黒鉄重工

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【1/72】ホーカー・ハリケーンMk I カナダ空軍第1飛行隊 1940年【ギャラリー】

2023-05-31 23:11:29 | 模型ギャラリー
キット:ホーカー ハリケーン Mk.I「ジュニアセット」(アルマホビー)
仕 様:カナダ空軍第1飛行隊(1940年)

CF-18ホーネットのバトル・オブ・ブリテン記念塗装機を作ったのをきっかけに、当時の戦闘機も作って並べたいと思いましたので、積んでありましたアルマホビーのホーカー・ハリケーンを呼び出して作りました。
アルマホビーはポーランドにあるまだ若いメーカーですが品質はすばらしく、東欧メーカーにありがちな組立時のストレスがほぼ感じられないキットでした。おすすめできるメーカーです。


カナダ空軍第1飛行隊は、第二次世界大戦が勃発後にイギリス連邦の名において戦地へ送られたカナダで初めての飛行隊と言われています。特に、バトル・オブ・ブリテンでの戦闘に貢献したことで知られています。その時に彼らが装備していたのがハリケーンMk Iなのです。


ハリケーン自体は鋼管羽布張りの古めかしい構造と練習機のように分厚い主翼など、凡庸な戦闘機だと思っていますが、必要なときにその場にあったという点でバトル・オブ・ブリテンのイギリスの勝利に少なからず貢献していることはそうでしょう。そう思うとやはり頼もしい戦闘機「偉大なる二番手」に見えるのです。


アルマホビーのハリケーンは外形や彫刻が良く組み立ても容易で、この品質のキットが数千円程度で堪能できるのはえがたいことです。今の同社のキットは高騰してしまったのですが。





初期型のハリケーンなので主翼にある8丁の7.7mm機銃が武装です。弾幕を張るような射撃になりますが、威力がいまいちなのと意外と機体が重くなるのでMk II以降は大口径機関銃を積むようになっていきます。


ひっくり返った姿。キットの主脚はしっかりと固定されるので安定感が高いです。実用的なのです。





胴体後部の鋼管羽布張りの質感が素晴らしいです。





CF-18との時空を超えた並びです。これがやりたかったのです。満足しました。
以上、ホーカー・ハリケーンMk Iでした。


 
 
 

【アルマホビー】1/72 ホーカー・ハリケーンMk I【プラモデル製作】

2023-05-30 22:54:50 | 航空機模型製作記
バトル・オブ・ブリテンを戦った当時の戦闘機と後年それを記念した特別塗装の現用戦闘機を並べてみたいじゃないですか。この場合は、ホーカー・ハリケーンとCF-18ホーネットの組み合わせです。以前CF-18は作ったので第2弾となる今回はハリケーンMk Iを作ります。


ハリケーンというのは戦闘機界では名の知れた存在ですから、古今東西あらゆるキットが存在します。そんな中でも今回はポーランドの新進気鋭メーカー「アルマホビー」のキットを作ります。前評判は良いと聞いています。楽しみです。


部品のほとんどはこの1枚のランナーに収まっています。タミヤキットのような小気味よいパーツ数です。表面は目の細かいシボがかけられています。
ハリケーンにはいくつかのサブタイプがありますが、これはMk Iという初期型の模型です。その気になればバリエーション展開を見越した部品配置もできそうですが、Mk Iに専念した配置となっているわけですな。
部品形状は近作だけあり精密さがあります。特に胴体後部の鋼管羽布張りの外観形状は目を見張るものがあります。


風防ランナーと少パーツランナー。尾翼や車輪はどうしてもバリエーション展開上分ける必要があったんでしょうか。
風防はやや厚めですが透明度は十分です。風防の開閉状態で別の部品が用意されています。形状に正確なのは閉状態ですが、風防を開けた状態を再現しようとすると干渉してしまうようです。なので、形状が悪くなるのを承知で干渉を避けた形状の開状態の風防を専用に設計したんだと思います。アルマホビーは設計へのこだわりが強いんですが、ここでもそれを感じられる部分だと思います。


デカールはテクモッドという会社で印刷されたものを使っています。テクモッドのデカールは発色良し、薄さよし、位置決めしやすさよし、成形品への馴染みやすさ良しといいところしかありません。日本製のデカールよりも上質ですよ。
デカールは3種類分が収録されています。その中でもカナダ空軍の機体を作れるのがこのキットを選んだ決め手です。


ただ個体固有の不良なのか、台紙の剥がれた跡が・・・。印刷剥がれというわけではなかったので、デカール貼付け時に水でふやかして紙のかすを取り去って解決しました。


主脚の収納庫から作ります。ちゃんと壁の形状を部品として分割して再現していて感心します。


こんなんになりました。ちょっと合わせが悪く、減点でした。ただし後に作ったMk IIのキットではこの難点が解消されていて、ちゃんと改良されているんだとやはり感心してしまいました。


プロペラは1枚ずつ独立していて、スピナーに接着する方式。位置決めはちゃんとしているので安心。


スピナー覆いは3種類用意されています。どの機体を作るかで間違えないよう選びましょうや。


覆いをつけると、ちょっと段差ができます。スピナーを削ってすり合わせして段差をなくします。


操縦席部分の鋼管も再現されていて、充実の内容です。組み立ての煩わしさはあまり感じませんでした。最初の脚庫以外に組み立て上ストレスな部分はありません。優秀なキットだと思います。


水平尾翼は左右一体で動翼部は別部品化されている1/72では珍しい分割です。


こんなふうになります。


主翼と胴体を接着します。操縦席の床面は主翼側に彫刻されているこれまた珍しい方式です。たぶん実機がそうなっているんですかねえ。


塗装です。下塗りとかなしでいきなり本塗装です。まずは下面にダックエッググリーンを塗り塗り。


上面はダークグリーンとダークアースの迷彩塗装です。まずダークアースを全面に塗った後、テープでマスクしてダークグリーンを塗ります。
マスクするときは説明書にある塗装図を拡大複写して原寸大にします。それを型紙にしてマスキングテープの上に固定して、テープを型紙に沿って切っていけば型紙の形をしたマスクができます。


塗装を終えた状態。今回は汚しは無しで、きれいな完成品を目指します。
なんだかこれだけだとうそっぽいなあ。


デカールを貼るとイギリス機っぽくみえてきますな。


アルマホビーの成形品には驚かされぱなしですが、一番感心したのは着陸灯と航行灯の形状です。
これらは透明部品の無垢の形状ですが、着陸灯のレンズと航行灯の電球を凹形状として彫刻することでレンズと電球が中空でそこにあるように見えるのです。こういう形状のない他のキットでも基本的に穴を開けるだけで再現可能ですから、この考えはいただきと思いました。


各部品の最終組立です。


下面はこんな感じ。スジボリはどちらかというとくっきり目です。


そんなこんなで完成です。なんだか心地よい組み立て体験をしたような気がしました。同社の他のキットも作ってみたい気が増しました。


レシプロ戦闘機の部品分割はもう完成の域に達しているのですが、まだこういう割り方があるのかと思い知らされました。





今回の趣旨であるところのハリケーンとCF-18の並び。おそらく実機でも実現していない並びです。現実にはありえない並びこそプラモデルの醍醐味です。
完成させて気づいたのですが、この2機のマーキングの文字は同じ部隊であることを示していました!偶然にも同じ舞台をモチーフとしたプラモデルを作っていたのです。なんというめぐり合わせでしょうか。

完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
機体上面1:H72ダークアース
機体上面2:H73ダークグリーン
機体下面:C26ダックエッググリーン
排気管:C61焼鉄色
操縦席:C364エアクラフトグレーグリーンBS283
脚・脚庫:C8シルバー
プロペラ:C33つや消しブラック


 
 
 

ぶらり帝都散歩 その6【2018/9/1~2】

2023-05-25 23:32:57 | 鉄道撮影記
所沢航空発祥記念館の続きです。
これはシコルスキーH-19です。1949年初飛行の初期のヘリコプターとして軍民問わず成功を収めた機体です。
自衛隊でも輸送と救難用で66機配備されていました。ここの個体は陸上自衛隊の物ですね。


ボンネットに空冷星型エンジンが斜めに収まっていて、そこから操縦室の際を貫く形でプロペラシャフトが伸びていて、回転翼まで繋がっています。重心が下がったり貨物室を広く取れたりと合理的な設計で、それでいてなかなか豪快です。
エンジンの収まっているボンネットの蓋はたまに開けられた状態で展示されている時もあります。


貨物室です。胴体に広いドンガラをつける設計はH-19が初めてだった、ような記憶です。


人が横になれるくらいの広さは有りにけり。


ローター部です。


後ろですねー。


バートルV-44です。1959(昭和24)年に陸上自衛隊が研究目的で2機購入したうちの1機です。同年に東海地方を襲った伊勢湾台風で災害救助に活躍したと言われています。
これは回転翼を2つ備えた大型ヘリコプターです。回転翼が2つある分機体を大型化できるわけですね。でも回転翼をぶん回しているエンジンは1発です。


後部回転翼。軸は意外とか細いのだ。


背中に伸びているプロペラシャフトが網越しに見えます。


この穴はなんでしょうね。元からこうなっています。


セスナT310Qです。軽飛行機の代名詞になっているセスナですけど、これはちょっと大きいです。セスナだって双発機くらい作ります。
組まれた鉄骨の中で浮いた状態っていうなんだか変わった展示のされかたをしています。


エンジンはコンチネンタルTSIO-520-BB。6気筒水平対向のレシプロです。排気量8500ccでターボ付き、285馬力あります。T310Qはこれを2発搭載しています。


機首のアクセスパネルが開けられた状態になっています。が、何が入っているのかよく分からなかったです・・・。


右翼は胴体から分解された状態で展示されています。エンジンも降ろされていますね。


ここからはエンジンの写真が続きますよ。これはゼネラルエレクトリックCT58-IHI-110-1。軸流式ターボシャフトエンジンです。ボーイング・バートルKV-107に搭載されていた物です。
型番にIHIと書かれている通り、石川島播磨でライセンス生産された個体です。このエンジンは川崎でライセンス生産されたKV-107に載っていました。


ライカミングT53-L-11-A。軸流・遠心式ターボシャフトエンジンです。
軸流式5段と遠心式1段を組み合わせたハイブリッドエンジンですな。遠心式から軸流式への過渡期に開発された時代らしいエンジンと言えましょう。
ベルUH-1などに使われていたヘリコプター用のエンジンです。この個体は川崎重工でライセンス生産された物です。

ライト1820-103。またの名をライト・サイクロン9。空冷星型9気筒、1段2速スーパーチャージャー付きです。
1930年代~1950年代にかけて生産されたロングセラー商品です。ボーイングB-17やダグラスDC-3に採用されているエンジンとして知られています。この103型はヘリコプター用の調整がされた物で、V-44が搭載していました。


空冷エンジンはこの空冷フィンがね、いいんですよ。


石川島播磨J3-IHI-7B。日本で初めて独自開発と国内生産を成し遂げた純国産の軸流ターボジェットエンジンなのです。
富士T-1練習機に搭載されました。


コンチネンタルTSIO-520-BB。これはセスナの主翼から降ろされていたほうです。

というところで今日はここまで。


その7へ→


 
 
 

ぶらり帝都散歩 その5【2018/9/1~2】

2023-05-22 21:05:26 | 鉄道撮影記
2018年9月2日。
池袋で一泊過ごした翌朝。今回の東京行きの主題は、埼玉県所沢市で催されたNゲージの運転会でありますから、そっちの方へ行くわけでございます。
運転会は午後からなので午前中は好きに動けます。なお天気は雨。
所沢の方へ行くんですが、その前にJR駒込駅で山手線の撮影を何本かこなしました。E231系500番台が置き換えされている最中でしたから、一応程度に記録しておきました(トウ532)。


駒込駅で折り返して池袋駅に戻ってきました。これは埼京線のE233系7000番台(ハエ123)。


山手線の新型車E235系。まだ珍しい頃で、まともに見たのもこの時が初めてでした。戸袋に貼られた東京オリンピックの広告もなんだか時代ですなあ。


池袋駅で西武池袋線に乗り換えます。メーテルの顔をした電車が止まっていました(20000系20158F)。なんといいますかこれが自分めがけて走ってくるのを思い浮かべるとこわいわね。


ピンボケしてしまいましたが9000系のライオンズ電車の急行にのりますよー。


西武線の首都、所沢で新宿線に乗り換え。2000系でした。


航空公園駅で下車します。なおここが運転会会場最寄り駅となっております。
いすゞ・エルガ(A0-487)。


駅前の名物、ANKのYS-11です。
雨の日に航空公園駅で降りたら行くところはひとつで、所沢航空発祥記念館に行くわけでございます。


はい着きました、所沢航空発祥記念館です。入館してから知ったのですが、この日はエアロバティックパイロット室屋義秀氏が講演をするんだそうな。それなら聞いてみたいと思いましたが、事前申込制だったのでだめでした。一応、館内で本人とすれ違うところに出くわしましたけど・・・。


入館する前に屋外に静態保存されているカーチスC-46Aコマンドーを見ましょうか。
自衛隊に供与されたのは全部D型じゃなかったかしら、と思ったら中古のA型を追加で供与されていて、これがその1機のようです。自衛隊のC-46には「天馬」という愛称が付いていたようですが、他の機種同様に影が薄く誰にも覚えられていないと思います。当然私も知りませんでしたし・・・。


プロペラが長いのね、という。
C-46は本国アメリカでは影が薄いのか保存されているのを見た記憶がないんです。何でも置いてありそうなピマですらいないのです。ところが日本では割と全国に分散して保存されているので、実は本国に優るC-46天国なんじゃないかと思っています。


胴体は与圧構造を考慮したいわゆるダブルバブル構造なわけです。おかげで第二次世界大戦時の飛行機にしては未来的な形状をしています。でも与圧機能は無かったらしいっす。


こういう尾輪式で扉が側面に付いている輸送機は荷役が面倒なので、冷戦期にはC-130を代表するような形状に取って代わられることになります。


そいでは入館。2023年に持ち上がった話ですが、館内展示の一新を行う事業が計画されています。それに伴い展示機入れ替えも検討されています。入ってくる飛行機があれば追い出される飛行機もあるわけです。追い出し組の処遇は今はなんともわからないです。今この記事を読んで気になった方はお早めの訪問をご検討くださいまし。


最初に対面するのは航空博物館の常連、ノースアメリカンT-6Gテキサンです。アメリカ製の練習機で、航空自衛隊発足時にアメリカから供与された物です。
弊ブログでは何度も何度も登場しているので今更細かい説明はしませんが、これを見ると安心しますね。親の顔よりも見た飛行機。


親近感の湧く短い足。主脚や脚庫まで全部黄色に塗られている飛行機も珍しい気もします。


横から。


尾翼の動翼部はスケルトンになっていて、内部の骨格やタブを動かす鉄線の構造がわかります。


垂直尾翼の動翼部。骨格には肉抜き穴がありにけり。肉抜きして軽量化していたのはなにもゼロ戦だけじゃないのよ、ということか。


エンジンとプロペラスピナー。


エンジンキャブレターへの空気取入口です。口に網が付けられているんですねえ。


というところで今日はここまで。


その6へ→


 
 
 

北米project 5 ~How do you like Canada? その28【2016/6/15~22】

2023-05-19 22:42:16 | 海外旅行記
なんとなく記録しておいた気温計。摂氏38度です。カナダは摂氏表示なのね~。このように普通に猛暑日なんですが、湿度が低いおかげか不快度はそんなに感じなかったです。


WE GO Nova LFX 60’ (#5210)。


ここらへんは市街地ですねえ。低層の古っぽい建物が並んでいるので、ちょっと昔の市街地でしょうか。


んで、列車の撮影をしにナイアガラフォールズのバスターミナルへ戻ってきました。
ちょうどコーチ・カナダ(Coach Canada)のMCI J4500 (#85002)。車両番号の丸文字書体とバンパーのフォグランプが特徴的。トロント行きかなにかの高速路線バスだったと思います。


ここまで乗ってきたナイアガラフォールズ・トランジット (Niagara Falls Transit)のNova LFS (#1396) #102系統病院行。


反対側から。このLFSは4代目ですね。


列車の撮影地は目星をつけています。昨日も立ち寄ったワールプール・ラピッズ橋(左)を渡る列車を押さえます。橋の下を流れるナイアガラ川がアメリカとカナダの国境なので、ちょうど国境を通過する列車を見ることとなります。これはおいしい状況です。


アメリカ側のナイアガラフォールズ駅を出発したアムトラックの列車が川の右岸へ差し掛かりました。


今まさに国境を通過しているアムトラックの列車。この列車は「メープルリーフ63号」です。
メープルリーフ号は、アメリカ・ニューヨーク州ニューヨークのペンシルバニア駅(ペン・ステーション)からエンパイア・コリドー線を経由してカナダ・オンタリオ州トロントのユニオン駅まで走る国際列車です。トロント行が63列車、ニューヨーク行が64列車です。全区間の運転距離は875kmで運転時間は12~13時間です。なお飛行機だと飛行時間2時間だそうですから、ちょっと勝負になりませんね・・・。


列車はアメリカ側はアムトラック、カナダ側はVIA鉄道が運行します。ただし車両はアムトラック側の片乗り入れです。
先頭はGE P42DC形というアムトラックの標準型ディーゼル機関車です。客車はアムフリートという平屋建ての座席車です。ニューヨーク側の路線は建築限界が狭いので二階建てのスーパーライナーが走れないのだそうな。編成は機関車1機と客車は座席車4両と最後尾にカフェ車1両を繋いだ6両編成です。


橋から歩いてすぐが次の停車駅、カナダ側のナイアガラフォールズ駅なので、すぐに追い付くことができました。乗客はこの駅でカナダの入国審査を受けるので、停車時間も長いです。乗務員交代も行われていることでしょう。


国境駅なのですが割とすんなり構内へ入ることができました。P42DC形は131号機でした。


アムフリートを見たのはこの時が初めてでした。かまぼこ型の断面をした丸みの強いステンレス車体が特徴的です。これはメトロライナーという電車特急の流れを汲む物です。黒鉄重工コードネームでは、ステンレス版500系と呼んでいます。
厳密に言うとこれはアムフリートII型という車種です。II型ということはI型もあるわけで。違いは扉の数です。I型は片側2扉、II型は片側1扉です。それぞれの数字が入れ違いになっているのでややこしいですな。


これもまた特徴的な台車です。正体はパイオニアIII台車です。ただし特徴的な車輪よりも外側に配置されたディスクブレーキは内側にあるみたいです。
パイオニアIII台車は日本でも初期の東急車輛製ステンレス車両に採用されていたことでお馴染みです。残念ながら日本の鉄道では相性が良くない部分もあり根付きませんでしたが、本家アメリカでは未だに台車交換されることもなく使用され続けています。まあアメリカの車両メーカーがアメリカの線路に適合するよう台車を設計されているはずなので、相性は良いはずなんですよ。


最後尾に連結されたカフェ車。窓割りが座席車と異なるのです。あとは扉も片側2箇所なのでアムフリートI型というのも分かります。


駅舎の室内は列車の運行前後にしか開いていないみたいなので、にゅるんと入ってみました。観光客ばかりですね、そりゃ。


そろそろ出発です。
アメリカらしい無骨で頑丈さを感じさせる外観が好きなんですよ、やはりP42は。新型機のシーメンス・チャージャーはちょっと垢抜けてきていて、慣れるのにまだ時間がかかりそうです。


ナイアガラフォールズ駅をゆっくりと去っていきました。

というところで今日はここまで。


その29へ→


 
 
 

北米project 5 ~How do you like Canada? その27【2016/6/15~22】

2023-05-18 22:51:20 | 海外旅行記
ナイアガラフォールズ編のつづきです。カナダ滝(右手前)とアメリカ滝(中央奥)を同時に眺めます。


霧の乙女号、結構滝まで近づくんですね・・・。


さてここで一度ナイアガラの滝からは離脱して、ナイアガラフォールズ駅へ戻ります。そろそろアムトラックの列車がやって来るからですね。とりあえず川沿いの道路を歩きながらバス停を目指します。
歩いているときに見かけたバスは一通り記録しておきます。これはカージナル・バス (Cardinal Buses) のVan Hool T2100 (#6904)です。


ホリデー・コーチ (Holiday Coach) のVolvo Buses 9700です。弊ブログでは珍しい、というか初登場のボルボバスです。バスでもスラッシュの入ったグリルなんですね。バスはリアエンジンだからあのグリルは飾りでしょうけども。


WE GOのNova LFX 60' (#9012) グリーンライン南行です。


水量も豊富なのだ。


カナダ滝の全景を眺めます。


またWE GO Nova LFX 60' (#9006)。


またまたWE GO Nova LFX 60' (#9002) グリーンライン北行。ドア側の側面から撮ったのはこれが初めて。


石垣のような構造物。石垣の上には照明のようなものが多数配置されています。これは、夜間にカナダ滝のライトアップをするための照明装置です。昔観たことのあるテレビ番組で、この照明は第二次世界大戦で使われていた軍事用の探照灯を転用したものなんだと説明されていましたね。


変わった乗り物に乗ってみようと思います。フォールズ・インクラインです。つまりは傾斜鉄道ですね。
1966年開通した延長59.8mの路線です。インクラインというと貨物輸送や工事用に建設されるのが通常ですが、これはどうも観光用に建設されたように思われます。珍しいですね。複線(実際は単線並列ですが)なのも他にあまり無い構造だと思います。
ちなみにこの線路と車両は2代目で、2010年~2013年に線路と車両の付替え工事が行われました。


インクラインの乗り心地は良く、傾斜エレベーターのような具合でした。特にインクラインにするほどの距離なのだろうか、という気もしますが。そんなに歩きたくないのかカナダ人。

というところで今日はここまで。


その28へ→



 
 
 

【1/125】ボーイングMD-10 FedEx【ギャラリー】

2023-05-17 06:11:00 | 模型ギャラリー
キット:ダグラスDC-10(エレール)、DC-10/MD-11 FedExデカール(DRAWデカール)
仕 様:ボーイングMD-10 FedEx(機体記号N571FE)

みんな大好きDC-10のプラモデルを作りました。某航空事故調査ドキュメンタリー番組ではネタにされがちな旅客機です。でも私はこの旅客機がお気に入りです。大柄な胴体と3発機によるハイパワー、なにより垂直尾翼にぶっ刺さった第2エンジンが魅力的なのです。
私がDC-10を好きになり始めた頃はすでにほとんどの航空会社で過去帳入りしていましたが、貨物航空会社のFedExは大量のDC-10系列を使用していました。DC-10のプラモデルを作るとしたら、最初はFedExと決めていました。


でかすぎて撮影ブースに置いても全体像が撮りにくかったです。なので写真撮影はあまり良くないですがご容赦を。
今回作った機材は厳密に言うとDC-10ではなくてMD-10と呼ばれる物です。これはDC-10の後継機MD-11で採用された乗員2名の操縦方式を旧式の3名乗務のDC-10に移植して近代化と省力化を図ったものです。ほぼFedEx専用の機種となっています。
操縦装置を改造しただけで外観は殆ど変わっていない・・・はずなので、キットにも手は加えていません。胴体の大型貨物扉はデカールでの表現になっています。


エンジンと主翼です。DC-10は手堅い設計なので目新しい部分はあんまりないんですよね。


独特な第2エンジンです。



DC-10の現役機はすでにおらず、MD-10もFedExからは退役して残すは世界でわずか1機だけです。空中給油機のKC-10も置き換えが進んでいます。DC-10の歴史はまもなく終焉を迎えるでしょう。その前にもう一度ひと目見ておきたいものです。


以上、MD-10 FedExでした。


 

 
 

【エレール】1/125 ボーイングMD-10(DC-10)【プラモデル製作】

2023-05-15 23:36:30 | 航空機模型製作記
今回はエレールの1/125ダグラスDC-10を作りますよ。DC-10といえば垂直尾翼にぶっ刺さった第2エンジンが特徴的な3発ジェット旅客機です。他にはメーデー民のアイドルとしてその界隈では有名ですね。
このエレール製のキットは、1975年初出の大ベテランです。実機のDC-10は1970年初飛行なので、実機の登場から程なくして製品化されたということですね。ただしこのパッケージは2017年の再販時にリデコされたものです。


キットの縮尺は1/125というおそらくエレールでしか聞いたこと無い数字です。同社の旅客機プラモデルで使われていた模様。1/100でも1/144にもなりきれない中途半端さがあります。
それでも、3発ジェットのワイドボディ機DC-10ですから胴体は巨大で迫力があります。これは何かと大変そうだ。


胴体はこんなです。垂直尾翼と第2エンジンナセルも一体化されています。部品に走っているパネルライン彫刻は動翼部などを除いて凸線となっています。私は凸モールドを彫り直さない主義なので、このまま進めます。


主翼上面です。


主翼下面と水平尾翼です。


エンジン、降着装置、胴体フェアリングなどの小部品です。降着装置はかなり簡略化された表現です。強度は必要十分はあると思います。


この時代のキットにしては珍しく、操縦席の風防に加えて客席の風防も透明部品で表現されています。ただし、今回作るのは貨物機なので客席風防は使いませぬ。


胴体の裏側(コア側)に刻まれているエレールとDC-10の文字。こういうのいいですよねー。


アクリジョンを消化する目的も兼ねて胴体の内側は塗料を塗布して胴体の透けを防止します。


キットに付属するデカールはメキシコのアエロメヒコなのですが、馴染みのない会社なのでそれは使わないことにします。代わりに貨物航空会社のFedExにします。実機も見たことあるし、私にとってはDC-10 (MD-10)の運行会社といえばFedExという認識なので、それに決めました。
FedExは貨物機だけ運行しているので、客席窓はすべて埋めてしまいます。窓はいつもどおり表をマスキングテープで塞いで、裏側から瞬間接着剤を窓の穴に流し込んで固めます。


接着剤が固まったらマスキングテープを剥がします。今回は失敗気味で、接着剤の中に気泡ができてしまい表面に穴が空いてしまいました。


気泡の出来たところはラッカーパテで埋めます。盛って削ってを繰り返してどうにかします。

 


表面処理後白サフを拭いた状態。ラッカーパテはグレーのものを使いましたが、これだと白サフがパテをあまり隠蔽してくれず、胴体の白と色差ができてしまいました。グレーを覆うためにサフを厚塗するほかなく、ちょっとこれはまずかったです。凸モールドだったから厚塗りはあまり気にしなくても良いことが幸いしました。



成形時の離型が難しいのか、胴体は歪んでいます。これは胴体を接着する時に難儀するやつです。ただ接着するならともかく、段差が出ないように止めるのは難しいのですよ。
胴体はひねったりねじったりして矯正しましたが完全にまっすぐにはならず。最後はテープで仮止めした胴体の合わせ目に強力な接着ができるMr.セメントSPを流し込んで力づくで接着しました。

 

セメントSPは速乾性なのでものの十数秒で接着完了となりますが、数日間洗濯ばさみで抑えていました。それでも接着剤で無理やり止めているので手を滑らせて胴体を床に落としたら、衝撃で胴体が割れてしまうんじゃないかと気にしながらの作業となりました。


塗装を終えたところです。基本色の白、胴体腹の灰色、尾部の紫という順番で塗りました。


胴体尾部は垂直尾翼に沿って塗り分け線が斜めに入っているのでマスクが難しい部分です。ですが、過去の製品にこれと同じ塗り分けがあったのでしょう、塗り分け線の彫刻が入っていたのです。その凸線にそってマスキングテープを貼ることで簡単にきれいに塗り分けることが出来ました。


一方腹の灰色は塗り分け線が無いので雑です・・・。


主脚の形状は簡易的なものです。DC-10は脚が4本生えているので脚が1本浮いているような組み立てになりやすく、車輪装着時の高さ調整や脚を組み立てたときのチリ合わせは注意が要ります。


第2エンジンのノズルも簡単な形状です。


第1,第3エンジンナセルです。


ファンです。


FedEx機を再現するためにDRAWデカールのデカールシートを用意します。海外ECサイトから購入します。これはMD-11用ですが、DC-10/MD-10にも使えるデカールが付属しているので大丈夫です。
今回はMD-10として作ります。外形はほとんど変わらないので大丈夫です。


中身はこんな感じ。昔のロゴマークも入っているみたいです。


操縦席風防は塗りつぶしたあとデカールを貼るつもりでした。でもあのデカールシートはエレールのキットを採寸して作ったものではないようで、違う縮尺の別のキットを素にしてそれを1/125縮尺に大きさを調整したものだと思います。
よって、デカールと成形品で風防枠の大きさが全然合わない事態となりました。結局、筆塗りで風防を灰色に塗りつぶして対処することにしました。これだたら透明のままでも良かったですね。


DRAWデカールは定着性や薄さや発色は良好なので使いやすいと思います。さすがにカルトグラフほどではないにせよ、です。


エンジンナセルにもFedExマーク。意外と主張が強いですな。


つやありクリアで部品をトップコートして、各部品を組み立てたら完成です。
なにしろでかいので作業机に置いたら写真に全部収まりません。


昔のキットなので手間のかかる箇所もありましたが、巨大なDC-10を手にすることができて満足です。

完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
胴体:GX1クールホワイト
主翼:C73エアクラフトグレー
主翼前縁:C104ガンクローム
垂直尾翼:H39パープル
主脚・車輪:C8シルバー
タイヤ:N77タイヤブラック
風防:N69 RLM75グレーバイオレット
エンジンノズル:H76焼鉄色
エンジン:LP38フラットアルミ