goo blog サービス終了のお知らせ 

黒鉄重工

プラモ製作、旅行記執筆をやっています
同人誌通販始めましたhttps://603kurogane.booth.pm/

【ハセガワ】1/200 ボーイング737-200 イージージェット【プラモデル製作】

2025-03-15 18:26:30 | 航空機模型製作記
今回は旅客機のプラモデルを作ります。ハセガワが発売していたボーイング737です。製品ではただの737ですが、初期の-200型に相当する機体です。
今では絶版になっている製品です。パッケージの雰囲気も現行の旅客機プラモとは全く違います。

 
 

組立図はこんな感じ。


作り方は旅客機プラモの定番です。


中身はこんな感じ。主翼は上下一体成形です。


舷窓は埋めてしまいます。いつも通り、胴体外側にマスキングテープを貼り蓋をしたうえで、内側から瞬間接着剤を充填します。


接着剤を充填するときは、気泡が残らないように注意します。そうしないと外側に気泡の跡が残って欠けてしまいます。


接着剤の乾燥後、テープを剝がします。このままでは表面が荒いので、紙やすり等で表面を整え胴体と面一にします。これが時間のかかる作業で面倒ですね。


成形品は白く、組み立て後の胴体はドンガラなので、中身が透けっぽく見えてしまう恐れがあります。なので内側は塗装して透け防止をします。色は何でもいいと思うので、余っていた銅色を塗りたくりました。


胴体組み立て、塗装、墨入れまでしました。
風防は透明部品でしたが、ここはデカールを貼ってしまうので塗ってしまいました。


キット付属の全日空のデカールは経年劣化で使い物になりませんので、サードパーティの別売りデカールを用意しました。V1デカールが出しているイージージェットのデカールを使います。
ちなみにイージージェットには何の縁も無いですが、胴体にでかでかと書かれた予約センターの電話番号が特徴的なので選びました。


デカールの品質はいいですね。発色、貼り心地、良好です。


トップコートと最終組み立てをして、完成です。


組み立てや塗装には難しい工程がなかったこともあって、古いキットでしたがすんなり完成できたと思います。


今回作った初期型の737-200と以前作った現行の737-700と並べてみました。構成部品が何もかも変わってしまっていて、本当に同型機なのかよと感じてしまいますね。


完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
胴体:GX1クールホワイト
主翼:C8シルバー
主翼:H57エアクラフトグレー
タイヤ:N77タイヤブラック

 
 
 

【フジミ】1/72愛知・瑞雲 1/72零式水上観測機【プラモデル製作】

2025-01-14 22:42:31 | 航空機模型製作記
今回は、日本海軍の水上機を2つ同時に作ってしまいますよ。
同系統の塗装のプラモデルを同時に作ってしまえば、工程が効率化されるんじゃないかという考えのもとです。ただ結局、組み立てを始めすべての工程を人間一人がやることに変わりはないので、効率的になったのは塗装するときの準備片付けの回数が半分に減ったくらいなのかも・・・。とはいえキット2個を一編に作れてしまうのは積みプラ消化的にはいいマインドなので、この後も時々やります。


今回作るのは、愛知・瑞雲11型と零式水上観測機です。瑞雲にはカタパルトも一緒に付けてやります。いずれもフジミのキットです。フジミが航空機に力を入れていた頃に発売されたキット(の再販品)ですね。他メーカーが出さないニッチ戦略で一部からは未だに支持を集めるシリーズです。特に瑞雲なんかはフジミ製が事実上唯一のキットなのです。艦これで認知度も人気も上がりましたし。

 
 
 


キットの出来としては、瑞雲はまあまあ、ゼロ観は結構細密という感じ。コックピットもそんな感じです。
部品単位で塗装してから組み立てていきます。


瑞雲の浮き。錘をもりもり仕込んでおきます。


瑞雲のカウリングはエンジンと一体化しています。カウリングの裏側にヒケを通り越してエクボができているので、さすがにこれはラッカーパテで埋めておきました。
瑞雲の凹線彫刻はゼロ観よりもだいぶ太くもっさりしているのが減点なんですよね・・・。


機体は明灰白色で塗ってからマスキングして暗緑色で塗ります。


緑を混ぜた黒のエナメル塗料でフィルタリングをしておきました。


瑞雲を乗せるためのカタパルトは軍艦色で塗ってから錆色で軽くウェザリングします。


デカールを貼り付けた状態です。この後つや消しトップコートを吹いてから組み立てます。


瑞雲できました。水上機特有の工程はありますが1/72飛行機模型の組み立てから大きく外れるところはないので作るのは問題ないですねー。
カタパルトも付けると全体的に結構大きくなりますね。


私も瑞雲は艦これで知ったクチなので一度は作ってみたかった機体です。今回作れてよかったです。


零式水上観測機もできました。地味に複葉機なので主翼の組み立てはちょっと大変でした。一部省略していますが張り線もやっておきました。
やっぱり瑞雲と比べて仕上がりがカッチリしている印象。

複葉機にしては近代的な見た目なのが好きです。



先に作った紅の豚の2機の水上機と合わせて、一時棚の中に水上機が4機も揃う時期がありました。
というわけで完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
機体上面:XF70暗緑色2
機体下面:XF12明灰白色
コックピット:XF71コックピット色(日本海軍)
プロペラ:C131赤褐色
ピトー管:H8シルバー
カタパルト:TS66呉海軍工廠グレイ

 
 
 

【ファインモールド】1/48 カーチスR3C-0非公然水上戦闘機【プラモデル製作】

2024-12-24 07:21:00 | 航空機模型製作記
今回はファインモールドのカーチスR3C-0非公然水上戦闘機を作ります。スタジオジブリの映画「紅の豚」に登場するライバル機です。以前主人公機のサボイアS.21戦闘飛行艇を作ったので、これも作らねばなりません。ファインモールドからは1/48と1/72の2種類の縮尺の商品が発売されていて、今回は前者の方を作ります。




人形付きのキットの場合、まずは人形を完成させることが私の中の鉄則です。最悪無くても困らない人形は、飛行機完成後に作ろうとしてもモチベーションが上がらず作らずじまい・・・ということがあったからです。人形は筆塗りで仕上げています。


キットの組み立ては素組みでスムーズに行ったので写真も撮らずに進んでしまい、塗装までいってしまいました。塗装でも難しい塗り分けがあるわけじゃないので、サクッとできました。
青と黄色はブルーエンジェルスの物と同じです。


複葉機なので今回は張り線に挑戦します。パッケージの絵やモデルになったカーチスR3Cの写真を見ながら、張り線の位置を特定します。張り線の起点と終点にドリルで穴を開けます。


穴を開け終えたら張り線に必要な部品を組み立てます。次に接着剤を少量つけたリギング線を穴に差し込んで固定します。本当はヒートンとかいるんでしょうけど、今回はお手軽版ということで・・・。


接着剤が白化して見た目を損なうので、接着剤の量はごく少量にするのがコツです。何箇所かやらかしましたが、総合的にはうまく行ったでしょう。


2枚の主翼とフロートで大きく見えますが、機体の胴体は意外と小さいんです。


残りの部品も組み立てて完成です。組み立てで労力を使わなかった分、塗装と張り線に取り組めました。満足です。


完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
機体:C328ブルーFS15050
黄帯:C329イエローFS13538
白帯:GX1クールホワイト
機内・ドーリー:H83軍艦色2
操縦桿:H2ブラック
プロペラ:C104ガンクローム
支柱:N56ミディアムブルー
機銃:H38赤鉄色
ラジエーター:N10カッパー
ドーリー棒:H47レッドブラウン
カーチス顔:N44薄茶色
カーチス靴:N1ホワイト



【スペシャルホビー】B-18BボロASW【プラモデル製作】

2024-10-15 11:19:00 | 航空機模型製作記
今回は大型キットを作ろうということで、スペシャルホビーのB-18Bボロを選びました。
B-18はダグラス製のアメリカ陸軍の爆撃機です。型番の通りボーイングB-17と同世代です。B-18はダグラスDC-3を原型にして比較的低廉な爆撃機として開発されました。ただし性能もそれなりだったので第二次世界大戦の第一線を張ることはできず、今回のキットのように対潜哨戒機へ転用された物もありました。




ランナー紹介です。大きい胴体が目に入ります。さらに胴体内の内装も部品で再現されています。


左主翼など。


右主翼など。


エンジンカウルやプロペラなど。


風防。機首の爆撃窓もあります。透明度も十分です。


エッチング部品とレジン部品。必要に応じて使いました。


機銃など。


窓ガラス部品はのりしろなどが無く、嵌め合いもよくないのですり合わせが必須です。ちまちまと片付けましょう。


チリ合わせも済ませました。このあとガラス部品はマスクして塗装に備えます。
他に胴体の合わせ目消しなどもありますが、意外と苦戦せずに塗装段階まで持っていくことができました。意外と組み立てやすいかも。


塗装中の写真は撮影しないままここまできてしまいました。
胴体と主翼を接着しますが、ガタが大きいのでマスキングテープで仮固定しながら接着剤が固まるのを待ちます。


デカールのできはいいですね。


主脚は塗装後の後ハメだと位置決めに少し苦労しますが、先に組み立てると塗装中に破損してしまう可能性が高いので、ここは譲れません。
写真は最後にはめ殺しのように組み付けます。脚を折らないように注意します。


そんなこんなで完成しました。実質1/72スケールのDC-3のようなものなので、大きいです。


オイスターホワイトの胴体が特徴的な塗装です。これはタミヤのレーシングホワイトで塗りました。
塗装剥がれや排気汚れなどのウェザリングを多少施してあります。


カバみたいな飛行機です。


対潜哨戒用のMADブーム。


でかいですねぇ。存在感のある作品に仕上がったと思います。
完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
機体:LP39レーシングホワイト
主翼:H52オリーブドラブ
機内:N58機体内部色
シートベルト:N44薄茶色
操縦席:N69 RLM65グレーバイオレット
エンジン:H18黒鉄色
主脚、プロペラ:C8シルバー




【AZモデル】1/72 スティンソンOY-2センチネル【プラモデル製作】

2024-04-05 22:53:00 | 航空機模型製作記
今回はAZモデルの1/72スティンソンOY-2センチネルのプラモデルを作ります。
AZモデルはチェコのメーカーです。同社のキットを作るのは初めてです。OYのようなマイナー機からBf109のような有名機まで幅広い飛行機キットを展開しています。AZモデルを取り扱っている店頭の商品棚を眺めていると目移りして楽しいものです。なにげに、日本語の注意書きがPKGに書かれているのも珍しいかも。




ランナーはこんなかんじ。日本のキットとは見た目の印象が違いますね。形状も全体的にもっさり。たぶん簡易金型を使った成形品だと思います。


風防はバリエーションに対応した2種類入り。2分割にすることでスライド金型の使用を避けています。作る方はちょっと大変なのですが・・・。


樹脂は柔らかめです。機内のトラス構造を割と再現しているのでこういう骨組み上の部品もあります。折らないように気をつけないと・・・。


操縦席にはシートベルトの彫刻あり。ちょっとしたことですが嬉しいです。
計器盤には彫刻はありますがデカールがありません。計器盤を黒く塗って、計器には白の塗料を垂らすように乗せてそれっぽく見せます。目盛りまで再現する必要はないでしょう。


機内の骨組みと風防が普通に合わないので困っています。どうして。


骨組みの脚を一部切ってしまい、どうにか収めました。


風防の付け根にも盛大な隙間があり、これだと塗料が吹き込んでしまいますのでラッカーパテを盛って塞ぎます。


施工後です。


各部品の取り付けには基本的にピンや穴は無く、芋付けです。なので垂直尾翼のように芋付だと強度的に不安が残る箇所もあります。そこで尾翼に真鍮線を埋め込みピンとして、胴体の方には穴を開けて接続軸とします。
脚の接続も芋付けと心許ないものです。特にOYの脚はか弱いので負荷のかかる脚を芋付けは破損の危険大なのです。ここにも真鍮線を仕込んで補強しています。
機体は小さいんですがこういうだるい作業が続くので製作に必要なカロリーは意外とあります。でも、ただ説明書通りに組み立てていく最近のプラモデルと比べると、作っている実感はよほどあるので意外と嫌いじゃないというのはあります。


風防の枠は完成後もよく見えるので、先に機内の色で塗ります。


主翼から脚から尾翼まで、塗装前に全て接着してしまうことにします。プラ用セメントを使った接着は、塗装後につける瞬間接着剤等よりも比較的強力なので、この段階で接着して強度を確保しておこうというわけです。塗装も単色なので塗り分けの手間もないという事情もあります。
やはり隙間が広いのでパテで埋めていきます。


ネイビーブルーで塗装しました。


デカールはこんな感じ。アメリカ空軍機とアメリカ海兵隊機から選ぶことができます。ネイビーブルーの塗装から想像できる通り、今回は海兵隊を選択。
デカールは発色が割とよく、貼る時の感触も良いことから結構好印象です。


つや消しクリアを吹いて最終組立をして完成です。
小さい機体ですが、私の持っている拙い工作スキルが結構入っています。噛みごたえのあるキットでした。


完成させてみると可愛らしいものです。連絡機のキットなんてプラモ市場では存在感が薄いですが、こういう脇を固めるキットがあってこそ世界観が広がるのです。そういうキットを多く出してくれるAZモデルは今後も応援していきたいのです。

というところで今日はここまで。
完成品はギャラリーにて。


<使用塗料>
機体:H54ネイビーブルー
機内:N58機体内部色
計器盤:N2ブラック
座席:N47レッドブラウン
シートベルト:N85セールカラー
排気管:H76焼鉄色
プロペラ:H79サンドイエロー
プロペラ木目:WC03ステインブラウン
プロペラ上塗:N92クリアオレンジ
タイヤ:N77タイヤブラック
ホイール:H8シルバー



【キネティック】1/48 CF-5Aフリーダムファイター カナダ空軍【プラモデル製作】

2024-01-30 23:36:46 | 航空機模型製作記
今回は、カナダ空軍シリーズとしてキネティックのF-5Aフリーダムファイターを作ります。
キネティックは中国のプラモメーカーです。このブログに出てくるのは初めてだったかな?
今回作るカナダ空軍機の他に、アメリカ空軍とベルギー空軍の機体も作ることができます。
F-5Aは、アメリカが西側の中小国の空軍向けに開発した小型戦闘機です。当時のアメリカ空軍の戦闘機はどれも大型で高性能で高価な、アメリカにしか扱えないお大臣様専用機ばかりでしたので、中小国の需要に適した簡素で安価な戦闘機に仕上がっています。

 


F-5の細かな差異まで再現するために機体の部品はバラバラにされています。こういう時、大抵は部品の合いが良くなくて擦り合わせに苦労します。中国メーカーは部品単品で見ると良さそうに見えるんですが、組み立ててみるとイマイチなことがよくあります。
キネティックのF-5も大なり小なりそういう箇所はありましたが、どうしようもないなとまでいくところはありませんでした。
機体各部に貼り付ける編隊飛行灯はエッチングパーツです。


機体はおおまかに胴体前部・胴体後部・主翼の3つに分かれます。カナダ版のF-5はCF-5と呼びますが、これは地元メーカーのカナディアがライセンス生産したものを装備しています。カナディア製は自国製のオレンダエンジンを搭載したほか、外観的特徴としてエンジンの前に補助空気取入口のスリットが追加されている点が挙げられます。キットでもそれを再現しています。



エアスクープは、穴の彫刻を入れると塗装で表現するよりもリアルさが増しますね。

胴体と主翼の嵌め合いはそんなに悪くないです。エリアルールを意識したくびれた胴体と、偶然の産物から生まれた主翼前縁ストレーキの高揚力装置LERXがよく表現されています。


機体の下塗りとして、全身を黒で塗ります。


機体の迷彩色を塗ります。下地を活かすためにその色が塗られている部分だけを吹き付けます。
まずはパネルの中央部を塗ります。そうするとパネルラインの周辺は下地が残ります。この段階ではパネル中央とパネルラインとの間の色差が大きいので、次にパネルライン周辺を中心に塗料を薄く吹き付けて色差を減らしていきます。完全になくさないようにするのがポイント。


2色目の迷彩色を塗ったところです。


パネル中央部は、迷彩色に白を加えて明度を上げたものを薄く吹き付けて塗装の退色を表現します。


3色目の迷彩を塗りました。
かなり薄い迷彩になっています。塗りたての頃はもっと色が濃かったようですが、経年により色が抜けていったみたいです。


最後にコックピットの座席です。シートベルトにファインモールドのナノアビエーションのシートベルト(F-4・F-8用)を使いました。情報量がぐっと増して精密度が上がりました。全てのキットにシートベルトを付けると金額が積もり積もって大変なので、これぞというキットに引き続き使用していきたいものです。


デカール貼り、つや消しトップコート、最終組立をして完成です!
つや消しは強めにしたのでくたびれた感が出せたんじゃないでしょうか。


国籍章などの注意書き類のデカールは、機体塗装と近似の色だったので貼り付けても目立たなくなってしまいました。


ちなみに今回作った機体は、カナダ旅行の際に博物館で見た物と同じ機番にしてあります。

迷彩の色はかなり寄せられていると思いますよ!


コックピットが存外いい感じに仕上がったので、天蓋を開けた状態で完成させることにしました。


吊るしものは、増槽が5本とロケットランチャーです。

思い出の戦闘機の模型を完成させることができて、感無量でした。
というところで、完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
機体迷彩1:C337グレイッシュブルーFS35237:C1ホワイト(2:1)
機体迷彩2:C74エアスペリオリティブルー:C1ホワイト(2:1)
機体迷彩3:C128灰緑色:C1ホワイト(2:1)
機体下塗:GX2ウィノーブラック
主脚・ホイール:C8シルバー
タイヤ:N77タイヤブラック
空気取入口:N2ブラック
エンジンノズル:C61焼鉄色
エンジンファン:N18黒鉄色
コックピット:C307グレーFS36320
計器盤:N12つや消しブラック
ヘッドレスト:H13つや消しレッド


 
 
 

【ズベズダ】1/144 ボーイング787-9 スクート航空【プラモデル製作】

2024-01-15 08:11:00 | 航空機模型製作記
今回は、ズベズダのボーイング787-9を作ります。
飛行機プラモデルの中でも旅客機というジャンルがあり、古今東西のキットが出てきましたが、軍用機ほどのペースやボリュームではありません。そんな中でこの世で最も現用機の旅客機プラモデルを精力的に開発しているのがロシアのズベズダです。ボーイングやエアバスはもちろん、ロシア製旅客機も多く発売しています。注目のメーカーに違いないですが、プーチンが下手こいたので今はズベズダ製品が入ってくることはありません。この先どうなるんでしょ。

話を戻して787-9です。名作と言われるキットです。作るのが楽しみです。
キットではボーイングのハウスカラーを作れるようになっていますが、私はサードパーティのデカールを使用してシンガポールのLCCスクート航空の機材を作ります。


成形品確認です。長胴型の-9型なので長いです。ゲートが胴体下面に切られているのがうれしいです。


エンジン部品です。


ズベズダ787の白眉な部品はターボファンエンジンのファン部品です。ほとんど全ての他メーカーは、このファンを円盤状に一体化した形状の部品にします。
しかしズベズダのそれは、ファン部品の形状を1枚ずつ再現しています。ファンの羽は枚数が多く1点の部品では成形できないので、2つに分割しているところに執念を感じます。


主翼です。ちなみにズベズダの成形品の特徴として表面が梨地になっています。軍用機だと問題ないんでしょうが、つやあり仕上げをすることが一般的な旅客機では不利です。


風防です。窓は透明のガラス部品があるタイプです。


これがスクートのデカールです。アスケンシオというメーカーの物を取り寄せました。オレンジの発色がいまいちなこと以外は、使えると思います。


側面の窓ガラス(本当はアクリルでしょうけど)は活かします。ガラス部品は胴体の内側にはめ殺しで、後ハメできませんので、マスキングゾルで覆い後の塗装に備えます。


ガラス部品を固定します。後で外れないようにテープで抑えておきます。


仮組みします。いやこれは大きいですね。ちなみに、飛行形態で完成させます。


結局梨地のまま塗装することにします。あと、主翼に見過ごせないヒケが出ていたので、パテで埋めておきました。


アンテナなどを植え込みます。


ファンブレードを塗装します。ハブのぐるぐるのデカールがついているのが嬉しい。



完成したファンです。この高密度と緻密さは他のキットでは出せない印象です。素晴らしいです。


エンジンのコーンは、少し青焼きを入れてあります。ここらへんは、めずらしく実機の写真を観察して再現しています。


白を塗装しました。とにかく面積が広いので大変です。787は主翼も白塗装なので見た目が大味になりがち・・・。


アクセントカラーのオレンジを塗ります。左右対称に塗り分けないといけないので、むずいです。


デカールも貼ります。できるだけ近い色を用意したつもりでしたが、やっぱり完全には合わないです。


エンジンも組み立てます。やはりエンジンは出色の出来です。


完成しました。なにしろ1/144なので大きいです。





ここが真骨頂でしょう。ファンブレードを1枚ずつ分けたので、エンジンの向こう側が透けて見えるのです。ファンブレード先端とエンジンナセル内径にわずかな隙間があるのにも注目です。


垂直尾翼のSCOOTロゴは、白地のデカールの上に黒縁のデカールを重ねるので、難しい局面でしたがなんとか処理できました。

キットの出来はやはり秀逸なものでした。今は入手困難なキットですが、また機会があれば作りたいです。
完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
機体:GX1クールホワイト
オレンジ帯:BR04ゴールデンイエロー
主翼前縁:LP38フラットアルミ
エンジン:C104ガンクローム
ファンブレード:LP3フラットブラック
エンジンフェンス:H18黒鉄色
台座:C131赤褐色



【ファインモールド】1/48 サボイアS.21 試作戦闘飛行艇(紅の豚)【プラモデル製作】

2023-10-05 23:54:11 | 航空機模型製作記
今回はファインモールドのサボイアS.21試作戦闘飛行艇を作ります。スタジオジブリの映画「紅の豚」でポルコ・ロッソが操る紅の飛行艇です。何年かに1度は金曜ロードショーで再放送しているので見たことある人も多いでしょう。
ジブリ系のプラモデルは意外と少なくて、一説にはジブリ側があまり商品化許諾しないとかなんとか。そんななかファインモールドはジブリも認める熱意で商品化にこぎつけたとかなんとか。しらんけど。
とはいえ飛行艇という点でも興味深いキットなのです。主人公機ですし。


 


キットの組立は順調に進みます。なので手を加えたところを中心に書いていきます。
機首の機銃口は開いていないので、ドリルで開口します。印象が結構変わります。


エンジン排気管もドリルで開口します。薄ければ薄いほど実感が出ますが、攻めすぎて少し失敗しました。


内装や機体を載せる台車は木製という設定です。サンディイエローで塗装後にエナメルウェザリング塗料のグランドブラウンでウォッシングして質感を良くします。

 

プロペラは上記の塗装をしたら更にクリアオレンジを塗ってニス塗りらしさを表現します。


塗装はベタ塗りで進めます。美しい機体なのでどちらかというとカーモデルの仕上げを目指します。
赤はスーパーイタリアンレッドを使いました。銃口のくぼみのところはエナメルのグレーを使うと塗り分けが楽ですねえ。


本塗装を終えたら、クリアーコートします。艶有りクリアの厚塗りです。でも研ぎ出しはやりすぎだと思うので、吹きっぱなしです。うまく厚塗できれば、それなりに平滑な表面になります。


浮きと主翼の間には張線が通っている設定のようなので、ギリング線を片側2本張りました。張線を展張させながら接着剤で位置に固定させるのですが、余分のギリング線を逃がす先がなかったので、そこが大変でした。


エンジンはこんな感じです。エンジン覆いは外せるようにしてあります。


最終組立をして無事完成です。戦間期の飛行艇なので相応に古めかしいのですが、単葉機ということもあり比較的組み立てが楽です。初めての飛行艇、初めての戦間期機の入門にちょうどよいと思います。


ポルコ・ロッソの人形付きです。キャラ物ということもあり人形がついているといないとでは大きな差があります。こういうのがあると嬉しいですね。

完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
機体:C158スーパーイタリアンレッド
白帯:GX1クールホワイト
緑帯:C66デイトナグリーン
エンジン、燃料タンク:C8シルバー
排気管:C61焼鉄色
機銃:H18黒鉄色
ラジエーター:N10カッパー
内装:H79サンディイエロー
弾倉:H36ダークグリーン
ハンドル:H13つや消しレッド
操縦席:H83軍艦色2
照準器:N12つや消しブラック
計器盤:N84マホガニー
座席:N81カーキ
プロペラスピナー:H27タン
ポルコ・ロッソ顔:N44薄茶色
ポルコ・ロッソ帽子:N81カーキ
ポルコ・ロッソ靴:N2ブラック
ポルコ・ロッソスカーフ:N21グランプリホワイト
ポルコ・ロッソ服:H27タン


 
 
 

【モデルクラフト】1/48ノースアメリカン・ハーバードMk.4【プラモデル製作】

2023-09-07 21:46:00 | 航空機模型製作記
今回はモデルクラフトの1/48ノースアメリカン・ハーバードMk.4を作ります。
モデルクラフトというのは聞き慣れないメーカーですが、これはカナダのメーカーです。自分で調べた限りでは、自社で金型開発はしておらず、他社で開発された製品の成形品を使って再パッケージしたり、開発元とは異なる独自パッケージに仕立てて販売しているメーカーのようです。
このハーバードもオシデンタル・レプリカというポルトガルのメーカーの成形品を使っています。
日本でかつて流通していたかは分かりません。私は知人から譲ってもらいました。


ランナーです。キットをくれた方が途中まで組んでいたので一部の部品はランナーから外れています。


主翼のランナーです。
ちなみに、ハーバードというのはアメリカで言うところのT-6テキサンのことです。


透明のランナーです。


細かい型式違いにも対応しているようで、車輪が複数あります。


ランナーに彫刻されたオシデンタル・レプリカの文字。このプラモデルの出自を示しています。
オシデンタルの1/48 T-6は決定版と言われています。けれども流通量が少ないんですな。日本には出回っているんでしょーか。


コックピットから作ります。内部の骨格も再現されていていいですねー。


決定版と言われているだけあって形状は良いと思います。が、機首のエンジンの空気取入口が不完全な形状です。穴になっていないわけです。


そんなわけでプラ板で形状を修正します。プラ板を切り出して折り曲げます。


空気取入口の形状に合わせてプラ板を貼り付けて、カッターで整形して完成です。このくらいなら私でも出来ますねー。


胴体に貼り付けます。付け根の部分に隙間があったのでラッカーパテで埋めました。


コックピットを完成させました。シートベルトはファインモールドの物を使いました。T-6専用品は無いので、近しいものを選んで使いました。


塗装をしました。黄色なので塗料のノリが悪いです。


デカールはカナダのデカールメーカー、リーディングエッジモデルズの「カナダ空軍ハーバードMk.4 ザ・ゴルディロックス」を使います。
これも貰い物ですが、このメーカーは越境ECをやっています。このハーバードのデカールは絶版になっているみたいですが、いま販売されているデカールは日本からでも購入可能です。


デカールは薄くて固めという感触でした。でも全体的に品質は高いと感じました。


デカール貼付け後つやありクリアのトップコートで保護した後、最終組み立てして完成です。


主翼下面。
決定版と言われるだけの中身でした。しかし組み味は時代相応のものだったので、現代の設計開発技術でもって新版を出せば上回ることもできるだろうなと思いました。


1個前に造ったレース機のジービーとハーバードを比較。実はエンジンはどちらも同じですが、片やチョッパヤを追求した機体、片や操縦訓練のために安定性が求められた機体で、形状がガラリと変わる好例です。

<使用塗料>
機体:C113RLM04イエロー
防眩:LP3フラットブラック
プロペラ:LP38フラットアルミ
プロペラスピナー:C8シルバー
プロペラ先端:H4イエロー
エンジンカウル・翼端:LP78フラットブルー
操縦席:N58機体内部色
計器盤:N12つや消しブラック
エンジン:H38赤鉄色
排気管:H76焼鉄色
シートベルト1:N81カーキ
シートベルト2:N85セールカラー
タイヤ:N77タイヤブラック

完成品はギャラリーにて。


【エアフィックス】1/72 ユンカースJu-87B-1スツーカ【プラモデル製作】

2023-08-18 06:12:27 | 航空機模型製作記
今回はナチスドイツの急降下爆撃機Ju-87スツーカを作ります。ドイツ軍の電撃戦を支えた飛行機です。有名機なので色々なメーカーがプラモデルを出していますが、エアフィックスのキットを作ります。


スツーカの名シーンである急降下しながらの爆弾投下を再現するために飛行状態で完成させます。機体を宙に浮かせるための台座が必要になるので、台座と機体を固定するための穴を開けます。
エアフィックスの近年のキットは、地上状態と飛行状態を選択できるようになっていて、飛行状態を作りたい人に優しいです。


機内を説明書通りに塗っていきます。


これも近年のエアフィックスキットの特徴ですが、操縦士の人形が必ず付属します。飛行状態だと操縦士がいないと様にならないですが、エアフィックスなら人形付きなので飛行状態作成への敷居がすごく下がるのです。


士の字にしました。風防枠は先に機内色に塗っておきます。


機体に塗装します。スツーカの迷彩は直線基調です。マスクするのが楽ですねえ。


機体塗装を終えてデカールを貼りました。ここから仕上げにエナメル塗料でフィルタリングを掛けます。
薄めたエナメル塗料を全体に塗って乾燥させたあとに、溶剤を含ませた綿棒やキムワイプで拭い取ります。完全にエナメルを拭き取るのは無理なので、多少は残るわけですがそれが味になっていいらしいのだ。


腹側にもフィルタリングです。塗るだけだとなんだか嘘っぽいスツーカですな。


エナメル塗料を拭き取るとこうなります。ちょっと青いのが残っていてなんとなくいい感じでしょ?


 
 


エンジンまわりにはオイル汚れを付けます。これもエナメルですね。


こんなもんじゃろー、と納得できたら次へ進みます。


台座と固定しました。ネジ止めです。


爆弾は機体の腕が伸びて今まさに離れんとする瞬間を切り取りました。
ちなみに、なんで腕を使って爆弾を投下するかというと、腕を使わないで投下すると爆弾がプロペラと接触して自爆してしまうからです。腕を伸ばすことで爆弾をプロペラの直径の外から放り投げるのです。


台座を据え付けて完成です。急降下気味の角度にするのがミソです。


飛行状態で作るのも素敵なものですね。
完成写真はギャラリーにて。

<使用塗料>
機体上面1:H64RLM71ダークグリーン
機体上面2:H65RLM70ブラックグリーン
機体下面:H67RLM65ライトブルー
機体上面フィルタリング:WC12フィルタリキッド・フェイスグリーン
機体下面:フィルタリング:WC09フィルタリキッド・シェードブルー
機内:H70RLM02グレー
プロペラ黄色:C113RLM04イエロー
計器盤・プロペラ:C11つや消しブラック
人形顔:N44薄茶色
人形服:H79サンドイエロー
人形手袋:H47レッドブラウン
人形靴:N2ブラック