黒鉄重工

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水上機の撮影と鉄道模型の運転会 【2014/12/13】

2015-04-30 23:17:49 | バス・航空機撮影記
ビクトリアのダウンタウンで鉄道模型の運転会の公開があるんだそうで、それを見てきました。
ついでに、ビクトリアを発着する水上飛行機も撮影してきました。



水上機の前にバスディーポに寄ってバスの観察。
おなじみのパシフィックコーチPacific CoachのH3-45でした。旧型のMC9がいるといいんですけどねえ。なかなか来ない。



そして水上機撮影。そういえばちゃんと撮影したことなかったっけなあと思ったのでこの機会に。
まずハーバーエアHarbour AirのDHC-3T(C-FJHA)がタッチダウン。すんごい反りますね。

前にも書いたかもしれませんが、ビクトリアには水上飛行機が発着しています。主にバンクーバー、バンクーバー空港、アメリカのシアトルへの路線が乗り入れています。
特にビクトリア・バンクーバーは共にダウンタウンに至近から発着し本数も十分あるので、利便性は抜群。移動時間も航空機なので早いです。利便性と速達性を兼ね備えた優れた交通機関です。ただしものすごくお高い。経済性はバッテンです。



続いてDHC-3T(C-GHAG)が離水へ向けタキシング。ビクトリアのアイスホッケーチーム「ロイヤルズ」の広告が描かれています。



先ほど着水したC-FJHAが離水へ向けタキシング。これは通常のハーバーエアの塗装。
離水は遠くでやるので撮っていません。

DHC-3はデ・ハビランド・カナダが開発したSTOL機。愛称はオッターOtter(カワウソ)。乗員2名・乗客9名の小型飛行機です。
写真の水上機仕様の他に陸上機、雪上機にも対応できる汎用性の高さと頑丈性が売り。
元々はレシプロエンジン搭載の機体ですが、ハーバーエアの機材はターボプロップエンジンに換装したものが多いようです。



水上機撮影はこれで切り上げ。再びバスディーポを覗きに行きます。
停まっていたのはグレイハウンドGreyhoundの102-DL3のナナイモ行きです。このバスのメーカーはMCIで、H3-45を造っているプレボストとは違うメーカーです。
なので、パッと見の形は似ていますが細かい造作は結構違っています。



そしてメインの鉄道模型の会場へ。運転会と言っても見るだけで運転はできないです。大きいモジュールレイアウトが広がっています。



カナダ太平洋鉄道のRDC。要はディーゼルカー。スケールはHOでいいんだよな。
列車はDCCで制御されていて、時々スタッフがコントローラーのケーブルをモジュールに挿して操作していました。サウンドデコータも搭載されているし、日本との鉄道模型の楽しみ方の違いを感じましたね。



留置線。
奥になんだか見たことのない赤と白の列車が停まっていますが、ターボトレインという列車。編成の両端にガスタービン(!)機関車を連結したプッシュプル方式の列車です。ガスタービンエンジンってのがすごいですな・・・。
現在はどこも引退していますが、カナダではこのコンセプトを引き継いだLRCが走っている模様。でもあんまりカッコよくないんだよなあ・・・。



貨物列車の貨車はウェザリング処理されていて実感的な雰囲気を出していました。



モジュールを見ていくと、何箇所か専用線が分岐しています。
荷役作業中の有蓋車ですかね。有蓋車と言ってもすごくデカい。



コンビナートに留置されているタンク車。
専用線のあるレイアウトっていいね。覚えておこう。



田舎の小さな駅。
実際に何箇所か見てきましたが、まあ本当こんなかんじでした。これなんて駅舎とプラットホームがある分まだマシですよ。



ぐるっと周るモジュール。U字線とでも言えばいいのか?
貨物列車が長い。自分もついに北米Nゲージに手を出してしまいましたが、やっぱこれくらい欲しいですね。

こんなかんじでした。おしまいです。

北米project ~Advance to U.S. その3 【2014/12/19~24】

2015-04-28 23:21:29 | 海外旅行記
ウエストコースト鉄道博物館編その2。ロイヤルハドソンの隣に展示されている客車を見ていきます。



カナダ太平洋鉄道 8号客車「アルバータ号」 Canadian Pacific Railway No.8 "Alberta"
1929年7月製。車体製造はナショナルスチール社が、内装仕上げはCPRのアンガス工場で行われた。CPRの幹部とその部下用のビジネスカー。彼らの職場であり家であり娯楽施設でもある。内装はワニス塗りが施されたマホガニー材と真鍮の調度品で仕上げられている。
1970年に引退後、レストランとして再活用するために改装が施された。寝台は取り払われ、厨房が拡大・改装された。ウエストコースト鉄道協会(West Coast Railway Association: WCRA)に引き取られたあともこの状態のまま保存されている。

巨大な蒸気機関車の次は戦前製の客車です。ダブルルーフが特徴的です。これは良いものですよ。



台車の車軸は3つ!3軸台車だと乗り心地が良くなるとされています。その代わり整備性が犠牲になりますので、ビジネスカーのような上等な客車にしか装備されませんでした。
3軸台車を履いた客車は初めて見ましたねえ。



車内にも入れますので、突入します。
最後部のデッキから入ると、高級ソファーが並んだラウンジが。ここはオリジナルのままなのかな?



ラウンジを抜けると次はダイニングが。けっこうゆったりとした造り。一組のお客さんしか入れない感じですね。



最後に厨房。かなり近代化改装されています。
日本でも昔流行った客車レストランですが、この形態で保存されるのも珍しいことのように思えます。



クライスラー エアフローモデルCU 1934年式 Chrysler 1934 Airflow Model"CU"
アメリカの自動車メーカークライスラーが開発した乗用車。斬新な流線型デザインとスケルトンボディを導入した先進的な車だったが、当時は先進的すぎて当時の人々に受け入れられず商業的には不発に終わった。
この個体は1981年に個人が買い取りレストアしたもの。

当時の人類には早すぎた自動車。確かにこれ以前の車とはデザインが大きく異なります。箱にボンネットが張り出したような車体形状です。



エアフローのリア。つるんとしたリアに後輪カバーが特徴的。



フォード 消防車1944年式 Ford Fire Truck 1944
軍事用に配備されたフォードの消防車。1966年にパシフィックグレートイースタン鉄道に売却され1975年まで使用された。
1978年にBCトランスポーテーション博物館に寄贈されたが、後にWCRAに移された。



これもまた古いタイプの消防車です。荷台に載ってる装備も古めかしい。



カナダ太平洋鉄道 16号客車「ブリティッシュコロンビア号」 Canadian Pacific Railway No.16 Business Car "British Columbia"
1890年製。元来は寝台車であったが、1912年アンガス工場にてビジネスカーに改装、その後引退するまでCPRの大陸横断列車に使用された。
1961年にWCRAが買い取り、1971年には観光鉄道に貸し出された。1983年に返却されたが、その状態は重症とも言える有り様であった。
同年から1990年まで36万ドルと80,000人時をかけ修復作業が行われ、1990年7月30日の100歳の誕生日に間に合わせたという。

ビジネスカーその2。こちらはレストランに改造されずビジネスカーの状態で展示されています。
造られた時代も古く、装飾も豪華なものになっています。展望デッキも付いてるよ。ちなみにWCRHPで最も古い車両がこれです。



台車は当然のように3軸。

さて、今回たびたび出てくる「ビジネスカー」という単語ですが、旅客機によくあるビジネスクラスとは意味合いが異なります。
ビジネスカーとは特定の人物・個人が私用などで乗るための客車で、そこに公共性はありません。他に「プライベートカー」という言葉がありますが、そちらの方が意味の通りが良いですね。とはいえWCRHPではビジネスカーと表記されているのでとりあえずこのように。
アメリカ・カナダなど北米で普及した客車で、富豪が旅行に使ったり鉄道会社の幹部が仕事で使ったりと用途は様々でした。現代だったらプライベートジェット(ビジネスジェット)に相当するものでしょうか。

このブリティッシュコロンビア号はCPR所有の客車で、鉄道会社の幹部とその部下および給仕の計3人を普段は乗せていました。ちなみに最大定員は10人。



展望デッキから中に入ると、ラウンジが。
ソファーの上にあるのはどう見ても寝台。583系のと同じ形だ。でもこの寝台はいわゆるエキストラベッドで、本来は使わない想定だと思います。



廊下に進みます。廊下の壁はロッカーになっています。これはいい装備ですね。現代の列車にも欲しいかも。



寝台ブロックの廊下。コンパートメント型の構成になっています。日本の開放B寝台と同じような感じね。開放Bは部屋の仕切り無いけど。
ちなみに内装にはマホガニー、カバ、カエデ、クルミが使われています。



一番大きい寝室。たぶん幹部の寝泊まりする部屋でしょうね。もう簡易寝台なんてチャチなもんじゃねえ、普通のベッドが置かれています。
写真に写っていない部屋の左側には洗面台があります。トイレもあります。もうこの部屋にいるだけで生活できます。



その隣。幹部の部下用と思われる部屋。幹部部屋よりは狭い。かなり窮屈そうなボックスシートです。



座席の上には寝台が収納されています。やっぱり583系を彷彿とさせる。いや、時系列的にはこっちが先なんですけどね。
それにしても、ベッド短くないかなあ。まっすぐ寝れないんじゃないこれじゃ?



洗面所。トイレもあります。



給仕用と思われる寝室。一番しょぼい。



給仕の使う厨房。原型を留めています。少なくともアルバータ号ほど近代化されていない。



最後にダイニング。ここで食事を摂ったり仕事をするってことですね。

ビジネスカー、とても興味深いものでした。まさに優雅な鉄道旅という感じでしたね。
ラウンドハウス内にある車両はこれでおしまい。次回からは屋外展示車を見ていきます。


その4へ→

クリスマスパレードを観覧する 【2014/12/06】

2015-04-27 21:42:10 | 日常記

クリスマスの前の12月6日。ビクトリアのダウンタウンでクリスマスパレードが行われるという話をホストファミリーに聞いたので一緒に見てきました。
パレードっていうとディズニーランドのアレを想像してたんで、今回のもそういうのなのかなあと思っていました。



予定の通過時刻よりもけっこう遅れてパレードの先頭が到達。
警察の先導でパレードが始まります。パトカーですね。



!?!?
パトカーの次にやってきたのは車体全体を電飾されたトラックが!
そうか、こう来たか・・・俺得じゃないか!!一気に気分が高揚していきます。



ピックアップトラック。ルーフからトナカイが飛んでいますw
すごい電飾に驚かされます。さすがクリスマス、ガチじゃねーか。



トレーラー。HOHOHOのバンパーに笑う。
それとですねえ、各車がクラクションをしつこく鳴らすものですからやかましいです。中にはクラクションでジングルベルなんかを演奏する車もいます。お祭りなんでいいんですけどね。



消防車??



トレーラーの荷台にも気合の入った電飾が。ソリにはサンタが乗っています。



これは間違いなく消防車。



スクールバス。



トレーラーの荷台の雪だるま。



赤鼻のトナカイのトラック。



キャンディケインが乗っかったトラック。もう何でもありよ。



コンクリートミキサー車。



タンクローリー車。カナダのタンクローリー車はタンクが2つ連結されていてびっくりする。



ショベルカーが乗っかったトレーラー。



ソリのコスプレをしたピックアップトラック。



キャブオーバー型のトラック。これは珍しい。
カナダ・アメリカのトラック・トレーラーはボンネット型が主流です。今まで通過していったそれらも全てボンネット型でした。
逆にキャブオーバー型のトラック・トレーラーは極めて少数派です。中型・小型車がまれに走っているくらいで、大型車に至ってはゼロだと思います。
キャブオーバー型は安全性や快適性がボンネット型と比べて低いのでそこら辺が労働組合から嫌われているのかもしれません。想像ですが。
あとはボンネット型のデメリットを無視出来るだけの国土・道路の広さですかね。トラックひとつ見てもこの国のデカさが分かります。



レトロ調の路面電車風のバス。カナダでもこういうのがあるんですね。



ロンドンバス。これは以前にも見たことのあるタイプですね。



随分と古い消防車。
ライトケースが大昔の日本のバスみたいで妙な親近感が。



トレーラー。
これで終わりです。

はたらく車のオールスターという感じでとても楽しめた面白いイベントでした。


【Christmas 2014 Truck parade Victoria BC】

動画もあったので置いておきます。上に載せなかった車もたくさん出てきますぞ。
最初からこれ見せろって?うるせーばかやろー。

北米project ~Advance to U.S. その2 【2014/12/19~24】

2015-04-25 22:52:26 | 海外旅行記

2日目:12月20日(土)
モーテルを出発。もうどうしようもねえくらい曇ってますね。今にも雨が降りそう。てかもう降ってる。まあ冬季は雨が多いから本当どうしようもないのですが。



朝ごはん。適当に目のついたChef Big D'sというところで食べました。田舎にしてはお客でいっぱいの店で、出てきたプレートも美味しかったです。
また来る機会があればまたここに食べに来よう。



店の裏手には線路が見えるので覗きに行ってみましたが、見事な廃線だ。なんでここだけ撤去した。
昨夜バス停からモーテルへ歩いている途中に踏切を渡ったので、もしかしたらここの線路は生きているのではと思ったのですが・・・がっくし。



ちなみにスコーミッシュSquamishはロッククライミングが盛んとのこと。あの岩場とか登るのかな。



第6走者:BC Transit; #2 Galibaldi Highlands (Dart SLF+Pointer2) Downtown(Cleveland at Winnipeg)→Queens at Pioneer
(レストランからは)このバスを使おう。奴にはもういらん。
最寄りのバス停でBC Transitのバス、2系統ガリバルディハイランズGalibaldi Highlands行きに乗ります。
BCトランジットはBC州のバンクーバー以外の各地に路線を持っていますが、スコーミッシュもそこのひとつです。ビクトリアと管轄は違うようですが。スコーミッシュ営業所といったところですかね。路線は全部で4系統・・・少ねぇ。
車種は全車がこのPointer2の模様。ちなみにビクトリアにいるものと違って、ドアが前側にしか無いトップドア仕様。やっぱり田舎。車体長も30フィートとビクトリアの35フィートよりも短いです。
今回は2系統に乗りましたが、これから行く場所には1系統と4系統でも行くことが出来ます。



バスの車窓から線路が見えますが、あれ、貨車がたくさんいる。



最寄りのバス停で降りて目的地に向かってるいていくと今の線路の踏切を渡りましたが、どうやらこれ駅ですねえ。プラットホームが見える。
あれ、もしかして生きてる?さっき見た廃線跡は支線で、今いるこの本線らしきものはまだ現役?

まあこれの答えは後ほどわかるので(ネタバレ)今のところはスルーするとします。



踏切の向こうを歩いて行くとなんか車輪が出てきました。



何が書いてあるかわからん。いや、一文字一文字はわかるんだけど単語にするってなると分からないねっていう。
日本の車輪だと彫られているのが断片的でも頭の中の知識と繋げて「ああ、これはなんとか形のなんちゃら番台かな?」って見当つけられるんですが・・・。



というわけでやってきました、最初の目的地ウェストコースト鉄道博物館West Coast Railway Heritage Parkです。
西海岸側ではけっこうデカい鉄道博物館らしい。では入って行きましょう。



敷地内のライブスチーム用の線路が。敷地いっぱいに広がっているような感じでなかなか乗り応えのありそうなライブスチームですね。
この日は雨だしオフシーズンだしでおやすみ。



で、入っていきなりこれですよ。
こりゃすごいところだぞきっと。



館内に入って最初に目にするのはカナダ太平洋鉄道 蒸気機関車「ロイヤルハドソン」2860号機 No.2860 Canadian Pacific Railway "Royal Hudson"
1929年製の4-6-4軸配置のハドソン型(2C2)。2800号機~2864号機の65機が製造された。重量は293.7t、牽引力は19,204kg、最高速度は144km/h。
1939年、2850号機はジョージ6世とエリザベス女王がカナダを訪問した際のお召列車の牽引機に指定された。その時の働きに感銘を受けたジョージ6世は、この機関車を「ロイヤル」と呼ぶことを許し、このハドソン機の各機のランボードにはそれを示す王冠が取り付けられた。
この2860号機は1940年6月製造、引退後の1964年にバンクーバーの鉄道博物館に引き取られ、1974年にブリティッシュコロンビア州が観光列車用に購入、そして2000年にここWCRHPにやって来た。現在も動態保存機としてイベント列車を運行している。



というわけで博物館の目玉ロイヤルハドソンです。2800形とは呼ばないらしい。入口の看板にも描かれていましたね。
北米の蒸気機関車というと武骨で男らしいイメージがありますが、ロイヤルハドソンは曲線を多用した美しい外観ですね。どちらかと言うと欧州寄りのデザイン?
ランボードには最高の栄誉とも言えるイギリス王冠が。



きれいなハドソン配置。日本だと軸配置は2C2と車軸の数を表記しますが北米は4-6-4と車輪の数を表記します。ホワイト式っていうんですって。
車体もかなりの巨体で、たぶん日本のC62形と同程度の大きさ。動輪直径は1700mm以上あると思います。
すごいのはこれを動態保存しているということで、いやほんと恐れ入る・・・。すごいよ本当に。羨ましい。



火室も巨大。この巨大な火室を支えるために設計されたのがハドソン型ですからね。
ちなみに最初のハドソン型はニューヨークセントラル鉄道の5200形。ハドソンの由来はハドソン川からです。



テンダー。台車は3軸台車が2つ。64,600Lの水と4,100ガロンの重油を搭載できます。
石炭については記述がなかったので、重油専燃機なのかもしれません。北米じゃ割と多いようで。



最後にローアングルから。綺麗だし立派だし本当に美しい機関車です。動いている姿も見てみたいですね。



館内の2階のバルコニーに出ると広い敷地にたくさんの保存車が。
さすがに気分が高揚します。



2階から下を覗いてみると自動車が。保線用にパシフィックグレートイースタン鉄道が導入したフォードのV8のようです。グレイゴーストとも呼ばれていたようで。
ナンバーが付いているからたぶん走れるんじゃないかな。


まだまだ始まったばかり。続きます。

その3へ→

【ギャラリー】 大日本帝国海軍 零式艦上戦闘機二一型(宮部久蔵搭乗機 雷神部隊) 【1/72】

2015-04-24 23:42:40 | 模型ギャラリー

零式艦上戦闘機いわゆる零戦は、太平洋戦争の全期間を通じて日本海軍の主力であった戦闘機で、同戦争を代表する名機のひとつ。
徹底した軽量化とそれによる高い運動性と操縦性、強力な20mm機銃2挺、同世代の米軍戦闘機を大きく上回る3000kmの航続距離とあらゆる面で高性能を発揮した。
これらの機体性能となによりも熟練搭乗員の技量により、中国戦線や太平洋戦争前半では敵戦闘機を圧倒したといわれる。

零戦二一型(A6M2b)は、零戦の先行量産型とも言える一一型(A6M2a)を基に、空母への搭載出来るよう仕様変更した戦闘機である。一一型には無かった主翼の翼端の折りたたみ機構や着艦フックなどが追加装備されている。その格闘戦能力の強さと長大な航続距離で緒戦の快進撃を支える。
それでも大戦後半になると、敵新型機の投入や零戦の性能・弱点が露呈していくことで劣勢を強いられるようになる。
大戦末期には特攻兵器としても用いられ、多くの若者の命とともに散っていった。


というわけで、零戦二一型(宮部久蔵搭乗機 雷神部隊)です。
前回の五二型同様、小説およびそれを基にした映画「永遠の0」に搭乗する架空の人物宮部久蔵が登場した零戦です。この機体(721-61)は、鹿屋基地の第七二一航空隊(雷神部隊)に所属する機体で、特攻機として、宮部久蔵最後の機体として用いられました。
今回はそんな二一型を作りました。



模型サークルの会合(という名の呑みの席)で、模型の展示会のようなものをやるから飾るもの持ってきてねと言われて、半月くらいで急いで作りました。当日の前夜はほぼ徹夜だったような。
締め切りや期限を設けるとだいたいダメなものが出来てしまうのですが、今回はうまく作れたように思えます。というか2014年に作ったものの中では一番の出来かな。



この零戦の一番の特徴は、腹に爆弾を抱えた特攻機ということなのですが、見えにくい位置にあるので果たして展示していた時にどれほどの人が気付いてくれたか。展示中も特攻機という説明は無かったからなあ。






250kg爆弾を抱えているのですが、いざ装備させてみると小さく見えますね。もっと大きいものだと思っていたのですが。ちょうど800kg爆弾ぐらいのイメージでした。
ちなみに宮部の教え子である大石賢一郎の乗機が劇中で800kg爆弾を装備していたんですが、1/72で800kg爆弾あるのかなあ?















今作の肝といえる250kg爆弾。時間なかったんでヒケの修正とか飛ばしてしまいました。ちょっと反省。
アタッチメントはプラ棒と真鍮線からスクラッチ。それ以外には見えないぐらいには作れたと思います。



ハゲチョロ。もはやチョロってレベルじゃないですが、劇中でこれくらい盛大に剥げてたのでそのように。
一応、映画の資料集に載っていたCG図を参考にしています。



主翼も結構剥げさせました。あとは使い込まれた機体ということで全体的にウォッシングをかけました。硝煙で汚れる機銃の後は重点的にかけました。あんまり目立たないですが。






最後に五二型と並べて。並べて比較すると主翼の形状が随分違うのが分かります。
他の仕様や型も作りたくなってきますね。またそのうち作りましょう。

以上です。

【1/72】 零式艦上戦闘機二一型(宮部久蔵搭乗機 雷神部隊)製作

2015-04-23 22:56:37 | 航空機模型製作記
去年の夏に作ったものの話でも。
模型サークルの会合(という名の呑みの席)で、プラモの展示会をするから何か持ってきてねと言われました。表に出せるようなプラモなんてねえぞと焦った私は急遽新作を作ることに。
製作するキットはまずガンプラが思い浮かびましたが、すごく丁寧に作る人がいるのでこれではあんまりだと真っ先に除外・・・。
艦船プラモは幸い作る人がいなかったので比較されることはないのですが、当時艦船プラモは走行駆逐艦用の数を揃えるのに手一杯で展示会に回せるキットがなかったのでこれも却下。
となると、あとは航空機。航空機を作る人も他にいるわけですが(もちろん上手い)、なるべく同じ土俵には立たないようにする作戦でどうにか妥協。



選んだキットはたまたま積んでいたタミヤの1/72零戦二一型永遠の0仕様。
キットの出来の良さは以前にも作った同社の五二型で既に知っていたことなので、これならば素組でも十分見栄えのするものが作れるとこれに決定。
キットには劇中に登場した空母赤城搭載機、ラバウル航空隊および鹿屋基地第七二一航空隊(雷神部隊)の各仕様が作れるデカールが付属しています。
選択したのは雷神部隊仕様、つまり特攻機仕様です。劇中でも特攻が大きなテーマになっていたことと特攻機の零戦はあまり見ないのでこの機会に作ってみようというのが理由ですかね。



特攻機を作る上で外せないのが腹に抱える爆弾なわけですが、キットにはこれが付属していないんですね。ちょっと不親切なんじゃないの?
なので、どこか別のキットから爆弾を調達せにゃならんのですが、意外と無い。1/48だとそこそこあるんですが。
どうにか見つけたフジミの1/72九九艦爆から調達。



爆弾がこんな感じ。250kg爆弾です。爆弾のアタッチメントは九九艦爆と同じものかとおもいきや、違うものでした。
こればっかりはプラ棒と真鍮線でスクラッチしました。一応、他の作例や実機の写真を参考にしましたがちょっと簡略化しています。
製作中の写真は撮り損ねたのでこれはギャラリーにて。



スプレー塗りしてデカールを貼った状態。緑はキットの指定通り中島色で塗装。三菱色よりも暗い緑です。



機体の塗装剥げ処理をしていきます。塗装直前に手に入った映画のBDの付録の資料集に当該の零戦のCGが載っていたので、それを参考に塗りました。
コックピット周りは盛大に剥げていたのでそのように。他の部分もまんべんなく剥げさせました。ちょっとやりすぎたかな?



ハゲチョロ終了。きれいな機体にハゲチョロだけだとなんか不自然なので、これの後にウォッシングをかけて汚してみました。実感的になったと思います。

こんな感じで完成しました。
完成写真はギャラリーにて。

北米project ~Advance to U.S. その1 【2014/12/19~24】

2015-04-22 21:51:25 | 海外旅行記
北米ではクリスマス休暇ということで一週間くらい休みになります。
というわけで、どこかに出かけようと思って目的地に設定したのはアメリカはシアトル。ビクトリアから飛行機やフェリーも就航している、ビクトリアからも近い街です。
初めてのアメリカ進出にはうってつけと思い今回行くことにしました。シアトルに行く前にバンクーバーなどで少し寄り道もしていきます。
というわけでようやくスタートですね。UVicを出るとノンストップでスワーツベイまで走ります。一度乗ってみたかったんですよね。



初日:12月19日(金)
第1走者:BC Transit; #76X Swartz Bay Express (Trident3) UVic13:50→Swartz Bay14:35
ビクトリアからはまずビクトリア大学(UVic)に行って、BCトランジットBC Transitの76X系統急行スワーツベイSwartz Bay Express行きに乗ります。車両はTrident3です。
金曜日に2便だけ運行される系統です。



第2走者:BC Ferry; Swartz Bay15:00→Tsawwassen Bay16:35
フェリーターミナルに着きました。ここからフェリーに乗ります。乗るのがもう2度目なのとコンセントが確保できたのでずっと船内にこもってパソコンいじってました。



第3走者:Trans Link; #620 Bridgeport Station (D60LF) Tsawwassen Bay16:50→Bridgeport Station17:30
ツワッセンTsawwassenのターミナルに着いたらトランスリンクTrans Linkの620系統急行ブリッジポート駅Bridgeport Station Express行きに乗ります。車両はD60LFですね。



ブリッジポート駅に着きました。トランスリンクのバスを見ます。D40LF。トランスリンクの塗装ってなんだか見覚えがあると思っていましたが、ランテックのコンテナですねこれ。



D60LF。



第4走者:Sky Train, Canada Line; Bridgeport→YVR Airport
スカイトレインに乗ってバンクーバー空港へ。



空港のフードコートで飯。ラーメンっぽい何かを食べました。なんでこっちの人間はもやしを生で出すんだ・・・。



第5走者:Pacific Coach; YVR Whistler SkyLynx (H3-45) YVR Airport18:30→Squamish20:40
空港からはパシフィックコーチの高速バスに乗車。車両はH3-45。
終点のウィスラーには行かずに途中のスコーミッシュで降りるのですが、降りるのが自分だけでしかも普段からそこで降りる人がいないせいか運転手に変な顔されました。
ちょっと不安なんだけど・・・。行きはいいんだけど帰りとかどうなるんだろう。
帰りはあらかじめ予約してないと寄らずに通過していくよとも言われました。ちゃんと予約できているはずだけど大丈夫なんかこれ。いや割とマジで帰り不安。



で、スコーミッシュで降りました。30分くらい早着しました。ダイヤガバガバじゃん・・・。
町の少し外れで降ろされるので、中心部にあるモーテルまでは歩くことに。だいたい15分くらい。
歩くのはともかく雨なのと周りが暗いのが嫌でしたねえ。見知らぬ町を夜一人で歩くというのはなかなか怖いものがあります。運転手にも心配されました。
正直次はもうやりたくないです。心臓に悪い。怖いかクソッタレ当然だぜ。



今夜の宿、モーテルですね。泊まるの初めて。
部屋のドアを開けてもルームサービスや元コマンドーはいなかった。安心した。



部屋はこんな感じ。寝泊まりするだけならまあ必要最低限という感じ。

初日はこれでおしまい。翌日に続く。


その2へ→

先々週あたり行ったところ

2015-04-21 21:33:04 | 日常記
日本にいる間にいったところのとても簡単なまとめその2。



4月9日。三島に用事があったのでついでに沼津まで足を伸ばしてバスを撮影。伊豆箱根バス、東海バス、富士急と彩り豊かですが基本的に中型バスしか来ないのね。
写真は伊豆箱根バスのエルガミオ。



4月10日。静岡鉄道の急行電車を撮影。置き換えが決まった1000系。まだ先のことですが、特に急行運用は今後もしっかり記録していきたいですね。
写真は1011Fの通勤急行。新型車には急行のHMは継承されるのかが気になるところ。引き続き掲出されるといいなあ。



1012Fの急行。
午後の紅茶ラッピングが黄色のものから白と紺のものに変えられていました。静鉄バスのかなり昔の塗装(銀バスよりも前)がこんな感じだったような。他にすぐ思い浮かぶのは上田電鉄の丸窓電車の塗装ですね。



静岡駅でしずてつバスも撮りましたが、とくにこれといったものはなし。
写真はエアロスターとエルガ。



4月11日。ZBSワロス鉄道に拉致られる。
北海道に行くと聞かされていたのに乗る機材はスターフライヤー。あれ?
写真はA320-200(JA07MC)。



もうネタバレしちゃいますが、騙されて山口に連れて行かれました。
新山口駅から「SLやまぐち号」に乗ります。



終点の津和野まで乗りましたが、特になにも無し。とんぼ帰りします。



山口駅周辺でSLの返しを迎撃することにしたのですが、それまで数時間暇になるのでなんとなく山口県庁へ。
日本一しょぼい県庁最寄り駅と言われる山口駅にある県庁なんだからきっとしょぼいと思っていたらいい感じの近代建築が。しかもここは庁内も見学できるというのだから素晴らしいです。山口面白いじゃん(テノヒラクルー



翌日4月12日。引き続き拉致。
徳山からフェリーに乗って大津島へ。かつて人間魚雷「回天」の訓練基地があったところです。



さらに周防大島にある陸奥記念館へ。戦艦「陸奥」の艦首やら副砲やらが展示されていました。海軍力の高い一日だった。



広島駅へ。カープ電車と遭遇。2015年仕様は赤と白をベースにしています。



期待の新車227系とも遭遇。ここ本当に広島か?



岡山からは初乗車となる寝台特急「サンライズ瀬戸」で東京へ。カーペットカーでしたが余裕の勝利でした。敗北を知りたい。でも次は寝台に乗りたいですね。



最終日4月13日。
昨日までの天気から一転して雨になりやがったので基本的にどこも行く気が起きないわけですが、やはり拉致られて連れて行かれたのは新整備場のJALの整備工場見学。
間近で見るB777に圧倒されます。でけー!



秋葉原で店を物色して、JR東海バスの高速バスで帰宅。
鈍行の電車で行くよりも安いし座席もいいし乗り換えないし寝れるしで、東京から静岡へ帰る時のルートとして今後定番化しそうです。



4月15日。
1泊2日で伊豆北川の温泉旅館に泊まりに行くことに。伊豆急行2100系「リゾート21」の3次車に乗りました。



翌4月16日。
帰りの電車は「アルファリゾート21」でした。実はこれに乗るのは初めて。



アルファリゾート21に乗れたのはよかったのですが、ちょうど伊東線の線路陥没による運転見合わせに巻き込まれて、伊東駅で立ち往生する羽目に。
すぐに代行バスが出たのでまあよかったですが、ちょっと対応良くなかったかなあ。まあ、伊豆東海バスの列車代行表示が見られたのは収穫でした。

とまあ、こんな感じでした。本掲載はかなり先になりそうですが、まあ待ってください、はい。
おしまいです。

二回目の渡航

2015-04-19 23:17:48 | 日常記

先日日本に帰ってきましたが、あれはただの休暇だ。4月18日にまたカナダに渡りました。
日本最後の食事は羽田空港国際線ターミナルにあるせたが屋ラーメン・・・の後に食べた吉野家の牛皿。



いつものB767-300。JA611A。7月から機材が787になるらしい。



機内食。チーズハンバーグとかサラダとか。
機内では半沢直樹の後半を一気観して寝ました。



外が明るくなってきたので撮影をば。



まあこんな感じで。
着陸前の軽食は寝てて食べ損ないました。



バンクーバー空港に着きました。もう慣れたものですね。自分でも驚いていますが。
横にKLMのA330-300(PH-AKA)がいたので撮影。



ここまで乗ってきたANAのB767-300(JA611A)。



バンクーバーからビクトリアへはおなじみDHC-8-300(C-GSTA)で。

というわけで、再びカナダで生活していきます。よろしくね。

初めてのバンクーバー遠征 最終回 【2014/11/22】

2015-04-08 22:15:05 | 鉄道撮影記

スカイトレインに乗ってダウンタウンに戻ります。後面展望の席ゲット。



後続の列車が追いついてんだけど・・・。



小腹がすいたんでウォーターフロント駅の駅前で目についたホットドッグの屋台でおやつ。
Japadogっていう日本人が経営しているお店だそうですよ。



なんとかドッグにしました。桜えびの乗ってるやつ。うまかった。



もうすることがないんで、時間になるまで見バスします。
E40LFR。



LFS。ラジエーターが床置きの初期ロット。なので後部の座席が若干犠牲に。



D40LF。旧型のバスはほとんど見ないです。郊外に行かないと見れないんじゃないかな。



カナダラインに乗ってブリッジポート駅へ。



駅では620系統が来るまで見バス。Orion V。



D60LF。D40LFの連接版。



Orion Vの601系統South Delta。



XDE60の620系統に乗ってフェリーターミナルへ。



ベイに停泊中のフェリー。かっこいい。



フェリー内の食堂で夕飯を食べているうちにビクトリア側のフェリーターミナルに到着。



ターミナルのバス停から70X系統のバスに乗って帰りました。
おしまいです。