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【ギャラリー】 大日本帝国海軍 初春型駆逐艦 初霜(1945年) 【1/700】

2014-09-02 23:38:02 | 模型ギャラリー

「初霜」は、1937(昭和12)年9月27日に就役した初春型駆逐艦の4番艦である。数々の激戦を潜り抜け終戦直前まで生き残っていた、かの有名な駆逐艦「雪風」に肩を並べるほどの武勲艦である。太平洋戦争開戦時は第二一駆逐隊(「初春」「子日」「若葉」「初霜」)に所属していた。
1943(昭和18)年7月の「キスカ島撤退作戦」に参加したうちの一隻。「初霜」は作戦中に「若葉」に衝突および「長波」に接触し、「若葉」は離脱を余儀なくされるも「初霜」「長波」の損傷は軽微だったためそのまま続行。奇跡の作戦の立役者の一隻となった。
1944(昭和19)年1月からは空母「雲鷹」「瑞鳳」「千歳」「龍鳳」の護衛に従事し、6月のマリアナ沖海戦にも参加。10月には陸軍のレイテ島への強行輸送作戦「多号作戦」に参加、成功を収める。
1945(昭和20)年2月、航空戦艦「伊勢」「日向」、軽巡洋艦「大淀」、駆逐艦「朝霜」「初霜」「霞」による本土帰還強行突破作戦「北号作戦」に参加する。犠牲を覚悟されていた作戦だったが、全6隻が2月20日輸送物資を持ち呉軍港へ到着する。
同年3月には第二艦隊第二水雷戦隊に転属。戦艦「大和」を始めとした第二艦隊は沖縄への水上特攻「天一号作戦」へと出撃する。この坊ノ岬沖海戦において「大和」を始めとした6隻の艦が沈んだ中、「初霜」は(至近弾以外の)被弾なし、死者なし、負傷者2名というまさに奇跡と呼べる損害の軽さで熾烈を極めたこの海戦を生き延びた。
坊ノ岬沖海戦後、第二一駆逐隊および第二水雷戦隊は解散。特に華の第二水雷戦隊の解隊式は「初霜」の艦上で執り行われた。
その後「雪風」の所属する第一七駆逐隊に転属、本土決戦に備えた。しかし、停泊していた宮津湾を米軍の機雷で封鎖されてしまう。そして7月30日、米軍の空襲に遭い、「初霜」「雪風」は回避行動を取るも「初霜」が機雷に接触、艦尾から沈み始め、最期は浅瀬に擱座しその壮絶な生涯を閉じた。終戦まであと2週間というところであった。



というわけで、駆逐艦「初霜」です。
先述したとおりかなりの武勲艦なわけですが、「艦これ」だと目を見張る性能(特に運)は持っておらず、そのせいか二次創作でも持ち上げられることがほとんどないまさに不遇の艦娘です。
ゲーム開始当初は一線を張っていたり最近でも遠征の主力だったりとわりと付き合いの長い、愛着ある艦娘なんですけどね。あの独特な声も良い。
改二になったら起こしてください。



アオシマのリニューアルキットを作りました。きっちりとしたモールドが好印象。アオシマはリニューアルに積極的でよかよかです。
キットは1945年時を再現したものです。第二主砲を下ろして機銃を増設したやつですな。箱絵が坊ノ岬沖海戦なのでそれを再現しているのでしょう。なので、船体の艦名は本来はいらないのですがいつものように識別とアクセントのためにあえて付けています。



ですが今回はもう片側は艦名を書かない状態で作りました!これで史実厨も納得!
別にデカールダメにしたとかそういうのじゃないから。



船首。1945年時の艦ということで船体全体にウォッシングをかけました。少しはくたびれた感じが出ているかな?それともやりすぎ?



中央部。魚雷の次発装填装置がかっこいい。初春型が初めて装備しました。



船尾。



そして、初霜の竣工により駆逐艦が4隻に。これにより念願の駆逐隊が結成できました!
左から初霜、望月、浜風、吹雪です。史実はガン無視で、自分の作りたい艦で作った駆逐隊です。クラスも性能もバラバラで実際に運用するとなると難儀しそうですな。



陣形を組んでみます。こんな距離で艦隊機動を取ることはないんでしょうけど撮影場所が狭いからね仕方ないね。
駆逐艦といえど4隻もいれば貫禄もでるし壮観です。かっこいいなぁ~。



最後に、今まで建造してきた軍艦のラインナップ。左から初霜、浜風、天龍、青葉、龍田、吹雪、望月です。強そう。
次回はいよいよ戦艦や空母みたいな大型艦の建造に着手してみたいと思います。お楽しみに。