小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

手を挙げる子たちを,うまく当てられない・!

2009-10-05 22:40:46 | 授業中の攻略法
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発問の仕方の工夫により,発表するために手を挙げる子たちが増えてきました。

「はい!」「はい!」と活発に手が挙がる授業は楽しいものです。

教師の思いとしては,できるなら手を挙げている子たちみんなに発表させてあげたい。やる気のある子は何回も発表させてあげたい。

授業に意欲的に取り組んでいるその姿勢をくみ取ってあげたいものです。

発表ができた授業というのは子どもにとってもうれしいものですよね。

しかし,実際はそうもいきません。

前の攻略法で紹介したように,とーっても簡単な発問だから,クラスのほぼ全員,30名ほどが手を挙げたとします。

当てて発表させるのは1人。

その発問が10問続いたとしても10人。

授業後に正確にカウントしてみると,実はクラスの中で発表できた子は何分の1しかいなかった・・・ などとなると残念です。

そんなときの,ちょっとした攻略法です。

一人ずつ当てるのではなく,工夫して複数人を当てる!

これはおもしろい!

「はい!」「みのるくん!」 「はい!」「さとこさん!」

普通は,一つの発問につき,このように一人ずつ当てていきますが,ちょっと工夫してみましょう。

「アメを配っていたのはだれですか?」「はい!」「5班!せーの!」「たけしくんです!」

「たけしくんはアメをいくつ持っていましたか?」「はい!」「女子!せーの!」「32個です!」

「何人にアメを分けましたか?」「はい!」「5丁目の子!せーの!」「5人です!」

複数人を当てるのです。

これで,一つの発問にたくさんの子が発表することができます。

しかも,一人で発表するより元気もあるし,声がそろったときはうれしいものです。授業全体にもまとまりがでてきます。

複数人を当てるためのくくりは,探してみるとたくさんあるものです。

上のような班,男女,住所のほかにも,生まれた月,血液型,縦列,横列,係,クラブ,朝食がパンだった人…

固定的にならず,これらをランダムにするとおもしろいし,いろいろな子が当たることになります。

班や列で当てるときは,本当に手を挙げている子が多いところを当てるとよいでしょう。

もう一つ。この当て方をすると,当てられたグループに入っているのに,集中してなくて答えられなかった子を刺激することができます。

「え?なに??」とあせった顔をしているその子も,かわいいものです。

もちろん,これはとーっても簡単な発問のときだからこそできる当て方です。

発問が難しくなると,これはできなくなります。したとしても,答えがバラバラになるからです。

簡単な発問で多くの子が手を挙げている。発表欲を満たせてあげるために,こんな当て方もおもしろいですよ。

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もっと子どもたちに発表させたいんだけど…!

2009-10-04 21:04:01 | 授業中の攻略法
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子どもたちが発表できるように,発問をとーっても簡単にすることを前回お話ししました。

これにつけくわえたい攻略法があります。

このとーっても簡単な質問が,授業をより活気づかせるように生きるための攻略法です。

この,誰にでも答えられるほどのとーっても簡単な発問も,授業の流れの中で,ポツ,ポツと,単発で出されていると,効果を上げなくなってきます。

徐々に,子どもたちにとっては,単なる退屈な発問になってしまうのです。

ひどい場合は,だれでも答えられるこの発問だけど,だれも聞いていなくて答えられない,なんてことも出てきます。

授業は流れています。

その流れを心地よいものにするのも,この発問の力なのです。

それは,簡単だとか難しいとかいう中身の問題ではなく,発問をするタイミングの問題なのです。

これが重要です!

少し速いくらいのテンポで発問をたたみかける!

という攻略法を身につけましょう。

前回と同じ場面を例にとると,

文章題「たけしさんがアメを32個もっています。それを5人の友だちに配ります。一人分は何個で,いくつあまりますか?」

発問「アメをもっているのはだれですか?」「はい!」「ゆうたくん」「たけしさんです!」

発問「アメはいくつもっていますか?」 「はい!」「しずかさん」「32個です!」

発問「何人の友だちに配りますか?」 「はい!」「ゆりかさん」「5人です!」

この発問と発問の間を,ものすごく短くすることです。

子どもが答えを言い終わるかどうかというぐらいのタイミングで次の発問を出します。

すると,とてもテンポがよくなります。

授業に勢いがつきます。

子どもたちも,集中力をとぎらせる暇もなくなります。

あまりに早すぎて,子どもたちに考える時間を与えてないんじゃないかと心配しそうになりますが,大丈夫です。

なぜなら,発問はとーっても簡単ですから。

このテンポのよい発問の出し方については,詳しく説明することが難しいです。

実際に授業の中で感じて,センスを磨くのが一番です。

子どもたちにとって,とても心地よい発問の流れというのがあります。

それは,大人から見ても少し早いくらいでちょうどいいです。※無鉄砲に早すぎるのとは違います。絶妙なタイミング,間を体得しましょう。

そして,「この問題は何算の問題ですか?」などと,発問の内容が少し難しくなってきたときには,テンポを遅らせていくといいでしょう。

発問は,その中身と,それを出すテンポで,子どもたちの発表が変わります。

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授業中子どもたちが発表しない…!

2009-10-03 08:04:29 | 授業中の攻略法
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久しぶりの授業中ネタです。

子どもたちがたくさん,さわやかに発表する授業は楽しいですよね。

教室のあちこちで「はい!」と,元気よく手があがり,様々な意見がでる。

教師としても理想とする授業の形の一つだと思います。

それは,発表する姿に,学習内容に子どもたちが興味がある,意欲的であるということが表れていると感じるからでしょう。

私も初任時代に,そんな子どもたちの姿をイメージして,授業にのぞみました。

結果,あれ?子どもたちが発表しない・・・

とても焦りました。

腕の低い私は,子どもの発表がないから,それ以降はうまく授業が進められません。

しまいには,「なんで発表できないんだ!」などと,どなる始末・・・

いやいや,未熟です。

「なんで発表できないんだ!」の質問に答えるならば,答えは一つ「先生の授業が,発問がヘタだから」です。

それからは,どうすれば子どもたちが発表しやすくなるのか,いろいろと考えました。

先輩の先生方の授業を見ました。

当時,私の初任者指導をしてくださっていた先生が,私の代わりに算数の授業を飛び込みでしてくださったのを見たときのことです。

驚きました。

私の授業ではほとんど発表しない子たちが,その授業では全員が元気よく手をあげているのです。何度も。

「なんで!?」

一つ単純なことに気付きました。これです!

発表させたい場面では,とーっても簡単な発問をする!

ということを,先輩先生の授業で気付きました。

言いかえれば,「クラスのだれでも絶対に分かる」ぐらいのことを発問するのです。

文章題「たけしさんがアメを32個もっています。それを5人の友だちに配ります。一人分は何個で,いくつあまりますか?」

発問「アメをもっているのはだれですか?」  「はい!」「はい!」

発問「アメはいくつもっていますか?」 「はい!」「はい!」

発問「何人の友だちに配りますか?」 「はい!」「はい!」

これは,簡単です。とっても簡単です。

だから,みんな手を挙げて発表したがります。クラスに勢いがつきます。

そして

発問「これは何算の問題ですか?」「アメは配ったあと,あまりがでますか?」などと,問題の芯に迫るような発問へと少しずつ変わっていきます。

こんな発問にも,前の超簡単な問題で子どもたちは勢いづいていますから,「はい!」「はい!」と進んで手を挙げます。

結果,みんながノリノリで,しかもしっかりと問題に取り組める算数になりました。

なるほど,基本,子どもたちは発表欲があるものです。

その発表欲を満足させてあげるために,簡単なことをたくさん発表させてあげるとよいのですね。

私は,そんな簡単なことは「分かってて当たり前」として,それよりももっと難しいことばかりを聞いていたのです。

だから,子どもたちは発表できない。委縮してしまっていたのです。

もちろん,難しい発問にじっくりと考え,意見してもらいたい場面もあります。

が,発問のすべてがそれでは子どもたちは発表できません。

授業の導入や,メリハリをつけたい場面では,子どもたちに元気よく発表させて活性化させたい。

そんなときは,とても簡単なことを発問しましょう。

コツは「聞いていれば,だれにでも分かる」くらいの問題です。

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子どもを見るときの「目」にまでこだわる!

2009-10-01 06:46:53 | 「教師-子ども」関係の攻略法
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「教師とは,役者のようなものだ」

とある先生から教えてもらったことがあります。

確かに,「演じる」という役目をするときが多くあるように私も思います。

子どもをほめるときも,しかるときも,笑わせるときも,励ますときも。

そして,おもしろい授業をつくるときも。

無機質な言葉を届けたり,魅力ないパフォーマンスを繰り広げたりするだけでは,先生としての役目は果たせないでしょう。

そういう意味で,先生は役者のようなものとも言えると思います。

であれば,役者というお仕事は頭のてっぺんからつまさきまで,その見栄えにこだわるものです。

特に演技に力を入れるのは,「目」でしょう。

一流の役者さんの目は,演じる上でものすごい力をもっています。

これは自然と成せるものではなく,きっと相当な訓練から成せるものでしょう。

さて,先生の「目」

学級で子どもたちの前で話をするとき,あなたはどこを見て話していますか?

どんな目をして話していますか?

こんなとき,役者さんのように目にまでこだわっている人は,なかなか少ないかもしれません。

こだわったことのない先生は,きっと同じような目線の動かし方がくせになっているか,もしくは子どもから目をそらすことが多いように思います。

しかし,重要なボディランゲージの一つです。

一緒に考えてみましょう。今回は目線の動かし方について。

クラス全体を見れる目線の動かし方を身につける!

ということを心がけたいものです。

慣れないうちは,子どもたちの前で一般的な話をするときは,とりあえずクラス中を「Z」字の形に動かすとよいでしょう。

これで,クラスの子ども全体を見渡せることになり,みんなに話を届けたいという気持ちも伝わりやすくなります。

ですが,これを繰り返してばかりだと,ワンパターン化してしまい,聞く側もぎこちなくなってしまいます。

もう一つの方法は,中心から四方八方へと目線を広げる方法です。これはなかなか難しい。

まず目線をクラスの中央に置きます。ホームポジションです。

そこから中央→ななめ上→中央→真横→中央→ななめ下などとランダムに動かすのです。

「Z」の動かし方より,自然で,聞く側からしても受け入れやすいです。

そして,これらの動かし方に,ぜひもう一つ付け加えたい動きがあります。

途中で,ふわっと後ろの壁を見つめるように目線をあげる,という動きです。

これがあると,雰囲気がやわらぎます。話し手が大きく見えます。

常に聞く人を見つめ続けるのではなく,時々は視線を遠くに外すことも効果的です。

また,これらの目線の動かし方のスピードは,その話の内容によって変わります。

一般的な話をしているときは,落ち着いたゆっくりとしたスピードで。

楽しい話をしているときは,少し速く。

真剣な話をしているときは,一か所を見つめる時間を長く。

というふうに心がけるとよいでしょう。

これらの目線の動かし方は,役者さんと同じで,訓練が必要です。子どものいない教室でやってみたり,子どもを前にいろいろと試してみたりしながら,聞く側の手ごたえを感じてみましょう。

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