小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「田中くん」「たーぼう」どんな呼び方をするにしろ

2010-01-14 18:50:08 | 「教師-子ども」関係の攻略法
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学校では,全校でなわとび運動を盛んに進めています。

1年生の男の子で,今までになわとびカードを1マスも進んだことがない子がいました。

手と足がなかなか連動して動かなくて,苦手にしていました。

それでもお兄ちゃんお姉ちゃんたちが上達していく姿に憧れて,がんばってがんばって… 今日初めて1マス進みました。

抜けた前歯でニッと笑って,めっちゃくちゃうれしそうでした。

さて

子どもの名前の呼び方についての記事を読んだことがあります。

「子どもの人権を尊重し,必ず『くん』『さん』をつけた呼び方を」

というものでした。

「人権」から考える。説得力のあるものでした。

こういった考え方も十分参考にしていくべきものだと思います。

しかし,これも一つの見方・考え方です。

前回も述べましたが,先生が子どもをどんな呼び方をするにしろ,自分なりの信念をもって呼ぶことが大事なんだと思います。

そして,クラス内で呼び方に差をつけないこと。

ここを守っていきたいものです。

さらに,こういった先生側の思いが大事であると同時に,忘れてはいけないことがあります。

もちろん,名前を呼ばれる子どもの気持ちです。

だから,

その呼ばれ方でいいのか,必ず子どもに聞いてみる!

ということをしたいものです。

一方的に呼ばれ続ける名前も,その子にとっては(少なくともそのクラス内では)一年間ずっと呼ばれるわけです。

当り前のようなものになっていたとしても,やはり大事なことだと思います。

これに関しては,先生がその子を呼ぶ呼び方だけでなく,クラス内の友だちが呼ぶ呼び方についても確認するべきです。

以前,私が受け持っていたクラスに,友だちがつけたニックネームで「先輩」と呼ばれている男の子がいました。それも以前の学年から長い間。

友だちに理由を聞くと「体が大きいから」

確かにその子はクラス内では人一倍体が大きかったですが,その子に「それでいいの?」と聞いてみたところ「う・・・ん,実はちょっと・・・」

それまで,何の悪気もなく当り前に呼んでいた友だちもみんな「え,そうだったの?じゃあやめよう」となりました。

こういったこともあるのです。

「先生は,みんなのことを『 ~ 』というふうに呼ぼうと思います。それは『 ~ 』という気持ちからがあるからです。みなさん,よろしいですか?もし,そういう呼ばれ方が苦手だなという人は,いつでも先生に言いに来てくださいね。」

「みなさん。今,クラスの友だちがあなたの名前を呼ぶ呼び方がありますよね。その呼び方,実は変えてほしいという人はいませんか?そういうことがあってもちっともおかしいことではないですよ。名前の呼ばれ方って大事ですからね。もしそういうことがある人は,いつでも先生に言いに来てくださいね。」

学年の始めの時期や,クラスの仲が打ち解けてきた頃など,頃合いを見て聞いてあげるといいでしょう。

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子どもに「くん」「さん」付ける?それとも?

2010-01-13 22:19:58 | 「教師-子ども」関係の攻略法
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今日は日本中が冬の嵐で大荒れでしたね。

私のところも南国九州にはめずらしいぐらいの寒さでした。

子どもたちは授業中もブルブル震えが止まりません。

でも,昼休みは元気に外でサッカーをしていました。私も。

さて

今回から考えてみたいのは,ずばり「先生が子どもの名前を呼ぶときの呼び方」です。

田中たろうくんという名前の子がいるとします。

先生は,この子を呼ぶときになんと呼びましょうか?

「田中くん」

「田中さん」

「田中」

「たろうくん」

「たろうさん」

「たろう」

それとも「たっくん」「たーぼう」

先生だからというわけではなく,人の名前の呼び方とは様々な形があるものですね。

人と人はいつも自然に名前を呼び合っているように見えますが,そこにはその人間関係が表れているものです。

「先生と子ども」の場合も同じです。

先生がその子をどのように呼ぶかは,どのような人間関係にあるかにも影響を与えるので重要だと思います。

まずは,そこを先生はしっかりと認識することでしょう。

先生が思っている以上に,その子は先生からの呼ばれ方を気にしているかもしれません。

私のこれまでの教え子との関係を振り返ってみると…

「くん付けで呼ぶ」「さん付けで呼ぶ」「下の名前を呼び捨てで呼ぶ」「ニックネームで呼ぶ」

いろいろとあったことに気付かされます。

それほど,やはり人間関係は固定的なものではなく,様々な形があったのだと思います。

呼ぶ私自身にも,内面的な変化があったのでしょう。

「私は子どもをこう呼ぶ。それは~だからだ。」

そう信念をもっている先生もいるかもしれません。

どういった呼び方が望ましいかは,深く考えてみる価値はあると思いますが,とりあえず,どんな呼び方にしろ共通して言えることは,

クラスの子たちで,名前の呼び方に差をつけない!

ということではないでしょうか。

要するに,「吉田さん」と呼ぶ子もいるのに,別の子には「橋本」と呼んでいる。

そんなことがあってはならないということです。

ふつうは,そういった「名字のさん付けや呼び捨て」に差があることは,ほぼありえないと思いますが,しかし慎重になってみることは必要です。

先生にも単純な思い込みのようなこともあるのです。

とてもおとなしくて勉強もできる女の子に「あゆみさん」と呼び,

クラス一活発でやんちゃな男の子に「さとし」と呼んでいる。

そんなこともありえます。

その子の人間性から自然にそう呼んでいるのかもしれませんが,そこには「先生と子ども」という関係に大きな違いが生じています。

ある子にとっては,それがひどく差別的に感じられたり,受け入れがたかったりすることも考えられます。

クラスの子たちにとって,担任の先生というのは,みんなに平等でいてくれる唯一の存在です。

そのことを認識して,名前の呼び方にも配慮し,そこにも平等であることを忘れてはいけないと思います。

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「できた!やった!」は20問で?5問で?

2010-01-11 09:25:48 | 授業中の攻略法
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前回の記事で,1日の閲覧者数が過去最高となりました。

うれしいです!

共感をいただいているもの,そうでないものもあると思いますが,みなさまにとって,小学生とともに歩んでいくための刺激になればと思います。

さて

「できた!やった!」という実感を感じさせるために,課題に取り組ませるときには,いろいろと仕掛けていくことにしました。

今日の計算ドリル7番という課題に対しては,

「できた人は,黒板に名前を書きにきなさい」

と,指示を出そうと思っています。

しかし・・・ ふと考えます。

計算ドリル7番は全部で20問あるのですが,この20問全てを解き終わってから,黒板に名前を書きに来るとなると…

(そうだな…この子たちの学力なら,だいたい20分ぐらいかな…)

ということが想像つきます。

って,ことは20分ぐらいしたらやっと名前を書きに来れるということなのですが,これでいいでしょうか?

(うん,いいだろう!20分ぐらいは集中して取り組ませないと!この20問は全部解けないといけないからな!)

うーん,そう思ってしまいがちでしょうが,ここは,もう少し子どもの側へ寄り添ってあげましょう。

目標はできるだけ小さく区切る!スモールステップ!

これでいきましょう。

20問を20分で解いて,一つの名前を書けるよりも,

5問を5分で解いて,たくさんの名前を書ける方が,子どもたちはうれしいし,やる気が持続するものです。

(たった5問!甘いよ!)

そう思うかもしれませんが,黒板に名前を書くぐらいいいじゃないですか!

何かものを与えたり,何かが減るわけではないのですから,たくさんさせてあげたらいいと思います。

この黒板に名前を書くという単純な行為が,子どもにとっては「できた!やった!」という実感につながるうれしいことなのです。

「5問解いたら,一つ書いていいですよ。」

「よっしゃー!!」

がんばる子は,自分の名前がたくさん黒板に並ぶことになります。

これはうれしい。

そして,先生にとっても,黒板を見れば子どもたたちの進呈具合は一目で分かります。

「お,ゆきこさんはもう15問も解いてるな」

「あれ,たけるくんはまだ5問か。困ってるのかな?」

20問で一つの名前だったら,そこまで細かくは見えませんから,やはりスモールステップでいくほうが指導もしやすくなります。

黒板は,「1番~5番」コーナー・「6番~10番」コーナーと,名前を書くところを区切っててあげるといいですね。

特に,学力の低い子たちに対しては,この目標のスモールステップは絶対に必要ですね。

ハードルが高すぎる課題だと,こういった子たちが挑んでいくのは大変なことですから。

スモールステップで,何回も「できた!やった!」を経験させてあげましょう。

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「できた,やった」という実感をさせてあげたい

2010-01-09 18:16:16 | 授業中の攻略法
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我が学校も三学期がスタートしました。

今年は金曜日スタートでいきなり三連休ということで,ちょっとまだ「スタートした」という感じではなく,気持ちも楽ではあります。

しかし始業式,顔をそろえた子どもたちと一緒になって,やはり私も自然とウキウキしていました。

さて,「できた人は立ちなさい」や「となりの人ができたら立ちなさい」「グループみんなができたら立ちなさい」を紹介してきました。

これらの「立ちなさい」の一番の目的は,「できたことの印になる」ということでしょうね。

がんばったから,立てる。自慢げに。

それが子どもたちはうれしいのです。

ちなみに,私が子どものころは「立ちなさい」は,逆に悪いイメージでした。

何か悪いことをしたら立たされる。それが当たり前だったように思います。

そんなときの「立ちなさい」は,非常に具合が悪いものですよね。

いやな意味で目立たされてしまうわけですから。

だから,子どもたちに何か課題を取り組ませるときも,まだできていない子が立っていて,できた子が座るという状況にはしたくないと心掛けています。

できない子が目立つのではなく,できた子が目立ったほうがいい。

そうすることで,両方の立場の子たちを思いやることになるでしょう。

そして,この「立たせる」ということのほかにも,「できたことの印」をつけてあげることはできそうですね。

肝心なのは,いずれの方法にせよ

できたことを,視覚的にとらえられるようにする!

ということでしょう。それが「印をつける」ということです。

例えば,「計算ドリル5番を解きましょう」という課題を与えたとします。

解き終わった子には,そのまま別の課題に移らせるとか,まだ終わらない子のお手伝いにいかせるという指示もよくありがちですが,それではせっかくがんばった子が,ちょっとさびしい気がします。

がんばってドリル5番を仕上げたのだから,その喜びを実感させてあげましょう。

できたことを視覚的にとらえられるようにしてあげましょう。

「できた子は,黒板に名前を書いていいですよ。」

「できた子は,黒板に好きなキャラクターを一つ書いていいですよ。」

「できた子は,ドリル5番に一番上に,★印を一つつけましょう。」

「できた子は,『ドリルがんばりカード』を1マスぬりましょう。」

「できた子は,自分のランドセル棚の上に,ノートを立てて置きましょう」

いろんな方法が考えられると思います。

できたら,一つ目に見えて変化が起きる。

そうして子どもは「できたぞ。やった。」の実感を,より感じやすくなるのです。

ドリル5番という小さな課題かもしれませんが,そういった実感を積み重ねている子は,なかなかな努力家になれると期待できます。

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「できた人は立ちなさい」をもっとエキサイティングに!

2010-01-07 17:57:23 | 授業中の攻略法
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言うまでもなく,一番まずいのは,「課題が終わったら何をすればいいか」が全く示されていないことです。

示されていないとどうなるか。

子ども「先生,ドリル12番終わりました。」

先生「はい。OK,OK。」

子ども「  …何すればいいんですか?」

先生「うーん,ちょっと待っててね。」

子ども「 … (消しゴム戦争でもして遊んでよっと)」

先生「コラコラ!なにをしてるんですか!」

子ども「だってドリル終わって,やることないんだもん。」

先生「まだ周りでしてるお友だちもいるでしょうが。静かにしときなさい。」

子ども「 ・・・ちぇ」

先生「じゃあ,ドリル見せてごらん。字が雑じゃないか?もっときれいに書けるでしょ。ほらこことか…」

子ども「(あ~ぁ もう)」

子どもは,自分がやるべきことを終わったからと言って,まだ終わっていない周りの子を気遣っておとなしく待ってるなんてことはできないものです。

上のようなグズグズとした状態になってしまってからは,どんな指示も伝わりにくくなってしまいます。

ですので,必ず課題に取りませるときは,はじめのうちに,その課題のゴールとともに,ゴールに到着した後どうすればいいかの指示まで分かりやすく示しておくべきです。

さて,そこで「できた人は立ちなさい」なんですが,前回はこれのマンネリ化を防ぐために「となりの人もできたら立ちなさい」を紹介しました。

これがあるなら,これもあります。

「グループ全員ができたら立ちなさい」

うーん,連帯責任が強烈になり,「となりの人」バージョンよりもエキサイティングになりそうですね。

これも「となりの人」バージョンと同じように,

1.グループみんなのために,と集中力が増す

2.グループみんなのノートを見合う機会になる

3.困っている子にはグループみんなで教え合うとする

4.クラス全体の活気が増す

というメリットがあります。

「計算5問」といったシンプルな問題に対してでもいいし,「四画で書ける漢字をグループで10個」という風に,グループみんなで一つの課題に挑戦するといった形でも使えそうですね。

この場合も,「立ちなさい」というゴールのあとも,きちんと示すといいですね。

「黒板に一人一個書きに来なさい」

「教科書「○○」を,立ったままリレーで音読しなさい」

まだ座って活動を続けている子たちの様子を見ながら,適度な課題を課しておくといいですね。

ちなみに「となりの人」バージョンと同様で,これも乱発しすぎると,ある子にとってはストレスになりますので,適度に使いましょう。

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