学校だけじゃない子も増えてますからね。ましてや,クラスには30人の子がいます。だれか1・2人くらいは,必ずといっていいほど,忘れ物はありますよ。」

私が,私にするようになったなぐさめ言葉です。

まさしく,その通りではないでしょうか。

だから,基本として,忘れ物をする子にイライラしたり,その指導に熱くなりすぎるのは,的が外れていると思いましょう。

その必要はありません。

ただ,「忘れ物はあるもの」と頭では理解しているつもりではあっても,あまりに状況がひどくなると,感情が噴き出してしまいそうになります。

そんなときこそ,この基本にもう一度立ち返りましょう。

そして,冷静に,自分の学級経営,忘れ物指導の進め方を振り返ってみることです。

もちろん,忘れ物の指導に手を抜いていいというわけではありません。

少しずつでもその改善をねらって,担任として指導を継続していく必要はあります。それは間違いありません。

ただ,ちょっと楽しむくらいのつもりで,わずかな遊び心をもつくらいのつもりで,次の忘れ物指導の工夫をしてみる。そのくらいがいいでしょう。

また,忘れ物をした子ばかりが目についてしまうときは,逆に普通に忘れ物をしていない子(そちらの方が断然多いはずですが)に目を向けてあげましょう。

そして,忘れ物がないことをほめてあげましょう。

そうすることでイライラもしないし,意外と,それが何よりの忘れ物防止のための攻略法だったりするかもしれません。

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忘れ物が続く子には!?

2009-10-11 07:13:41 | 学級生活の攻略法
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忘れ物へのクラスとしてのシステムをつくり,状況に応じた対処をしてきました。

しかし,困ったことに,こうたろうくんの忘れ物はもう数日連続して続いています。

今まで,忘れ物への注意はサクッと,歯切れよく行ってきましたが,今回はそれだけはいけないようです。

少しこうたろうくんをこらしめてやらないと。

の前に,確認しておかなくてはいけないことがあります。

忘れ物が続くのは,こうたろうくんの怠慢以外に,何か原因がないか,ということです。

家庭の経済的なこと

こうたろうくんの精神的な不安定さ

友人関係の乱れによる悪質ないたずら

などです。

こういったことがないかを本人に確認するようにしましょう。

もし,そういったこともなく,ただ本人の怠慢によるものと判断されたら,厳しい指導をします。

何度も言いますが,長々とした説教はしたくありません。

だって,「忘れ物」が話題なのですから。

子どもに長々と話をするならば,もっと高次な内容の話をしたいです。

こんなときは,やはり基本に立ち返ってこうしましょう。

全体の前で,忘れ物が続く恥ずかしさを感じさせ,反省させる!

これがいいでしょう。

こ「先生,下敷きを忘れました…」

「こうたろうくん,前回注意しましたよね。今日も忘れ物をしたら,厳しく叱りますと。黒板の前に立ち。みんなの方を向きなさい。」

こうたろうくんを,自分の席から外し,クラスメイト全員と向き合う形をとらせました。

この時点で何も言葉がなくても,もうこうたろうくんは居たたまれなく,顔が上げられません。

忘れ物を理由にこんな状態になっているのですから。

そして,クラスメイトに聞きます。

「こうたろうくんは,忘れ物が何日も続いています。みなさん,どう思いますか?たけるくん。」

「 …ちょっと,しっかりしないといけないと思います…」

「さちこさん」

「 …もう5年生だから,忘れ物はよくないかな…」

「りゅうたくん」

「 …あんまり続くと,友だちからもだらしないと思われちゃうよ」

といった具合に。

これは,先生の説教よりも効きます。こうたろうくんへのダメージは大きい。

もう二度とこんな目にはあいたくないと,反省するでしょう。

そして,これも聞いてあげましょう。

「みなさん,こうたろうくんはすごく反省している顔をしていますね。じゃあ,明日から忘れ物がなくなるように,どうすればいいと思いますか?」

こう聞くと「はい!」「はい!」と,やさしい,正義感のある子たちが進んで教えてくれます。

「絶対に前の日のうちに準備したほうがいいよ!」

「朝出る前には,もう一回チェックしてごらん」

「帰りの会のとき,明日の準備をちゃんとメモしてる?」

同じ立場だから,アドバイスも的を得ているし,共感できるものばかりです。

忘れ物が続く子には,このようにしてクラスメイトの力を借りて,改善に向かわせる方法が最適です。

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例えば教科書を忘れた子には…?

2009-10-10 09:40:28 | 学級生活の攻略法
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例えば,ゆかりさんが手を挙げて「算数の教科書を忘れてしまいました。」と,いさぎよくみんなの前で報告したとしましょう。

さあ,このあと3時間目は算数です。もちろん教科書が必要です。

どうしましょうか?

1 「忘れたのだから,その罰として教科書なしで授業を受けさせる」

2 「先生に借りに来させる」

3 「友だちに相談させる」

4 「他のクラスに借りにいかせる」

5 「家へ取りに行かせる」

考えられるのはこの5パターンくらいでしょうか。

忘れ物というミスをしてしまったゆかりさんへの処置として適切なものはどれでしょうか。

まず,してはいけない処置としては…

× 「忘れたのだから,その罰として教科書なしで授業を受けさせる」

どんな状況であろうと,きちんとした学習を全員に保障することが学校が役割です。これはいけない。

× 「家へ取りに行かせる」

こんなことをさせる先生はほぼいないと思いますが,これは危険です。何かあったときは大変です。

× 「他のクラスに借りにいかせる」

これは考えられる手かもしれませんが,忘れ物という個人的な問題は,やはりクラスの中で対処しましょう。他のクラスに迷惑をかける,恥ずかしい姿を見せるのはやめましょう。

とすると,考えられるのは

忘れ物には,「友だちに相談させる」→「先生に借りに来させる」

という方法です。

この2つの方法には,→で順序性をつけました。

たまの忘れ物,その子にとっては,うっかりとした珍しい忘れ物の場合は,友だちに相談させてはどうでしょうか。

この場合,教科書を見せてもらうくらい,隣の席の友だちが「いいよ,一緒に見よう」と許してくれるかもしれません。

その友だちには迷惑をかけてしまいますが,そこはクラスメイトです。友だちにも少し自分の身を削って助ける経験をさせてもいいし,ゆかりさんにも,助けてもらって申し訳ない,ありがたいという経験をさせてもいいと思います。

実社会においても,自分が忘れ物などのミスをしたら,このようにそばにいる誰かに助けてもらうことが一番多いでしょう。

次に2つ目の方法です。

たまの忘れ物でなく,忘れ物が多い子の場合です。

これは,隣の子にまた教科書を見せてもらうのは,さすがに友だちもストレスです。

見せてもらう方も甘えすぎです。

そういった子には,「先生の所へ来なさい」と指示しましょう。

そして「すみません,貸してください」と,自分でお願いさせましょう。

厳しい顔で「忘れ物が多いようですね。まだ続くようなら,先生も考えますよ。」ぐらい,短く,厳しく一言をそえて,教科書を貸してあげましょう。

これは,隣の友だちが見せてくれる優しさも感じられるず,先生が怒っていることを感じますから,痛いはずです。

忘れ物指導の第2ステップです。

このように,忘れ物をした子にも学習を確実に保障しつつ,その程度に応じた処置のしかたをするようにしましょう。

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あら!忘れ物しちゃったね!どうしよう?

2009-10-09 06:48:24 | 学級生活の攻略法
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学校の先生が口をすっぱくして怒るイメージがあるものの一つとして,「忘れ物」があると思っていました。

同じく,小学生がよく怒られる理由の一つが「忘れ物」

学校もののテレビドラマやアニメでもよく見かけます。

先生「こうたくん,また忘れ物して!恥ずかしくないの!?」

お母さん「きょうこ!今朝は忘れ物ないでしょうね!体育服はもったの!?」

子ども「やっば… 絵の具忘れちゃった… どうしよう…」

忘れ物をしちゃうと,学校ではすごく大変なことみたいですね。

でも,忘れ物はしますよね。

大人でもしょっちゅうですよね。

ましてや,子どもには十分起こりえることでしょう。

もちろん忘れ物がOKというわけではありませんが,忘れ物を,それほど目くじらを立てて怒る対象にすることもないように思います。

では,忘れ物をした子になんと指導しましょうか。

避けたいのは,先生がイライラしながら,あの手この手,あの口この口を使いながら長々と叱ることです。

忘れ物一つでそこまで怒られたら子どもも委縮してしまいますし,先生の身も持ちません。

では,これでどうでしょうか?

みんなの前で,忘れ物をしたことを報告させる!

という形をとることです。

ねらいは,先生に厳しく指導されることではなく,忘れ物をしたから情けない,そして少し恥ずかしい思いをさせることです。

トコトコと先生のところに来て,ボソッと「先生,三角定規を忘れました・・・」と言いに来させません。

コソッと先生に助けてもらおうなんて,都合がよすぎます。(笑)

しかもそれを受け入れていると,前日の連絡がうまくいっておらず忘れ物が多い日は,何度もその対応をしなくてはいけなくなります。

忘れ物があるときは,朝の会のあとや,各授業が始まる前,終わった後などに,自分の席から手を挙げて報告させるシステムをつくりましょう。

朝の会が終わったあとがお勧めです。

だれかが「○○を忘れました。」と,報告すると,他の子も「あ,そうだった!それが今日は必要だった!」と忘れていたら気づきます。

そして同じように報告するとともに,早めにそのために対処することができます。

(ただし,朝の会の会順の中に「今日の忘れ物」などとつくるわけではありません。そんなものがあると,朝の会の質が落ちます。あれば,自主的に報告させます。)

決して授業中に報告はさせないようにしましょう。授業にいらぬ支障が出ます。

そして,先生はその報告に対してどう指導するか。

少し「あきれ顔」をして,軽くため息をつくようにしながら「はい。」と答えるだけです。

忘れ物などで長い話題にしたくありません。サクッと終わりたい。

ここで「きみはもう何回目・・・」という言葉はいりません。こういうときは,そんな言葉もなく,冷たい感じのほうが,子どもには効きます。

何よりみんなの前で報告しているわけですから,その恥ずかしさだけでも大きなダメージです。

逆に一日忘れものの報告がなかった日は,ほめてあげましょう。

それはとてもうれしい日です。

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あ!発問を聞いていない子がいる!!

2009-10-07 07:28:10 | 授業中の攻略法
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発問の工夫,そして当て方の工夫により,授業が活気づいてきました。

発問はとーっても簡単に。テンポよく。

当てるときは,時にはグループなど複数人を当てる。

こういった攻略法を繰り返しているうちに,あることに気付きます。

(あ!聞いてない子がいる!)

クラスの大半の子が意欲的に手を挙げている中で,明らかに集中していない,もしくは手遊びをしている,などという子が目につきます。

ありがちな光景ですね。

ここで,「ただしくん,聞いていますか?今,先生は何と言いましたか?」と,ストレートに注意するのも一つの方法ですが,せっかくよくなっていた授業のテンポを崩してしまいそうです。

ここでクドクドとその子に時間をとっていると,他の子たちの集中力までうばってしまうことになります。

なので,こんなシーンに対処するためにも,時折こんなことをするといいでしょう。

時には,手を挙げていない子を当てる!

という,ちょっといじわるな攻略法です。

発表したくて,クラスの大半の子が元気に手を挙げている。「はい!」「はい!」

もちろん,その子たちを当てていくのですが,たまーに,手を挙げていない,話を聞いていない子を見つけて,ズバリ当てちゃいましょう。

「ただしくん!どうぞ!」

手を挙げていた他の子たちは「えっ?」という顔をします。(ただしくん,手挙げてたっけ?)

そしてもちろん,ただしくんは焦ります。( …えぇ!なんでぼく?手挙げてないのに…聞いてなかった~)

ただしくんは答えられません。

すると,周りから(なんで,こんな簡単なことに答えられないの?ただしくん,聞いてなかったんだ)という視線が向けられます。

そして,先生はこれまで笑顔だったのに,一瞬だけ,ただしくんに厳しい目を向けます。

そして「はい,他に分かる人!」  「はい!」「はい!」

これで十分だと思います。

なんの説教もせず一瞬のできごとだから授業のテンポは崩れません。

しかも,ただしくんには,友だちから,先生から厳しい目が向けられ,反省せざるを得ません。

もし,もう少し厳しくしたい状況であれば,答えられなかった,ただしくんに,サクッと「立ってなさい」と言う方法もあります。(もちろん,その後すぐ座らせましょう)

このように,時折,手を挙げていない子に当てることで,「先生は,聞いていない子を見てるぞ」という緊張感が生まれます。

手を挙げている子だけが発表していく授業の中では,手を挙げていない子が取り残されるていく恐れがありますので,それを防ぐ意味もあります。

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