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第31走者:予土線「清流しまんと号」(キハ54形+トラ45000形) 打井川15:22→宇和島17:44
海洋堂ホビー館から送迎車で打井川駅まで送ってもらい、予土線で再び移動。
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乗ったのはトロッコ列車「清流しまんと号」。無蓋貨車トラ45000形を改造して、人も乗れるように仕立てたトロッコ列車です。
とはいえ、改造したと言ってもイスとテーブルと雨除けを付けた程度の軽度なもので、貨車の面影をよく残しています。
近年では電車改造だったり機関を積んで自走可能だったりするトロッコ列車が登場している中、本物のトロッコ列車だと言える数少ない車両でしょう。
乗り心地も、レールのジョイント振動がダイレクトに伝わってきますので、悪いです。まあ観光列車だし問題ない感じです。
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蛇行する四万十川を橋とトンネルで串刺しにするように走るので、線路は割と高規格。四万十川も左右両方の車窓から見られます。
トンネルに入ると涼しい。
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トロッコに乗れるのは土佐大正~江川崎の間で、ちょうどその区間で四万十川を存分に味わうことが出来るようになっています。
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この絶景。
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四万十川名物の沈下橋です。低水路に橋を架け、普段は橋として使うものの洪水時には水位が上がってしまうため沈んでしまう橋のことです。
洪水時に流木などが引っ掛かって橋を破壊しないように欄干が無いのが特徴です。メリットとしては現在多用されている抜水橋と比べて建設費が安いことなどです。
これは新谷沈下橋で、JRのフルムーンポスターにも使用されたこともある橋です。
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第一三島沈下橋。予土線の鉄橋のそばに建てられていて、この2つの橋を組み合わせはなかなか絵になるのだとか。
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鉄橋はこんな感じ。
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手作り感、そして貫禄あふれるポップ。
「清流しまんと号」は1984年から運行開始した、国鉄初のトロッコ列車です。もう30年ほど走り続けている歴史ある列車なわけですね。
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記念乗車証。
なおこの「清流しまんと号」、現在はリニューアル工事を受けて「しまんトロッコ」として運行しています。
観光列車のデザインでおなじみ水戸岡鋭治氏により牽引する気動車ともども外観・内装が若干変わっています。
なので、お名残乗車みたいな感じになりましたが、リニューアルした「しまんトロッコ」にもまた乗ってみたいですね。
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十川駅を過ぎたあたりから雨が降ってきました。通常だとトロッコと気動車は隔離されますが、この状況なので雨をしのげる気動車にも移動できる措置を取ることに。
ですが私はずっとトロッコにいましたw
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中半家沈下橋。沈下橋、抜水橋、鉄橋が一挙に並ぶ珍しい場所です。
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その名も半家駅。禿ですよ禿。難読駅名のひとつです。
由来は、ここに逃げ延びてきた平家の落人が源氏から逃れるために文字が変形させたからと言われています。
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長生沈下橋。橋を渡った先にはキャンプ場があるためかガキンチョたちがダイビング大会をやっていました。
いい写真が撮れました。
半家を過ぎてからはまた雨が止んできました。
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江川崎駅に到着しました。トロッコに乗車できるのはここまでです。
少し停車するので駅をぶらつきます。
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改札には日本一暑い江川崎の看板が。2013年8月12日に国内最高気温41.0℃を観測して話題になったのがこの江川崎です。今日が8月15日ですので割とタイムリーに訪れたことになります。
この日は雨っぽかったのでそれを体感することは無かったのは幸か不幸か・・・。
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駅舎はこんな感じ。普通。
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ここまで乗ってきたトラ152462。ご覧のとおりほぼ貨車です。表記類が貨車時代と同じというのは地味にポイント高いです。
景色もよく、トロッコの臨場感も味わえたよい列車でした。
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