小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「できた人は立ちなさい」のマンネリ化を防ぐために!

2010-01-05 22:15:50 | 授業中の攻略法
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「できた人は立ちなさい」

のシステムがずいぶんクラスに浸透してきたようです。

課題に取り組む子どもたちの集中力も増してきました。

ここでマンネリ化を防ぐためにも一工夫。

社会で,グラフを読み取る場面としましょう。

グラフの読み取り方を一通り説明してから,先生の指示「では,このグラフから読み取れることを5個ノートに書きましょう。」

子どもたちの中には,もうえんぴつをにぎって準備している子もいます。

ここでいつもなら先生はこう言います。

「できた人は立ちなさい」

子どもたちもそのつもりでいます。

(早く5個書いて,堂々と起立したい!)

(たぶん,先生は起立した人に「黒板に書きにいらっしゃい」って言うよ!書きたい!)

しかし,今回の先生の言葉は意外なものでした。

「自分と,となりの人ができたら,立ちなさい。」

子どもたちは「えっ」という顔で驚いています。「どういうこと!?」

「そういうことです。」

自分だけでなく,となりの人もノートに5個書けたら,そのとき立てるのです。

そうすると…

1.連帯責任となり,となりの友だちのためにもがんばらなくてはいけない!

2.もしとなりの友だちが遅いときは,手助けしてあげられる。

3.お互いのノートを見合う機会ができ,学び合うことができる。

4.二人ともできて一緒に立てたときの喜びは大きい。

という,これまでの単純なパターンのときにはなかったおもしろさが出てきます。

と同時に,基本的な指示がマンネリ化していくのを防ぐことにもなりますよね。

「よし書けた!ゆうきくんは?…3個書けたね。」「あと2個がね…」「ここ,グラフのこの部分見ると分かるよ!」「あぁ,なるほど!」

たまにこの形を織り交ぜてみると,単純な問題に対しても,クラス全体が結構ヒートアップしてきます。

※ただし,これも連発すると弊害もあります。やはりとなりどうしで学力的に差が大きいペアもあって,どちらにとってもストレスとなることもあるようです。

そんなペアでも「時折」だと,お互いを刺激し合うような,いい感じになれるので,使う頻度やタイミングを配慮しながらいきましょう。

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「できた人は○○しなさい」→○○に当てはまるのは?

2010-01-03 17:33:38 | 授業中の攻略法
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授業の中では,先生が指示を出し,子どもたちが課題に取り組むという場面がたくさんあります。

そのときには,子どもが集中して取り組めること。

取り組んだ中身がよくできていること。

時間をかけすぎず,てきぱきとできること。

そういったことが望ましい姿となります。

そのために,先生は指示を出す言葉を工夫したり,子どもたちが取り組みやすい環境を整えたり,また課題自体を工夫したりと,いろいろと手立てを試みます。

今回は,望ましい姿の中の「集中して取り組める」「てきぱきとできる」といったところをテーマに考えてみたいと思います。

例えば国語の音読に取り組ませる場面。

先生「教科書10ページから14ページを1回音読します。」

子ども「開きました。」

先生「5ページあります。スラスラと読むことを心がけましょう。」

子どもたちが課題に取り組む準備ができました。(…と,実は,ここまでたどり着くのにも一苦労があったりもするものですが)

そして,先生は「はじめましょう」の最後の指示を出す前に,もう一つ指示が必要です。

子どもたちは,この課題が終わったらどうすればいいのかをはっきりと示しておくことです。

これをしないと,課題を終えた子たちが「どうすればいいんですかぁ」状態になり,クラスがごちゃごちゃしていくことになります。

そこで先生は言います。

「できた人は○○しなさい。」

さて,この○○に当てはまる言葉,どんなものがいいでしょうか。

ケースバイケースでいろいろとあり得るとは思いますが,基本として使えるものは

「できた人は立ちなさい」

この「立ちなさい」のよさとしては,

1.できた子とそうでない子がはっきりと区別できる

2.はっきりと区別できるから,まだできていない子も早く立ちたくて集中する

3.「立つ」という行為が,できた子にとってはちょっとした自信を表わすことになる

4.クラス全体の進行具合が見とれる

ということが挙げられます。

ですから,何か課題を取り組ませるときに「できた人は立ちなさい」という指示を多く出していると,子どもたちにも浸透していき,自然な形となっていくでしょう。

ちなみに,私もいろいろな指示を試しているのですが,それぞれにメリットもデメリットもありそうです。(課題にもよりますが)

「できた人は座りなさい」(立って音読させて)

 →できていない子が目立つ形になってしまい,ちょっとかわいそう

「できた人はいい姿勢で先生に合図をください」

 →できてすぐはいい姿勢をうれしそうにするが,長くはもたない

「できた人は先生のところに音読カードをもっていらっしゃい」

 →印を付けてあげられるが,ガチャガチャしてしまう

「できた人は,ドリル17番に取りかかりなさい」

 →できた子とそうでない子の区別があまりつかない

これらも使えないことはありませんが,基本は「立ちなさい」かと。

そして,今度は立った子たちがしばらくして退屈そうになってしまうので,立った子たちには板書で次の指示を出しておくといいですね。

「立ったまま,小さい声でもう一度音読しましょう」

すると,教室全体の「音読の雰囲気」が崩れません。

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新年のあいさつ「子どもの年賀状に学びました」

2010-01-02 17:35:40 | 学級生活の攻略法
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みなさま,あけましておめでとうございます。

早速ですが,元旦に届いた教え子の女の子からの年賀状に,このようなメッセージが書かれていました。

「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。先生,今年野球をするときは,かたいボールじゃなくて,やわらかいボールでしましょう。」

思わず笑ってしまいました。

このメッセージには理由があるのです。

2学期末のレクリエーション。

クラスで楽しんでいたソフトボール。

バッター先生(私)

カキ~ン!!

打った~!!大きい~!!「すげぇ先生~!!」

・・・・・バリ~ン!!!

子どもたち「うわぁ~!!やっちゃった~!!」

私「 ・・・・。」

ホームランボールは見事に体育館2階の窓ガラスを直撃。

大きなクモの巣のような,ヒビがバッチリ入ってしまいました。

そして,年賀状の心優しい(?)が届き,私も学びました。

子どもとのソフトボールでは,窓ガラスを割らないようにする!

子どもが教えてくれた通り,ボールを選ぶとか,手加減をするとか…

しょんぼりして校長先生に謝りに行く私に,クラスの子たちは「先生!こういう場面での子どもの気持ちが分かったでしょう!めっちゃドキドキするんですよ!」

「・・・はい。」(笑)

ということで,「攻略法」というにはあまりに申し訳ないネタですが,これをもって新年のあいさつとさせていただきます!

今年2010年も,ブログ「小学生攻略法」をよろしくお願いします!

みなさまにとって,幸多き1年になることを心よりお祈り申し上げます。

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