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北米project 3 ~Encouragement of Canadian Rockies. その25 【2015/07/08~18】

2016-07-29 23:24:17 | 海外旅行記

2015年7月13日(月)11時18分
アルバータ州ジャスパー国立公園 エンジェル氷河

アサバスカ滝を後にした我々は、93A号線を北上してそこから横道に入って山道を登りエンジェルグレイシャーに到着したのでした。
ここまでの山道は普段のカナダとは思えないほど幅狭でカーブが急でアップダウンが多い道路でした。日本の山道に似た感覚でした。カナダにもこんな道があるんだ(*^○^*)



ここにあります。といっても地図上ではなんだか表示されてないっぽいんでアレですが。
どんな道だったのかはストリートビューを見てもらうことにします。



氷河は駐車場を降りてすぐそこというわけではなく、そこからだいたい1km弱の登山道を歩きます。
道の脇には背の低い松の木がたくさん生えていました。森林限界なんでしょうけど何だか若い木に見えたような気もしました。でもたぶん気のせいです。



小川も流れています。当然この先にある氷河から溶け出した水です。流量が少ないのでアサバスカ川と違って澄んでいて綺麗です。



急に景色が変わって瓦礫の山になりましたよ。坂道ばっか続くので辛いです。



でかくて黒い松ぼっくり。まだこんな低い木なのに松ぼっくりを作るんですねぇ。



そして最奥部にやってくるとそれはありました!これが天使氷河ことエンジェルグレイシャーです。
イデス・キャベル山 Mt. Edith Cavell(標高3363m)の山肌にへばりつくようにある氷河で、名前通り天使が羽を広げたかのような形が特徴。
なんですが、それはこれが最初に発見された19世紀の時の話で、21世紀の現在では氷河の後退が進んでいるため天使も弱々しい印象になってしまいました。特に下に向かって伸びている部分は20年前の写真と比べてもだいぶ短くなってきているように感じます。

ちなみにイデス・キャベルというのは第一次世界大戦時のイギリスの看護婦の名前です。ドイツ軍占領下のベルギーでドイツに捕らえられた連合軍の捕虜を解放したとのこと。解放というかこれは捕虜の脱走を手助けしたというわけで、大変危険な行為だったのです。案の定、その後ドイツ軍に捕まり1915年銃殺刑にされてしまったといいます。
その行為に敬意を評して翌年の1916年に山の名前にされました。まだ戦争の真っ只中の中での命名であり、ちょっと対応が早くない?って思ったんですが、当時の英国は彼女の死を戦争のプロパガンダに使っていたようです。となると山の名前にしたのもそれの一環だったんかな?とも考えてしまいます。うーん、きな臭いぞ。



エンジェルグレイシャーの下からは天使のお漏らし溶け出した氷河が流れ出しています。
今この瞬間も氷河が後退しているのですな。



なお昔は氷河の目の前まで近づくことが出来ました。
2012年8月にエンジェル氷河の左側にあるゴースト氷河が崩落しました。ゴースト氷河の約半分、重さにして数トンの氷河が地面に落下しました。
これにより付近一帯はしばらく立入禁止になっていたんだそうな。


Avalanche/Ice Fall off the Ghost Glacier on Mount Edith Cavell August 9, 2012

ちょうどいいことに崩落時の動画が撮影されていたそうなんで載せときます。あららららと言う感じだ。
崩落後は下にある池に津波を起こし、あふれた水がちょっとした洪水も起こしました。その時の写真はFacebookのここ
結構すごいことになってましたね。



氷河の下にある池にも近づくことは出来ません。見ての通り氷河が溶けてできた池で、氷河と接しています。
氷河の断面は水色になっているんですねぇ。ソーダアイスみたいな色をしています。



駐車場に戻ります。
カナディアンロッキー内で氷河に間近まで迫れるのは、こことこの後行くアサバスカ氷河くらいなものなので、比較的珍しい観光地だと思います。
ただこっちは眺めるだけなのに対してアサバスカ氷河は上を歩けるので、色々と敵わない部分はありますが。実際アサバスカ氷河はカナディアンロッキー随一の名所ですしね。



景色の境界というか分かれ目というのは中々くる物がありますな。



今日のシマリスニキ(21時間振り2匹目)。指が長いんだなぁと。

次の場所へと移動します。今日はここまで。


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北米project 3 ~Encouragement of Canadian Rockies. その24 【2015/07/08~18】

2016-07-28 20:52:53 | 海外旅行記

2015年7月13日(月)9時47分
アルバータ州ジャスパー アサバスカ滝

アサバスカ滝の後編です。



滝の上流側から下流側へ向かって見ていく感じです。ちなみに滝の前には橋が架かっています。結構近くまで寄れるところもあるので、あまり寄り過ぎると濡れます。



虹が架かりましたよ!そんだけ水が跳んでるってことでい。



引いて撮ってみる。結構落差あるでしょ?落差24mあるんだとか。






なんだか妙にメルヘンチックな岩の間に造られた階段を降りていきます。
これは水流ではなく氷河で削られた岩なんでしょうけど、風化が進んだのか人が触りまくったのか随分と角が丸くなっておいでです。



滝を下ると川は右に曲がります。その川の左岸にある畔です。穏やかなものです。
川はここからジャスパーへ向けて流れていくので、滝からジャスパーまでカヌーで下っていく人たちもいるんだそうです。距離にして数十kmなのでカヌーにはちょうどいい距離でしょうね。



濁ってる川の水を見ると氷河の水は綺麗だの美味しいだのというのはちょっと怪しい感じに聞こえます。
もちろん飲用できるよう濾過してるんでしょうけど、それでも硬度が高そうで腹壊しそうなんだよな。



下流から滝を見上げるとこうなっています。中々立体的なのが分かります。
2本架かっている橋の内手前は道路橋、奥は園内の人道橋です。



氷河に削り取られた地層。
氷河はとてもゆっくりですが少しずつ動いていて、その時氷河がへばりついている岩を一緒に削っていくのです。氷河は山肌と重力に従って滑り落ちていくので、斜めに削れているというのが分かると思います。



行ける所は全て行ったので、階段を登って駐車場に戻ります。
ジャスパーを出発して最初の観光地だったこともあって感想は初めは上々でしたが、全て終わった後に考えてみると滝そのものとそれの侵食によって出来た地形が見せる景色の濃さは、数日後見ることになるタカカウ滝やマーブル渓谷と比べると一段落ちるといった感じでした。
タカカウ滝とマーブル渓谷はアクセスが比較的悪いですが、もしこの2箇所に寄れるならこれらを優先して行ったほうが感動できると思います。



帰りもバス停を通りがかったら、別のバスが停まっていたので撮影。
プレーリーコーチトレイルウェイズ Prairie Coach TrailwaysのMCI J4500でした。

次回は最初に行くつもりだったエンジェルグレイシャーに向かいます。


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北米project 3 ~Encouragement of Canadian Rockies. その23 【2015/07/08~18】

2016-07-26 22:01:34 | 海外旅行記

2015年7月13日(月)8時47分
アルバータ州ジャスパー ジャスパー国立公園

6日目です。朝の8時頃にはジャスパーのB&Bを出発して、ジャスパーからハイウェイ93号線を南下していきます。



前にも登場したカナディアンロッキー大図解マップを再び出します。
昨日までいたジャスパーは地図の北にある町で、今日はそこからジャスパーとバンフの間にあるレイクルイーズという町まで南下します。
間と言ってもほとんどバンフ寄りにある町で、この日でカナディアンロッキーのほとんどを縦断してしまう格好になります。キロ程は約230kmで、まっすぐ走ると約3時間かかる計算になります。
この間には6箇所観光地をマークしてありますが、今日周るのはそのうちの4つです。さすがに6箇所はキツいんよ。



さっきの写真をまた出しますが、ええ、どうも道を間違えたらしい。
まあ当然のルートとして北にある観光地から順番に見ていくので、そうなると最初は「エンジェルグレイシャー」が来るんですが、ここへ行くにはハイウェイ93号線の脇道であるハイウェイ93A号線を通る必要があります。一応ハイウェイって名前ですが、そうとはとても思えない普通の片側1車線の山道です。
ジャスパーから93号線を南下すると程なくしてアサバスカ川を渡るS字カーブがあるんですが、その手前に93A号線への分岐があります。ハイウェイの支線となるとランプウェイみたいなの想像するじゃないですか。ところがこれ普通の三叉路でしてね。
分岐の手前には料金所があって、そこを突破してさあ走るぞ!とスピードを上げた頃に分岐が出てくるんですね。で、カナダの標識って日本の青看みたいな分岐標識が無くて、予告なく交差点上にベベンと現れるもんで、まあ、見逃しちまったわけですね。



そんなことつゆ知らず快調な滑り出しを決めたと思っていた一行は、しばらくするといつまで経っても見えてこない93A号線への分岐に、とっくに通りすぎてしまったことを悟ります。
その途中で駐車スペースがあったので、体勢立て直しの作戦会議のためここに一旦車を停めます。



立ち寄った所はアサバスカ峠見晴台 Athabasca Pass Lookoutだったと思います。



あれがアサバスカ峠(標高1748m)。杭の指している方向にあるのがその山ということでとてもわかり易いです。
アサバスカ峠はかつて毛皮交易のルートになっていたんだそうな。



エディスキャベル山 Mt. Edith Cavell(標高3368m)。山頂はちょっと見えんな。
最初に行くはずだったエンジェルグレイシャーがある山でございます。ハイキングも出来るんだそうな。

で、見晴台で地図なんかを見た結果、93A号線との合流地点は93A号線の起点と終点だけで途中には無いことが分かりました。
既に南側の合流点に近い位置まで南下していたため、引き返すよりもこのままさらに南下し南側の三叉路から93A号線に入ることにしました。


そいで、見学順を少し変更して、エンジェルグレイシャーの後に見るつもりだったアサバスカ滝 Athabasca Fallsを最初に見ることにしました。
観光客も訪れるようで、アローステージラインズのMCI J4500が停まっていました。



ここです。93A号線に入ってすぐです。



アサバスカ滝は名前通りアサバスカ川にある滝です。
川の水は白く濁っていて、昔行ったスイスのツェルマットを思い出させます。
こう濁るのってやはり氷河のある地方特有のものなんだそうです。つまりは氷河に含まれてる色々なものがが溶けて流れてる川なので濁ってるとのこと。



滝までは遊歩道を歩いて行きます。完全に観光地化されています。



こんな感じ。川の流量は多めですよ。



だばぁ。
撮り方が下手クソですね。



シャッタースピードを遅めに。ただどうしても白飛びしちゃうんで、まあ微妙に。こういう時にいいレンズがモノを言うんだろうな。



下流側。



滝の下側はかなり侵食が進行しています。



水流がもみくちゃにされているところ。



今回はここまで。


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北米project 3 ~Encouragement of Canadian Rockies. その22 【2015/07/08~18】

2016-07-17 23:37:00 | 海外旅行記

2015年7月12日(日)20時9分
アルバータ州ジャスパー ジャスパー駅

日本の鉄道駅には駅前に引退した蒸気機関車が駅や町のシンボルとして保存されているというところがちらほらありますが、カナダやアメリカでも同様です。
ジャスパー駅にはカナディアンナショナル鉄道の蒸気機関車1機が保存されています。
写真はそれのテンダーに描かれた当時のCNのロゴ(正方形を斜めに貼ったロゴが当時流行ってたらしい)なんですが、ロゴの部分はリベットが沈頭鋲になってるんですね。細かいところに気を配っています。



カナディアンナショナルU-1-a形CN6015号機。これがジャスパーに保存されている蒸気機関車です。

1923年製造のU-1-a形(CN6000~CN6015)と1924年製造のU-1-b形(CN6016~CN6036)の2種類がありますが、ほとんど同一仕様のようです。37機全てがカナディアンロコモーティブ社で製造されました。1923年というとD50形と同世代になります。

軸配置はマウンテン(4-8-2 or 2D1)テンダー機で、動輪直径は1854mm(73")、全長は27,540mm(91' 4.25")、重量は261.720tということで日本最大の蒸気機関車C62形の動輪直径1750mm、全長21,475mm、重量88.83tを軽く超える長さです。いやまあ日本のSLと比べんなやC62可哀想やろとは思いますけどね。一応ボイラー圧力ではU-1-a形の210lbf/in2より高い227.573lbf/in2(16.0kg/cm2)で勝っています。

運用や配置先は正確には分からなかったです。ただ、カナディアンロッキー周辺の路線に配置されていた旅客機と思われます。
U-1-a形は動輪が4軸あるいわゆるD級なので貨物機なのかなと思ってしまいますが、恐らく旅客機だったと思われます。動輪直径が1854mmなのは貨物機としては大型で、恐らく3軸C級では山岳路線の勾配区間での粘着力が足りなかったためD級にして、それを確保していたんだと思います。蒸気暖房の引き通しもあったことですし。
カナダの山岳路線といえばカナディアンロッキーなので、U-1-a形はカナディアンロッキー周辺の区間に集中投入されたと推測されます。CN6015がジャスパーに保存されているのも現役時代に縁があったからと見るべきでしょう。平坦線でも長編成客車列車を牽引してたらしいですが、今回そこら辺は聞き流します。
ちなみに山越での貨物列車は5軸のE級が牽引していたとかなんとか。

CN6015は1923年8月竣工にして、廃車は1960年です。ちなみに廃形式は1962年になっています。その後1972年7月27日にジャスパーに静態保存展示されて現在に至ります。
屋外・屋根なし保存および冬は降雪という決して良くはない条件ながら、外観は光沢があり、大きな欠損部品も無さそうで、状態はこの上なく良好といえます。
この条件でこの状態というのは日本でも中々お目にかかれないのではないかと思います。



前頭部。
煙室扉の角が角型で前照灯が煙室扉中心にあるアメリカらしいスタイルです。ボイラーの前に突き出た給水温め器も力強い印象を与えます。
ナンバープレートがV字型の点灯式のアレでなく、プレート一枚というのもこれの古さを物語っているように見えます。



連結器周り。
小振りながらカウキャッチャーも装備されています。足場も兼ねているのが実用的で良いです。



横から。
シリンダーについて詳しいことは言えませんのでアレですが。
機関車の前に立っている人たちと較べてもらえば大きさが想像しやすいかなと思います。デカいんですよ。
柵の高さが低いのも見る側にとっては高得点です。柵は必要でしょうけど、このくらいの高さあれば注意喚起としては十分だと思います。というか機関車によじ登ろうとか部品を盗もうとかそういう考えの人が少ないのかなって思います。モラルが高いんでしょうね。



アメリカ型蒸気機関車には欠かせない鐘。ボイラー上部左側にオフセットされています。



動輪。
この時代らしいスポーク車輪です。

ちなみに形式名のU-1-a形ですが、ちゃんと意味があります。
最初の文字"U"はCN社内での軸配置の呼称です。AからXまであって、"U"ならマウンテン(4-8-2)およびノーザン(4-8-4)、"K"ならハドソン(4-6-4)および動輪直径70”(1778mm)以上のパシフィック(4-6-2)といった風になります。
次の文字"1"は、その系列の機関車の何番目の形式なのかを表しています。"U-1"ならU系機関車の1番目の形式という感じです。ちなみにU系機関車はU-1形からU-4形まで製造されました。
最後の文字"a"は機関車の形式のサブタイプです。"U-1-a"ならU-1形のa型という風になります。日本で言う500番台とか1000番台とかそんな感じです。U-1形のサブタイプはf型のU-1-f形まで造られています。f型までくるとa型とは煙室扉の流線型化やテンダータンクの円筒化など、外観は全く異なったものになっています。

とこんな風に、形式名である程度機関車の仕様が分かるようになっています。今は蒸気機関車が走ってないから覚えても役に立たない知識ですけどね。
なんですが、この社内での形式付番は実は現在のディーゼル機関車にも行われています。前回見たCN2152号機ならばEF-640f形という社内形式が付いています。付番法則は蒸気機関車とは全く異なっていますが、それを説明するのはさすがにそれは脱線し過ぎなので今回は省略。
ただ、カナダの鉄道ファンがこの社内形式を使っているところを今のところ見たことがないので、弊ブログでも引き続きメーカーの形式名とロードナンバーのみでいきます。あしからず。3種類も番号書くのダルいし。



テンダー。
テンダーには10000imp gal (45,460L)の水と15.4tの石炭を搭載できます。ただし燃料は後年石油5000imp gal(22,700L)を搭載できるように改造された模様です。



最後に遠くからロッキーの山々をまじえ撮影。
どの部分を見ても綺麗な状態の機体で、地元からとても愛されているのだなというのを感じました。
U-1-a/b形の現存機はこのCN6015ただ1機のみなので、これからも末永く大切にされることを祈ります。



機関車を見終えた後はジャスパーブリューイングに入ります。クラフトビール醸造所です。パブもやっていて自分のところのビールを一緒に振舞っています。パブ併設の醸造所というのはこっちでは普通ですね。



地ビール3種を味わいます。何がどうだったかはもうあまり覚えてないです。左の黄色いビールは甘めだったかな?



店内からビールタンクが見えます。



飲み終えて店を出ます。
だいぶ日暮れが近づいてきましたが、それでもまだ山頂に日光が届いています。



21時半頃になってようやく暗くなってきました。
軽く町を歩いていました。山間部の観光村といった雰囲気でした。ジャスパーの町はいつからか建物を新しく建てることが禁止されているらしいので、町をこれ以上大きくしようがないそうです。なので観光客の収容人数が少ないとか。
町では特に目立った収穫はなく、暗くなる前にB&Bに帰りました。
これでこの日は終了です。翌日からはいよいよカナディアンロッキーのあんあところやこんなところに足を運びますよ!


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北米project 3 ~Encouragement of Canadian Rockies. その21 【2015/07/08~18】

2016-07-15 21:20:53 | 海外旅行記

2015年7月12日(日)19時52分
アルバータ州ジャスパー ジャスパー駅前

ジャスパー駅までやって来ました。昨日より空気が澄んでいて、奥の山脈もよく見えますね。ただ被写体になりそうな列車はおらず・・・。



VIA鉄道のEMD F40PH-3D形VIA6451号機。あれ、こいつ昨日も見たな?
でもジャスパー~プリンスルパート線は今朝出発したはずで客車もないですから、牽引機は別の機関車が担当したってことですかね?



有蓋車WC22203とCN415347。
左がハイキューブ有蓋車、右が普通の有蓋車でござんす。高さの差は意外とそうでもないという感じですが、それでもハイキューブの威圧感は強いですね。



タンク車UNVX70716。所有者不明。
小さいタンク車ですね。ガソリンタンク車はもっとバカみたいにデカいので、これの中身はガソリンではなく水酸化ナトリウムとデカデカと書いてありました。普通に危険物だ。
小さくても日本のタキ1000よりもたくさん積めるんですけどね・・・。具体的には91トン積めます。ヤバイよね。容積は分からんかった。ていうか水酸化ナトリウムってそんなに比重重かったのか(科学の授業でやったような気がしないでもないが全然覚えていないマン
アメリカのタンク車も近年は台車同士の間に桁が通っていないフレームレス構造が主流なんですが、日本のタンク車のように魚腹型の異胴径タンクは見かけないです。そんな回りくどく縦に伸ばさなくても、単純に横に伸ばせば済む話ですからねこっちは。
ただし、タンクは真っ直ぐな筒ではなく下へ向かってわずかに反っています。タンクに傾斜をつけて中身を効率よく排出するためなんでしょう。



有蓋車CN598004。
一口に有蓋車と言っても形態差は無数にあるように見えるんで、これを全部追い切るというのは一人じゃ無理だよなぁと思います。



引きで。
うーん、貨物列車の先頭がいれば良さげなんだけどなぁ。これはこれでミスマッチ感出てそうですけども。



CN2152。機関車はロクに見れませんでした。



ジャスパー駅の駅舎。町の規模にしては大きいなという感じです。昔はもっと賑わってたんでしょうね。
VIA鉄道のほか、各レンタカー屋や高速バスのグレイハウンドなんかも入っています。



横から。奥行きはないです。
なんでか知りませんけど、バンクーバーみたいなよほど大きい駅でもない限り駅舎に掲げられる駅名標は正面ではなく横に掛けられています。



駅名標。バンクーバーとモントリオールからの距離も併記されています。
バンクーバーから535kmというのは、新幹線で東京から新神戸の手前くらい。カナディアン号の全行程は東京~博多2往復以上なのに、まだそんな程度しか走ってないのかと拍子抜け。
(2016/7/15追記)よく考えてみたらこれkmじゃなくてmileじゃんという間抜けなミスに気が付きました。535mileは約861kmなので、新幹線で東京から新岩国の少し手前くらいの距離です。あら、まあまあ行くんですね。(追記終わり)

マニトバとサスカチュワンが長いんだろうな。実際の距離も体感距離も。あそこ穀倉地帯だもの。クッソ暇だよきっと。



既に何回か登場している乗客の預け荷物を運ぶカート。車輪から察するにだいぶ古いものをずっと使っているんだと思います。
そういえば日本の荷物車にはマニ44形という登場したはいいけど荷物輸送の制度自体が廃止されて速攻で消えたパレット積み荷物車がいましたが、合理化帝国アメリカにはこの手の荷物車はいないんですよね。
ひとつひとつ手作業で積み降ろしするよりパレットにまとめたほうが楽だと思うんだけど。ただ昔はともかく現代はわざわざパレット積み荷物車を造るほどって感じでもないでしょうしアレですね。時期が悪かったのかな。

今日もここで切ります。


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北米project 3 ~Encouragement of Canadian Rockies. その20 【2015/07/08~18】

2016-07-14 22:28:41 | 海外旅行記

2015年7月12日(日)17時27分
アルバータ州ジャスパー トンキン・プライム・リブ・ビレッジ

夕飯を食べるべくトンキン・プライム・リブ・ビレッジ Tonquin Prime Rib Villegeに突撃。
名前通りステーキを食わしてくれる店です。やったぜ。



前菜にグリークサラダ。カナダではどこにでもあると言っていいくらい割りとありふれた種類のサラダです。でもうまい。



デデドン!
もちろん屋号にもなってるプライムリブステーキを食べます。脂の少ない肉ですが非常に柔らかかったです。AAAクラスのアルバータ牛だから美味くないわけないんだよなぁ。
付け合せについてくるベークドポテトも美味しいです。オーブンで焼いたイモにサワークリームとかネギとかベーコンとか乗せて食べます。
実に美味しかった。また来ます。



食べ終えたら散歩がてらジャスパーの町を歩きます。既に何度も言いましたが、夏は21時くらいまで明るいので夕食後も散歩が余裕でできるのです。
歩いていると町角にカナディアンナショナルのフォードF-250ピックアップトラックが停まっていました。そいで、鉄道が好きな方ならただのピックアップでないことはすぐ分かると思います。



自動車に線路走行用の車輪の付いた保線用の車両、軌陸車というやつです。そういや昨日もいましたね。
これは面白いものが見られました。



バスもよく停まっているんで見ていきます。
チャーターバスライン・オブ・BCのPrevost H3-45 (3rd generation)。ビクトリアでもよく見かける会社のバスです。



カナダコーチラインズのPrevost LeMirage XL II。アルバータの貸切バス会社です。名前だけ見ると全国規模なのかなとか思っちゃいますけどね。
ちなみにこのバスの乗客は(この時は車内は空だったけど)JTBグランドツアーでした。つまり日本人軍団。
JTBグランドツアーといえば良さげのツアー旅行ですよ。8日間でデラックスホテルを3つハシゴするとか書いてあったんでフェアモントなんかに泊まるんですかね?



キャンピングカー。こっちではモーターホームと言います。個人所有車も多いんでしょうけど、これはいわばレンタカーです。
モーターホームに乗って大陸横断とか楽しそうですけどね、お金掛かりそうでアレですね。聞いたところによると燃費が超悪いとのこと。このモーターホームってバンのシャーシとキャブにモーターホームのボディをくっつけた車で、バンにこんな大きい装備付けたらそりゃ確かに燃費悪くなるよなって感じです。
なお、このモーターホームも結構大きく見えますがこれはまだまだ序の口で、大型車になると観光バスのボディを流用してモーターホームにしています。内装も豪華で、ここまで来ると金持ちの道楽って感じます。



こっちは小型のモーターホーム。これもレンタルですね。
このくらいの小ささなら燃費の悪さも比較的マシなのかも知れません。でも狭そうだ。



TRAXXのPrevost H3-45 (2nd generation)。TRAXXもビクトリアによく来ますけど、紫のバスは初めて見ました。



ゴールデンアローのMCI J4500。2013年から採用された新モデル車です。ライトケースが違うので旧モデルとの見分けは簡単です。



ユニバーサルコーチラインのH3-45 (1st generation)。これもビクトリアでお馴染みのバス。



TRAXXのH3-45 (3rd generation)。こっちはよく見るタイプの塗装。



貨車も見ていきます。
The CIT Group/Capital Financeの2ベイ・カバードホッパー車CBFX305276。中身は何でしょうね、分かりません。



Louisville and Wadley Railwayのハイキューブ有蓋車LW50027。
何ともピンと来ない会社ですが今も存続しているらしい。ホントかよ?(合併した側は合併された側の報告記号を継承して使用できるので、報告記号があってもその会社は既に消滅しているという場合がある)
有蓋車は塗装できる面積が広いのか、地色がカラフルだったり文字やロゴが大きく描かれたりして見ていて楽しいんです。おかげで落書きの標的にもされやすいんですけどね・・・。

意外と散歩が長引くのでここで一旦切ります。


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北米project 3 ~Encouragement of Canadian Rockies. その19 【2015/07/08~18】

2016-07-12 23:37:05 | 海外旅行記

2015年7月12日(日)13時54分
アルバータ州ジャスパー ウィスラーズ山山頂

回を跨ぐ間に山頂へと着きました。
ブログで書くとあっという間ですが、ゴンドラを降りてからだいたい1時間経っているので結構時間がかかっています。中々大変なのよ。



山頂から見える山々の指示盤。



山頂から山々を眺めます。こちらは北側の景色。
ピラミッド山が目立ちます。隠れて見えないですがその麓にジャスパーの町があります。緑豊かな高原という感じです。



一方南側。
一転して荒涼とした雰囲気に。量は少ないですが氷河もあります。明日からは南進していきますのでこんなところを走っていくわけです。ひえぇ。



今度は西側を見ると今いる地点よりも高そうな山があります。
何だか行けそうな感じがしますが、整備された登山道はウィスラーズ山山頂まで。この先どうなるかはあんた次第だって感じで、救援なんて無いし帰れる保証もない。
行くにしてもちゃんとした登山装備で望むことが推奨されているのでただの案山子はその口を閉じておいたほうが良いです。



すぐ近くに氷河がありました。まあこの先も見ることになるし眺めるだけにしておきました。



さあそろそろ麓に戻ろうとして山を下っていると、岩の上に何か動くものが。
ネズミかリスにしてはでかいなぁ・・・。



レンズを望遠に替えながらジリジリと近づいていくと、アレはマーモットだと気づきました。
シラガマーモット Hoary marmotだと思いますが、キバラマーモット Yellow-bellied marmotに見えなくもないという微妙な個体です。まあシガラマーモットということにしておきます。

少し脱線するとシガラマーモットには「ウィスラー Whistler」というあだ名が付けられています。ウィスラーというのは元々「口笛を吹く人」という意味を持っています。シガラマーモットの鳴き声を聞いてみると確かに笛っぽい声を出しています。
で、このウィスラーという単語は今回の旅では結構馴染み深いですよね。
まず我々が今いる山がウィスラーズ山。これの名前の由来はシガラマーモットと言われています。
もうひとつ、2日前までいたブリティッシュコロンビア州のウィスラーの町およびウィスラー山も、そこに住んでいるシガラマーモットが由来となっています。BC州のウィスラー山なんてのは最初はロンドン山なんて付けられてたのをわざわざ改名したんですから、よっぽどマーモットがたくさんいたのかなとか考えちゃいますね。
動物の名前の付いた地名は日本にもありますが、特定の種類の動物を冠したものはあまりないんじゃないかな?今ぱっと思いついたのは鶯谷だけど。
閑話休題。



危険を察したのかのそのそと歩き出しました。







岩陰に隠れました。たぶんそこに巣穴があるのかもしれません。



そろそろゴンドラの駅なのですが・・・お、また何かいるぞ!



シマリス Chipmunkだ!シマリス、シマリスじゃないか!



小動物にしては人慣れしているのかここまで寄ることが出来ました。ここまでこれれば十分よ。



最後にはどっかへ行ってしまいました。
シマリスを見たのはこれが初めてだったのでやたら興奮しましたが、カナディアンロッキー一帯にはシマリスが多く生息していて、結果的に撮影が飽きるほど見ることになります。



ゴンドラを降ります。また貨物列車が走っていますね。
これでウィスラーズ山はおしまいです。麓と山頂で劇的に変わる景色と調度良いトレッキングの長さが良いですね。上記のように野生動物も見られるかもしれないのでおすすめです。



B&Bに一旦帰って、歩いて夕飯を食べに出撃。途中で今週の野鳥、カササギ Eurasian magpieに遭遇しました。青が美しい鳥ですね。
北半球にならあちこちにいるらしいですが日本では九州あたりにしか生息していないので今まで知らなかった鳥。逆に朝鮮半島では超身近で、韓国では国鳥になってます。

こんなところで今日はここまで。


その20へ→

北米project 3 ~Encouragement of Canadian Rockies. その18 【2015/07/08~18】

2016-07-09 23:55:18 | 海外旅行記

2015年7月12日(日)12時16分
アルバータ州ジャスパー ジャスパースカイトラム乗り場

ピラミッド湖を後にした一行は、今度は町の南の外れにあるウィスラーズ山の麓へ。BC州のウィスラー山と名前が似ていてややこしいです。検索してもウィスラー山の方ばかりヒットしますね。
ウィスラー山の標高は2464mあります。麓の標高は1200mくらいあるので歩いて登ろうとすると1200mくらいを登らなければなりません。これはキツそう。
ですがここには「スカイトラム」という索道が通っていて、これに乗ることで標高2276mまでショートカットすることが出来ます。頂上までの標高差は200mくらいなのでこれだと素人でも制覇出来ます。
というわけなので今からこれに乗ります。



ちょうどゴンドラが麓に降りてきました。詰め込めば20人くらい乗れそうな大きさです。
赤と白というのはスイスっぽい印象です。カナダ国旗も赤と白ですけどね。



チケットを購入して、ゴンドラを数便待ったら乗車。



山頂側へ向けて発車。一気に1000m以上登るので中々スリリングです。



登っている途中で貨物列車が通っていました。積荷はコンテナです。
今回もこの後何度か貨物列車を目撃するんですが、物欲センサーが働いて見たい時には現れないんですね。中々困りましたね。



あんまり長いんで貨車の間に機関車を挟む中間補機がたまに見られるのが特徴。



段々麓の景色が見えるようになってきました。
右側を流れる川がアサバスカ川。その左にあるのがジャスパーの町です。開発が制限されているので町の規模は大きめの集落と言えるくらい小さいのです。



麓に下っていくゴンドラとすれ違い。森林限界を超えて荒々しい山肌が見えるようになってきました。



山の向こう側が晴れてきました。
頭一つ突き出た岩山がピラミッド山です。なるほどピラミッドの形だなと。
その麓に広がるのがさっき行ったピラミッド湖です。ピラミッド湖は湖面に島が浮かんでいる奥のほうです。手前の小さい方はパトリシア湖です。



山頂側の駅に着きました。ここから頂上までは標高で200m登り、距離にするとだいたい1.5km歩くことになります。



登山道はこんな感じ。足場は岩だらけですし、最初の数百mが勾配が大きく割りとキツかったです。写真に写っている最初の稜線を超えれば後は比較的楽ちんだったと思います。



山の尾根がいくつも重なっている景色は好きです。これはいいですよ。



昔、大崩壊が起きたのかもしれないと思うような山肌。
こういうところを歩くのは危ないので登山道は尾根にあります。



露出している岩盤。
同じ方向に幾つもの筋が通っていて、これは氷河期に氷河により削られてできた傷跡です。カナディアンロッキー一帯にはこのような岩石が至る所で見られます。



途中には岩の上で逆立ちしている人がいました。あっぱれですね。

今日はここまで。


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北米project 3 ~Encouragement of Canadian Rockies. その17 【2015/07/08~18】

2016-07-06 23:29:00 | 海外旅行記

5日目を始める前にカナディアンロッキーについて軽くおさらいです。
カナディアンロッキーというのは名前通り、カナダ領内にあるロッキー山脈のことです。南はアメリカとの国境、北はユーコン準州の端っこまであります。
域内にはバンフ、ジャスパー、クートニー、ヨーホーの4つの国立公園があります。私達のような観光客が気軽に行けるようなところはほとんどこれら国立公園の中にあります。
カナディアンロッキーには北から順にジャスパー、レイクルイーズ、バンフの3つの主要拠点があります。この内一番大きい町はバンフで、ロッキー観光の拠点としてよく利用されます。我々が今いるジャスパーはあまり大きくないです。

で、今回はジャスパーからバンフへ向けてレンタカーで南下しながら、道中に点在している名所を回っていきます。改めて数えてみると結構回ったんですね。
滞在日数はジャスパー、レイクルイーズ、バンフで各2日ずつの計6日間です。このくらいあると有名どころは全て回れると思います。
そしてバンフからはカナディアンロッキーの玄関カルガリーに抜けていって帰るというわけです。

ということでおさらいおわり。



2015年7月12日(日)10時5分
アルバータ州ジャスパー ピラミッド湖

今日からカナディアンロッキーを攻めますよ!まずは肩慣らしみたいな感じで、ジャスパーの町の北にあるピラミッド湖へやってきました。まあ絶対行くべきところってほどではないです。本当に肩慣らし。



なおレンタカーは日産アルティマです。これを借りるのは2回目だったような。
アルバータ州ではフロントにナンバープレートを付けなくていいそうです。スッキリしているような物足りないような。



湖はこんな感じです。ピラミッド山の麓にあるからピラミッド湖。簡単でしょ?奥に写っている山がピラミッド山です、きっと。
貸しボートとかあるんですがそういうのは一切やりませんでした。



湖には小島が浮かんでいて、橋でそこまで渡れるので行ってみましょう。



島の中は松林です。



山の頂上はちょっとアレですけど麓の方は晴れてるし湖面も静かだしボートするにはいい天気ですね。



遊歩道はこんな感じ。いいでしょ?



今週の野鳥、コマツグミがいたので撮影。虫を捕まえてごきげん。



すぐに別の虫を捕まえました。やりますね。

ピラミッド湖はこんなところで撤退。次に向かいます。


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北米project 3 ~Encouragement of Canadian Rockies. その16 【2015/07/08~18】

2016-07-05 22:46:00 | 海外旅行記

2015年7月11日(土)17時36分
アルバータ州ジャスパー VIA鉄道ジャスパー駅

列車の撮影がひと通り終えたのと列車への補給作業でホームに居づらくなったのとで、一旦ホームから離れます。



カナディアン号から降りた乗客を出迎える観光バスが何台か停まっていたのでついでに撮影。
ブリュースターのPrevost H3-45 (2nd generation)。ブリュースターは創業してから100年以上続いているカナディアンロッキーにおける観光業の最大手です。この後もちょくちょく出てきます。



ブリュースターのMCI 102-EL3。ぬるんとしたフロントと大型バンパーが特徴。



Prevost LeMirage XL。事業社は不明。
ステンレスボディ、肩までかかった窓ガラス、角型ライトと中々要素の多いバス。角型ライトが左右1灯ずつというのは昔のエアロバスみたいです。



Prevost H3-45 (2nd generation)。上のバスとはライトケースの形状が異なります。
上のバスなんかは初代と2代目の中間の要素を持つバスなんでどっちつかずなんですが、当方ではフロントガラスが4枚なのが初代、2枚なのが2代目という風に分けていますのであしからず。・・・どうでもいいな、こんなこと。



Prevost H3-45 (1st generation)。こっちが4枚窓の初代ですね。
銀色の通常塗装ではない水色のバスですが、これは路線バス用のブリュースターコネクトという車両。カルガリー~バンフ~ジャスパーを結んでいます。



ジャスパー駅の駅舎の中はこうなっています。小さい駅舎です。
VIA鉄道のカウンターの他にレンタカーも入っていて、ここで借りることが出来ます。我々もここで2台目のレンタカーを借ります。
手続きが済むまで外で待っていると・・・。



!?
ジャスパー駅にロッキーマウンテニア鉄道の列車が入ってきました!これはノーマークだった・・・。
急いでホームに向かいます。ちなみにカナディアンはいつの間にか出発していました。



列車はバンクーバー~ジャスパーの「ジャーニー・スルー・ザ・クラウド」号。
先頭の機関車はEMD GP40-2LW形RMRX8014(ex-CN9633)号機。元カナディアンナショナルからの中古機だったこともあってボンネットが車幅いっぱいにまで広がっているワイドキャブというタイプです。
報告記号の末尾がXなので、列車の運転はCNに委託しているようですね。



次位機関車はEMD GP50形NREX2906号機。色が地味だしロッキーマウンテニア鉄道の報告記号とも異なりますが、これはNational Railway Equipment社所有の機体。リース機ですね。
新製配置はシカゴ&ノースウェスタン鉄道(CNW5056)でしたがユニオンパシフィックに買収されたり別のリース会社に譲渡されたりで現在に至ります。



さて、これらの機関車はもとは貨物機です。前回貨物機が客車を運転しようとするとどうなるかと書きましたが、その答えのひとつがこの電源車(RM9270)を造ってしまうです。これでHEP用のサービス電源を供給するのです。
ロッキーマウンテニアは夏期しか運行しないから蒸気暖房はいらないし、客車には車軸発電機を備えればいいのかもしれませんが、恐らく車軸発電機だけでは供給が足りず不安定だったのだと思います。
前回書いたように日本と違って電源車というジャンルは元々存在しないので、改造車となります。グリルが車体各所に開けられていますが、種車は荷物車だろうなというのが一発で分かる程度には原型を留めています。元々はCNが1954~1955年に製造したものです。



RM3217。乗務員用の客車です。事務作業とか休憩とかするんだと思います。これも元はCNの客車。
RMの客車の塗装は紺と金と白の流れるような塗装が秀逸ですね。



RM2006。シルバーリーフ用客車です。窓が大きくなっている他、乗務員車と較べて車体が綺麗になっています。まさか車体載せ替えまではしてないとは思いますが。



RM2002(?)。食堂車っぽいような気もしますがよく分からないです。
後ろのウルトラドームは昨日も見たしパスしました。



ロッキーマウンテニアの列車の前にはVIAの列車が対面するように留置されていました。
ジャスパー~プリンスルパート線(旧スキーナ号 5/6列車)の列車でしょうね。そういえばカナディアンがジャスパーに到着する直前にこれと並走していました。
スキーナの列車が先着して、まず乗客をとっとと降ろしたら一旦退避して、その後カナディアンが到着。カナディアンが発車したら再びホームに付けて乗客の荷物を降ろしていました。また退避中に方向転換を済ませていて、翌日のプリンスルパート行き5列車に備えています。

ジャスパー~プリンスルパート線も面白そうな列車です。起点と終点がどっちも田舎です。せめてジャスパーの方はエドモントンまで延長してもいいんじゃないと思います。プリンスルパートは港湾の町です。太平洋を渡る貨物はここに集まるとかなんとか。
乗車時間は2日間と長いのですが寝台車は連結しておらず、途中のプリンスジョージのホテルで一泊するようになっています。
やはり観光色の強い列車で、パーク形ドーム車とパノラマドーム形客車を連結しています。特にパノラマドームについては、ここに連結するのかと思いました。全3台中の2台をジャスパーで見ることになるとは。カナディアンでこれに乗れたのはラッキーだったんだなと改めて感じました。

脱線しますが、ビクトリア~(バス)~ポートハーディ~(フェリー)~プリンスルパート~(鉄道)~プリンスジョージ~(バス)~バンクーバー~(フェリー)~ビクトリアの経路で一筆書できます。一週間くらい移動しっぱなしという過酷な旅ですが面白そうで、ちょっとやってみたいですね。特にポートハーディ~プリンスルパートのフェリーはフィヨルドの間を航行するのでとても風光明媚なんだとか。

機関車はF40PH-3D形VIA6451ですね。他に荷物車とエコノミー座席車が1両ずつ。・・・短いですな。



引きで撮ってみる。奥の貨車は運材車です。



ロッキーマウンテニアの方も。

この後レンタカーを受領して、近くにあるB&Bへチェックイン。そしたら夕飯を食べに行きました。普通のA&Wのハンバーガーでした。
これで4日目は終了です。翌日へ続く。


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