以前、町内会の回覧板で申し込んだ
「平和のピアノ」コンサートに参加した。
昭和20年8月6日、今から74年前、広島に投下された原爆。
その爆心地から3km以内で被爆したピアノは6台残っているそうだ。
そのうちの1台が広島から運ばれ本日のコンサートが実現した。
冒頭、被爆ピアノ所有者:矢川氏が被爆ピアノとの関わりを話した。
矢川ピアノ工房の矢川氏は広島生まれの広島育ち。
両親は被爆者だそうだ。だが、戦後生まれの矢川氏は、若い時、
原爆や戦争に対して、とくに関心がなく普通に青春を謳歌していたそうだ。
ところがある日、被爆したピアノを修理してほしいと依頼があり、
修理する過程で原爆や平和について考えるようになったという。
「被爆したピアノに共通することがあります・・なんだかわかりますか?」
と、会場に語りかける。
それは、どのピアノにも、修理で中を見ると、ガラスの破片が入っていたということだ。
つまり、爆風で窓ガラスが割れ、激しく飛び散ったことを物語っている。
矢川氏は2001年から「平和のピアノ」コンサートをはじめ、北海道から沖縄まで
1500か所以上まわったそうだ。
まさに、平和の語り部だ。
コンサートはまずピアニストの渡辺理紗子氏の演奏。
ショパンの「子犬のワルツ」と「幻想即興曲」
とても輝きがあり、やさしい音色が会場に響く。
引き続き、元宝塚歌劇団のまほろば遊氏の歌。
これがまたすばらしかった!
「すみれの花咲く頃」「ひなまつり」「花は咲く」
第二部では、まほろば遊氏と小学校のコーラス部、PTAコーラス部のコラボ。
会場が一体となって、とても良かった。
心が和らぎ、やさしい気持ちになった。
トラックにピアノを積み全国をまわる。
経費だけでも相当なものだ。
募金箱に千円を寄付し会場を後にした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/8b/ed7ad67b0334192677dfaa05e4a12d18.jpg)
会場は満席・・300人が集まった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/d2/64c079b924f28dc54a65c71bf89db972.jpg)
コンサートが終わりピアノに集まる人。
自由に弾いたり触ったりしてください!とアナウンスがあり、音とともに歴史を感じた。
ピアノの上に置いてあるペットボトルは沖縄の小学校でいただいた”鶴”。
なんと、1本に1万の鶴の折り紙が入っているそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/99/b99716fd279e4fda15a5f7f8ee5de584.jpg)
被爆ピアノの物語が映画となる!今年の5月から撮影を開始し、来年公開予定。
当初ピアノ工房:矢川氏の役を大杉れん氏が演じる予定だったが、
亡くなったため、佐野史郎氏が演じることになったそうだ。
<映画「お母さんの被爆ピアノ」製作発表記事>
<矢川ピアノ工房 official site>