何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

mon ami Chocolat encore une fois

2015-03-15 17:09:35 | ひとりごと
ここ数日ニュースになった寝台列車とかけて、昨日のホワイトデーと解く。
その心は?
mon ami Chocolat encore une fois   2/14友チョコ 再び

寝台列車を舞台とする小説で、「オリエント急行殺人事件」(アガサ・クリスティ)の右に出るものはないだろう。
その謎を解く名探偵ポアロの灰色の脳細胞の栄養源はホットチョコレートだが、そういえば自分はまだ、ホットチョコレートを試していない。

Drスカーペッタシリーズに出てきたワインはけっこう試したし、スカーペッタが作るパスタも小説片手に似て非なるものを作ったりした。
「神様のカルテ」(夏川草介)に出てきた日本酒「夜明け前」は、本家の「夜明け前」(島崎藤村)を読んでないのに、飲んでみた。

小説に出てきた食べ物で、興味をもったものは試してみる自分が、なんたる不覚。
ホットチョコレートで検索すると、生クリームやシナモンやママレードを加えるという各自の嗜好を別にすると、刻んだチョコと牛乳を煮立てるものが一般的らしい。
さっそく試してみた・・・・・・・。

オーソドックスが一番よい。
更にいうと、殺人事件を解決せねばならないポワロほど脳細胞を使わない自分は、ホットミルクを飲みながらチョコをかじるので、十分だ。

ふと思ったのだが、皇太子様は雅子妃殿下からバレンタインデーのチョコを貰われる前に、チョコを贈られたことがあるだろうか。
たしか御婚約中に、雅子さんがバレンタインのチョコを贈られたのは、当時話題となった記憶があるが、それ以前は?

というのも、畏れながら申し上げると、皇太子様は本当に良い御顔になられた。

「Every man over forty is responsible for his face(40 歳になったら、人は自分の顔に責任を持たねばならない)」と言ったのは、第16 代アメリカ合衆国大統領のエイブラハム・リンカーンだ。
なぜ40が区切りなのかは分からないが、それ以前は遺伝的要素や育った環境に因るところも大きく、まだ成長過程ということもある。一方で、頭に白いものを乗せてしまうと、白髪のもつイメージで誤魔化され本体の「顔」で判断しにくくなるのかもしれない。又その年齢を大きく過ぎてしまえば、もはや戒めは意味をなさないという事情もあるかもしれない。

40あたりで自己責任的な知性や教養や人格が確立するし、それくらいには確立させておけ、という戒めか。
孔子も「四十にして惑わず」と言っている。

皇太子様は御成婚を境に、どんどん良い御顔になられた。
時に厳しい御表情もされるが、それは決して険しいわけでも陰険なわけでもなく、峻厳という言葉がふさわしい。
いつも笑顔を湛えておられるが、それは緩んだ脂下がったものでは決してなく、柔和という言葉がふさわしい。

一見嵐の中におられるようだが、皇太子御一家は御家族それぞれが、知性や人格を高め合っておられるのだろう。
御三方に共通する、何かとても良いものが醸し出されている。

昨日のホワイトデーに皇太子様は、雅子妃殿下と敬宮様にチョコをお返しされただろうか?