第17走者:北陸本線普通 475系 青海→糸魚川→???
日本海を見て、北陸に来たことを実感しつつ次の電車に乗り込みます。
乗ったのは475系。かつて、急行「くずりゅう」、急行「立山」などで活躍した交直流急行型電車。
現在はドア付近をロングシートにするなどの近郊型電車化改造をしたうえで、北陸本線の普通列車として運用されています。
長野県を走る第3セクター鉄道「しなの鉄道」の169系とともに日本に残った貴重な急行型電車として、ファンからの人気が強いです。
車内は、デッキや広めのボックスシートにトイレ設備の豪華さ(モノ自体はすんげー古いけどねw)など、急行型時代の面影を結構残しています。
うるさいモーター音を聞きながら再び糸魚川へ。電車はここで8分停車。見ておきたいものがいくつかあるのでいったん電車を降ります。
糸魚川駅といえば、何といってもこの赤レンガ車庫です。1912年に竣工されて以来ずっと使われ続けてきたもので、今なお現役のものでした。
しかし、北陸新幹線(長野新幹線)の延伸の影響により赤レンガ車庫は2010年3月取り壊されることになりました。
そうです。今回の旅行と完全にダブっていたんですw果たしてその最期を見ることができるのか?と不安でしたが、まだ取り壊しは始まっていなかったようです。
しかし、すでにレールは剥がされ、この車庫で列車が休む姿を見るまではいきませんでした。
ちなみに、この車庫の主はこの糸魚川駅が起点である大糸線の気動車キハ52。これもかなり年をとった気動車で、残念ながら今年のダイヤ改正で引退・・・。
と思ったらあんな方にいました!この日はキハ52の引退イベントがあったみたいでしたが、興味がわかなかったんで、ガン無視しました。
線路の右手には新幹線の高架線が建設中で、新幹線の延伸が着々と進んでいるのがわかりました。
キハ52を見に行く途中、上りホームに列車が停まっていたのですが、これがなんと475系のデカ目!
デカ目というのは、ヘッドライトに大型の白熱灯を使用しているものをさす言葉で、今青海から乗ってきた475系に使われているシールドビーム灯と比べてありえないくらいでかいからというのが由来。単純明快。
よくいえば時代を感じさせるアイテムで、悪く言えば若干キモい。まあもっとも、キモいといえばこれの前に増結されている・・・。
ギャア!出た、真っ青!!
説明しよう。
JR西日本は鉄道車両の単色化計画、通称「ウエスト戦隊ロクレンジャー」計画を進めている。
これは、鉄道をもっと地域の方々に親しんでもらうために、それぞれの地域にちなんだ色を塗ろうというものである。
・・・というのは建前で、実際のところは塗装費をケチるために単色化したというだけでして。
北陸では確か日本海をイメージした結果ご覧のような青色になったんだとか。
通称「北陸ブルー」。または、見たものの顔を真っ青にさせてしまうことから「真っ青」と呼ばれたりも。
他にも、京都あたりは抹茶色(日本茶)。広島に至っては黄色(瀬戸内海の陽光)なんていうふざけんなバッキャロウという色まで。
ファンの中ではかなり衝撃の強い大事件でして、広島の真っ黄色とかけて、さっそく「末期色」なんて呼ばれています。だれうまwww
単色化というのがだめなのであって、線1本引くだけでも違うんじゃないかと。だって、単色の117系、115系なんて想像できないでしょ?それをやる金もないか。
113・115系の更新色とか、割とセンスがあっただけに、ひじょーにガッカシです。
まさか北陸に降り立って数時間で会えるとは思ってなかったです。見たとき一瞬固まりました。デカ目なのがなおさらひどい(泣
赤レンガ車庫、キハ52の2つの当初の目標と真っ青という想定外(岸山さんの想・定・GUYという声が聞こえてきそうです)のものまで見ることができたので車内に戻ります。けっこうぎりぎりでした。あぶねぇ。
電車はさらに東へ向かいます。
続く。