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クラス内で,先生の知らぬ間にトラブルが起きてしまいました。
犯人探しはしたくありません。(「犯人」という言葉も使いたくはありません)
ある子が報告しにきました。「先生,大変!」
いやな予感がします。「どうしたの?」
「ほら,ここ見てください。落書きが…」
教室後ろの棚の端のほう,あまり見えないようなところに「しょうこバカ」と。
(あいたたた・・・)
前にこんなものはありませんでしたので,明らかに「誰かが」したいたずらです。
いえ,「いたずら」にとどまらず,これは「いじめ」を視野に入れた方がいいかもしれません。
さあ,どうしましょうか。
長い時間をかけて犯人探しをするようなことはしたくありません。
しかし,これをしてしまった子には厳しく指導しなくてはいけない。
クラス全員にこれは悲しいことで,よくないことだと教えなくてはいけない。
そこで…
透明人間をしたてあげ,厳しく叱る!
ということをしてみました。
「は?」と思われるかもしれませんが・・・
クラス全員を席につけ,先生の指導が始まります。
先生「かべに落書きがありました。人を傷つける言葉を書いています。先生はこういうことが大嫌いです。絶対に許しません。やった人は正直に立ちなさい。」
誰も立ちません。しかし・・・
先生「よし。よく立った。前へ来なさい。」
子どもたちは「えっ?」という顔をしています。(誰も立ってないよ。先生だれに言ってるの???)
先生は,誰かを目で追うように,前に来た子を眺めています。
「ここに立って,みんなのほうを向きなさい。みんな,ここに落書きをした本人がいます。とても悲しい顔をしています。しっかり見つめなさい。」
そう言って,先生は,教室の一番後ろに行きました。
そう,先生は透明人間の「犯人」をつくったのです。
今,教室は,透明人間の犯人が一人前に立ち,クラス全員の方を向いています。他の子たちと先生はみんな,その子をガンとして見つめています。
そして指導が始まります。ここは,厳しくやります。
先生「ひろきくん,前に立っている子に言いたいことがありますか。」
ひろき「なんでそんなことするのかな… ひきょうだと思う。」
他の子も「絶対にしちゃいけないと思う。」「やられたしょうこちゃんのこと考えるとすごくかわいそう」「もし自分がされたらどうするの」「せっかくクラスみんなで仲良くなろうとしているのに」
どんどんと言葉を浴びせます。その透明人間に向かって。
先生も正義感の強いその子たちの味方です。厳しい目で犯人をにらんでいます。
みんな,犯人が目に見えない透明人間だから,とまどうことなくストレートに非難の言葉を浴びせています。
今,教室は「犯人1 対 他のクラスメイト大勢」という強烈な形になっています。
そして,その中で,「クラスメイト大勢」に混じっている本当の当事者が,心を痛めていることでしょう。
居たたまれない気持ちでいるでしょう。(本当は,私があそこに立ってるんだ…)
そして反省してほしいです。それがこの時間の目的ですから。
こうして,先生は犯人は見つけないけど(見つけられないけど),犯人を厳しく指導しました。
同時に,クラス全体にも「これは許されないことだ」という意識をもたせました。
最後に先生は,みんなの前に立ち,こう言います。「落書きをした人。次,同じようなことがあったら,今度はあなたをここに立たせます。絶対にです。覚えておきなさい。」
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