黒鉄重工

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【ハセガワ】1/24 1966アメリカン・ローライダー・タイプC【プラモデル製作】

2024-02-24 22:46:10 | スケール模型製作記
今回はハセガワのアメリカン・ローライダーを作ります。アメ車ですね!日本メーカーのアメ車は珍しいですな。
ノーマル車じゃなくてローライダーという車高を下げた形態です。あとはファイアパターンも入れた改造車スタイルです。
近年のハセガワは新型の自動車プラモデルを精力的に送り出していますが、これは昔から存在する製品のリパッケージ品です。成形品の作りはそれなりに古いです。いつものように、あまり気張らずに楽しもうと思います。

  


自動車プラモデルには珍しいことに、製品では車種名がぼかされてタイプCという書き方をされています。ここらへんは大人の事情というところでしょう。
でも、ボディの裏側に彫られている彫刻を読んでみると、モロにCADILLACと書かれていました。お察しの通り、これは1966年式のキャデラック・ドゥビルのプラモデルです。


シャーシにもキャデラックの彫刻があります。他にワイルドキャットとボンネビルの文字もあり、この3車種共通のシャーシとして使われているのですね。


いつも通り内装から塗っていきます。私は天井もちゃんと塗りたい性分なので、ボディの内側をマルーンで塗りました。ボンネットやトランクの部分まで塗ったのは、ボディ外側の透け対策です。一応ね、くらいのものですが。
ちなみにカーモデルの組み立てでは、シャーシの前後両端がボディに挟み込まれる形で組み上がるのが通常ですが、これはボンネットとトランクの裏側から長い穴がドカンと伸びており、それをシャーシと接着して固定する方式でした。この方式は初めて見ました。


グリルとバンパーは一体化されていて、そこにバッチリメッキが施されています。グリルの穴部分は黒く塗っておきました。


内装もマルーンで塗っておきました。


ホイールはリム部分をシルバーで塗るような指示でしたので、そのように。


内装完成。ステアリングホイールが極太。


ボディの塗装をしました。クレオスのクラッシーアンドドレッシーというシリーズのミモザで塗っています。これは、基本的なMr.カラーでは出しにくいパステル調の色が揃ったシリーズです。
個人的には、もうちょっと黄色が強いイメージでいましたが、まあいいかとそのまま塗り切りました。

 


クリアコートをしてコンパウンドで磨いた後です。このキャデラックはプレスラインが少なく形状が比較的平面的でとても磨きやすかったです。


窓枠やサイドモールなどにはハセガワのメッキフィルムを貼っています。
ボディの仕上げが済んだら、シャーシと内装を合わせて完成です。

 


60年代アメ車らしい押し出しの強いフロントがとてもよく表現されています。縦ニ連のヘッドライトは個人的に好きなアイコンです。


手軽に往年のアメ車プラモデルが作れるので助かるキットでした。今もフィギュア付きなど手を変え品を変え発売・再販されているようなので、手にとってみてください。
完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
ボディ:HCD5ミモザ
内装:C100マルーン
ハンドル:H9ゴールド
シフトレバー:N2ブラック
テールレンズ:N90クリアレッド
ホイールリム:C8シルバー



 
 
 
 

【スヤタ】1/24 戦国の三四郎・組頭・足軽【プラモデル製作】

2023-06-23 21:49:36 | スケール模型製作記
今日は色物というか変わり種というか、スヤタという中国の新興プラモメーカーが世に送り出したキットを作ります。
「戦国の三四郎」というシリーズの組頭と足軽のプラモデルです。中国のメーカーが日本の侍のプラモデルを?そもそも侍のプラモデルが珍しいです。日本市場を念頭に置いたプラモデルなんでしょうか。箱絵も時代的なイラストが彩られています。怖いもの見たさで買いましたが、パッケージを見ただけでわくわくしてきます。
キットは組頭と足軽の2種類があり、それぞれ2体入りです。後々、国衆や大名なども出てくるのかなと期待していましたが、今のところ侍はこれだけです。


パッケージの注意書きには怪しい日本語。最近はもうわざとやっていても驚かないですが。


これは足軽の成形品です。着色済み、圧着式組み立てです。しかも関節は可動します。
肌色は人形の素体で、組頭・足軽共通です。武器のランナーも共通です。
黒で成形された甲冑は組頭と足軽で差別化されています。組頭の方が豪華な甲冑です。また、黒の他に赤で成形された製品もあります。赤の侍だと赤備えのようで強そうですね。


人形は全部で4体いる計算になりますが、3体だけ使って残り1体は他の作品で使えるように温存しておきます。
さてまずは顔面から作ります。肌色は成型色を活かして無塗装として、目や口などの各パーツを塗ります。目には隈取で黒目無し、麻呂眉でケレン味を付ける方向で進めます。加えて組頭は隈取を増やしていて、階級の違いを表します。


人形の素体が完成しました。肌色以外は適宜塗装しています。
関節の可動範囲はまあまあ標準的です。各部に開いている角穴は甲冑を着けるためのものです。
接着剤不要の圧着式の組み立てですが、圧着の嵌合は中の下というかんじ。まだまだです。
人形がむくむくと出来上がっていくさまは作っていて楽しいものでした。


甲冑は艶出しのために塗装しました。3体分塗るのでまあまあ大変。


足軽に甲冑を着けるとこんな感じ。手には槍、刀、火縄銃など各種武器を持たせることができますが、確実に保持させるには接着剤が必要です。
人形はこれで完成とします。


人形だけ作っても持て余してしまうので、地面もこしらえてちょっとしたビネットにしてしまいましょう。
ホームセンターで買ってきた木の幹の輪切りを台座にします。これは輪切りを皮付きのまま商品として売っているものです。円形や矩形に整形されていないので、切ったまんまの素朴な味わいが好きです。
この台座に地面を作ります。タミヤの情景テクスチャーを塗り、その上にシーナリーパウダーを振りかけます。


シーナリーパウダーを固定させるためにボンド水を掛けます。ボンド水は木工ボンドを水で溶かしたものです。


シーナリーパウダーにボンド水をそのまま滴下してもシーナリーパウダーがダマになってしまい汚くなってしまいます。なので、事前に水を霧吹きで噴霧してシーナリーパウダーを湿らせます。そしたらボンド水を滴下するとうまく定着します。


ボンド水乾燥後はこうなります。


ちょっとさみしいので、情景テクスチャーの草とコースターフを盛り付けて草地にします。地面はこれで完成とします。


人形に武器を持たせます。足軽にはそれぞれ火縄銃と槍を与えました。


組頭には大太刀を与えます。前述の通り武器は接着剤で固定しています。
そして人形の足を接着剤で固定すれば完成です。


組頭と彼を護衛する臣下の足軽という設定です。さながら戦国時代の合戦場の雰囲気なのです。


スヤタは新興メーカーらしく着眼点が面白く、刺さる時は深く刺さるキットを出してきます。やりたいことに対してまだ技術が追いついていない感はしますが、伸びしろの多いメーカーだと思います。最近はあまり見かけないですが、今後も刺さるプラモデルの開発に期待しています。

完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
上着:N21グランプリホワイト
下着:N85セールカラー
髪:N12つや消しブラック
顔隈取:H13つや消しレッド
甲冑:N55ミッドナイトブルー
甲冑紐:N56ミディアムブルー
スネ:N84マホガニー
草履:H59サンドイエロー
火縄銃:N47レッドブラウン
火縄銃:N18黒鉄色
大太刀・槍:N8シルバー
地面土:情景テクスチャー・土ダークアース
地面草:情景テクスチャー・草カーキ

 
 
 

【マイクロエース】1/32 ホンダ・T360、マツダ・キャロル【プラモデル製作】

2023-06-11 21:56:34 | スケール模型製作記
今回はマイクロエースのホンダ・T360 '63年式とマツダ・キャロル'62年式のプラモデルを作ります。
広島県福山市の福山自動車時計博物館を訪れた際に気に入った自動車のプラモデルを作ろうと思った次第です。前にもトヨタ・クラウンとマツダ・T2000を作りました。
キットはマイクロエースの1/32オーナーズクラブシリーズの物です。年代物の金型で生産しているので部品のあちこちがくたびれていますが、昭和中期の名車を安価に味わえるプラモデルとして支持を集めています。
この2台を今回いっぺんに作ったので、記事もひとまとめにしてご紹介します。


まずはT360から作ります。いわゆる軽トラですね。ホンダ初の四輪車として名を残す自動車でもあります。
ボディはキャブから荷台まで一体化された状態で成形されています。楽でいいですね。成形品は黄緑色をしていますが、博物館で見た水色で完成させたいところです。そこでまずはグレーサフを塗って黄緑色を覆い隠します。グレーサフで塗った方が水色を上塗りした時に黄緑色が滲み出てこない・・・はず。


ボディを水色で塗りました。ただ水色にすれば良いものでもなく、若干くすんだ色味にする必要があります。これの調整が一苦労です。
こういう微妙な中間色を調色する時は、ガンプラの組立図にある塗装ガイドをよく参考にしています。あれにはこれだという中間色のレシピがよく載っています。どのモビルスーツを参考にしたのかはもう忘れてしまいましたが、カラーレシピは記事の一番下に記載してあるので、ご確認ください。
塗装は水性ホビーカラーを使ったのでよく乾燥させる必要があります。気長に乾かします。



シャーシはよく考えずに黒で塗りました。
ホイールの裏側は工数省略のために無塗装にしましたが、軽トラは車高が高いので低い位置で見ると黄緑色のホイールが裏側から見えてしまいました。みんなは手抜きするなよ。


内装はこんなところでしょう。


キットには幌も付いてきます。せっかくなので塗って使いましょう。ゼロ戦のコックピット色で塗ると丁度よい色合いになると思います。


細かい色差し、スミイレ、デカール貼りまで終えました。ボンネットのHマークは白に塗られている場合が一般的のようですが、博物館の個体はボディ色で塗られていたのでそのようにしました。塗り分けも楽ですしね・・・。


風防はじめ細かい部品を組み付けた状態。正しく軽トラの姿をしておられます。


ボディとシャーシをくっつけて、荷台に幌を乗せれば閑静です。
ホンダの商用車といえばくすんだ水色のイメージがありますので、この色で完成できたことは良かったです。


幌を外せばこのように。荷台に何か乗せるのも楽しいかもしれませんね。




次はキャロルを作ります。シャーシとフロアはボディ色で塗ります。座席は手持ちの中から適当な灰色で塗りました。


ボディ色はエアクラフトグレーで塗りました。これも博物館の個体と同じ色です。自動車に塗るとなかなか渋い色ですな。


バンパーやウィンカーを塗りました。


以前作ったクラウンやT2000は、タイヤが経年で割れてしまいました。はっきりした原因はわからないですが、ホイールを塗装した際にできた塗膜がタイヤに負荷をかけた可能性も無きにしろあらず。なので今回の製作ではホイールの踏面には極力塗料を乗せないように作りました。その甲斐あってかキャロルとT360のタイヤはまだ破断していません。


窓枠のメッキモールはハセガワのフィニッシュシートを貼り付けましたが、だらしなくなってしまいました。ガンダムマーカーで塗った方がよかったかもですねー。
キャロルの風防は、ドアのガラスが再現されていません。昔のカーモデルでは間々見られる物です。たぶん抜け勾配を確保できなかったからだと思います。


キャロルの特徴的なクリフカット。リアウィンドウを垂直に立てることにより後部座席の天井高さとエンジンフード開口部の空間を確保したものです。これによって完全な4人乗りを達成できたのです。
このクリフカットのスタイリングが博物館で見てみて気に入ったので、プラモデルでも作ったわけです。


60年代の日本車は独創的な工夫やスタイリングが垣間見えるのでプラモデルで作っても面白いものです。博物館シリーズはこれで一段落ですが、オーナーズクラブはこれ以外にも興味深い車種がたくさんあるので、また折を見つけて作ってみたいと思っています。

完成品はギャラリーにて。


<ホンダ・T360 使用塗料>
ボディ:H21グランプリホワイト(7):H15インディブルー(1):H35コバルトブルー(1):H67RLMライトブルー(1)
幌:XF-71コックピット色(日本海軍)
シャーシ:LP3フラットブラック
ホイール:LP38フラットアルミ
座席:H83軍艦色2
バンパー下塗:H8シルバー
バンパー上塗:MC211クロームシルバー
ミラー、ワイパー:C8シルバー
ウィンカー:N92クリアオレンジ

<マツダ・キャロル 使用塗料>
ボディ:H57エアクラフトグレー
ホイール:LP38フラットアルミ
ハンドル:LP3フラットブラック
座席:H42ブルーグレー
バンパー下塗:H8シルバー
バンパー上塗:MC211クロームシルバー
ミラー、ワイパー:C8シルバー
ウィンカー:N92クリアオレンジ



 
 
 

【アカデミー】1/24 ヒュンダイ・サンタフェ【プラモデル製作】

2023-01-21 19:40:36 | スケール模型製作記
今回は韓国・アカデミーの新鋭カーモデル、ヒュンダイ・サンタフェのプラモデルを作ります。
ここのところ新作カーモデルと言ったら旧車が幅を利かせる中で現用のしかもSUVを世に出してくるとはやるじゃないですか。近年のアカデミーの新作プラモデルは出来が良い物が多いので、カーモデルも気になって買ってきました。
なおヒュンダイ・サンタフェというのは中型SUVで、今回キット化されたのは2018年から販売されている現行の4代目です。名前からして主に北米市場を狙った車種なのかな~と思っています。フロントの灯具の配置は三菱っぽい気がしますが・・・。


部品はMCP(多色成形部品)なので、未塗装でもおおよそは実車のような仕上がりになります。ただし色の足りない部分は多いので、そういう箇所だけでも塗装してあげたほうが見栄えはうんと高まるでしょう。
ボディの成形色は白です。白いボディカラーを再現ということでしょうが、塗装派にも配慮したというところでしょう。フロントバンパーは別部品となっています。


シャーシもちゃんと彫刻が彫られています。最近のSUVのアイコンになっている黒い樹脂のフェンダーモールや前後バンパーのスキッドプレートもこのシャーシに彫られていて、ボディとシャーシを合わせるだけでアイコニックなSUVの形状が現れてきます。
ちなみにこのキットは塗装も不要な上に接着剤も不要ないわゆるスナップフィットモデルです。ただしガッチリと嵌まるような精度ではなく、私は接着剤で固定しました。


ボディ各所のメッキパーツは窓枠など細い部分を除いて別部品化されています。
実車のホイールは最近の物に多い、一部が黒く塗装されたものです。キットの部品だと黒塗装は無いので、これを再現します。
ホイールの上にエナメル塗料のつや消し黒を塗ります。塗料が乾いた後に拭き取るので大雑把な塗りで大丈夫です。メッキの上に直塗りしましたが、今思うとメタルプライマーで下処理したほうが良いですね。


黒塗装はホイールの凹みにだけ塗られているので、エナメル溶剤を含めた綿棒でホイール表面を優しくなでながら塗料を拭き取ると、凹みの部分だけ塗料が残ります。こうすれば完成です。


風防の黒セラは塗装されていませんし、カット済マスキングテープも付いていないです。仕方ないので細いマスキングテープを使って力ずくでマスクします。角のR部はサークルカッターを使い円状にテープを切り出すことで無理なく覆います。

なんとかやっつけました。めんどくせー。
天井の彫刻もあるので、黒セラのついでに一緒に塗ってしまいましょう。


塗りました。天井とピラーはベージュです。


スキッドプレートもMr.メタルカラーのアルミで塗装します。
このキットは色の足りないところをシールで補完するという考えが無いようです。


ルームミラーはハセガワのメッキシールを貼ります。


ネット検索で内装の様子を調べました。座席などが明るいベージュの仕様があるみたいです。完成後内装を覗いたときに目立ちそうなので、これにしましょう。
フロアなど黒い部分は、黒の成形色を生かして無塗装です。


前部座の席の後ろは地味に塗り分けを頑張っています。


ダッシュボードも塗り分けました。


ドアトリムもです。


内装は実車に近い配色にしましたが、ボディカラーは架空にしました。なんでやねん。
サンタフェは、トヨタ・ハリアーのような高級SUVのように感じ取ったので、ボディをシャンパンゴールドで塗りました。屋根は黒で塗って引き締めています。結構いい感じじゃないでしょうか?


シャンパンゴールドを塗ったらクリア塗料を厚塗りします。塗装する時は原則エアブラシを使いますが、トップコートの時は缶スプレーを使います。缶スプレーだと吐出量が多いので自動車ボディの厚塗りトップコートに便利なのです。
ただし、メタリック塗料の時は一度に厚塗してはいけません。クリア塗料がメタリック塗装の塗膜を若干犯してしまい、パール粒子が流れたり浮いたりしてしまうのです。サンタフェではこれをやってしまい、表面が汚くなってしまいました。失敗です・・・。
思い返せば今まで作ったメタリック系の自動車も同じような表面になった気が・・・。ここにきてようやく気付きました。
こういう場合は最初にパール粒子が流れない程度に薄くクリア塗料を吹いて、乾燥後に再度クリア塗料を今度は厚塗するとパール粒子の流出を防げるみたいです。


トップコートの乾燥後はいつものように2000番の紙やすりとコンパウンド(粗目と細目)で研ぎ出しします。
ボディの塗装が完了後はグリルや灯具類をはめていきます。グリルは細くて複雑な形状ですが、網の穴は抜けていてお見事!


窓枠のメッキモールは、ハセガワのメッキシールを貼りました。


最後にボディとシャーシを合体させて完成です。力強い形状と高級そうなカラーがかっこよく決められたと思います。
アカデミーは軍用兵器のプラモデルを得意とするメーカーだと思っていましたが、自動車のプラモデルでも十分通用する商品を開発できることも分かりました。総合プラモメーカーへまたひとつ脱皮できたのかもしれません。今後のラインナップにも期待です。


完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
ボディ:LP71シャンパンゴールド
ルーフ:C2ブラック
スキッド:MC218メタルカラーアルミ
風防黒セラ:GX2ウィノーブラック
内装:FG06プラチナブロンドベース
ホイール:XF1フラットブラック(エナメル塗料)



 
 
 

【アオシマ】1/24 もっとグラチャン・41マークII【プラモデル製作】

2021-09-09 06:26:36 | スケール模型製作記
軽率にカーモデルを作りたいと思ったので、アオシマのもっとグラチャンシリーズから「41マークII」を作ることにしました。要は改造車のプラモデルで、塗装とか形態とかあんまり深く考えずに作れるだろうと思いました。
車種はトヨタ・MX41マークIIです。このモデルのマークIIおよびチェイサーは50年代のアメ車のような外観が好きです。


シャーシは塗装も何もしない、素組で作ります。車高短でどうせ見えないしね。シャーシと一体化しているフロアも無塗装で作ります。
座席はサンディイエローで塗りました。


ダッシュボードやボディの内張りはレッドブラウンで塗りました。


テールのリムはメッキが掛かっていなかったので、メッキ調の塗料を塗りましたが質感は今ひとつでした。まあいいかとこれでヨシにします。


ボディは朱色にしました。これは、昔ガンプラを作った時に調合した塗料の余りです。何のガンプラで使ったのかはもう覚えていないんですけども・・・。とはいえ、中々軽薄な感じになったんじゃないかと思います。
着色後はクリアコートをしましたが、研ぎ出しは面倒だったのでしませんでした。たまにはそういうのも良いでしょう。


このプラモデルは元々モータライズで、灯火も麦球で点灯するような機構を持っていたので、その配線を通すような構造になっています。
ライトハウジングの部分も実車とは異なる形状になっています。これを実車に近づけるのは面倒なので、ハウジングのある凹みにメッキシールを貼って、光を反射するようにしました。


ヘッドライトも同様にメッキシールを貼り付けました。


ただしヘッドライト側は本当に穴が空いているだけなので、プラバンで底を作ってやってそこにメッキシールを貼り付けました。
この工作は割と成功して、ヘッドライトレンズは実車に雰囲気に近づけることができました。


風防のトリムにもメッキシールを貼り付けました。塗装して再現するよりも楽で実感的じゃないかと思います。


ボディの部品を一通り取り付けました。


フロントはこんな感じ。グリルはメッキ掛けされていなかったので、いっそのことつや消し黒で塗ってフロントを引き締めるような雰囲気にしました。


シャーシとくっつけて完成です。


後ろ。ウィングがでかい。


肩肘張らずに作ることができました。
完成写真はギャラリーにて。


 
 
 
 
 

【アメリカレベル1/25】ダッジ・チャージャーSRT8 製作

2020-11-23 20:10:58 | スケール模型製作記
アメ車のプラモデルを作ります。作るのはダッジのマッスルカー、チャージャーSRT8です。このモデルのチャージャーはかっこよくて好きですね。特にパトカー仕様のチャージャーは強く印象に残っています。
キットはアメリカレベルのもので、模型店のセールで格安に手に入れることができました。


ボディはこんな感じ。ややもっさりとした彫刻です。色々なところに穴が空いています。ボンネット、トランク、ドアは開閉可能です。他に、部品位置決めの孔もあちこちに空いていて、これは実はスナップキットなのです。特にそういう触れ込みはなかったんですが・・・。


このチャージャーはカスタム仕様で、キットにはこんなクソデカホイールが2種類付属しています。タイヤハウスに収まるのこれ・・・?
タイヤは1組分しかないのでホイールだけ余るんですが、こんなでかいホイールにはまるタイヤはそうそう無いです。一応保管してありますが長い間持て余すことになりそうです。


デカールです。カスタム好きそうなウェイ系のデカールが入っています。アメリカ人はファイアパターンが好き。


では内装から製作。座席はテキトーに塗り分けて作りました。
部品組み付けはスナップキットなので楽勝・・・と思いきや嵌合の効きがイマイチで信用できなかったので、結局接着剤を使いました。


ディスクブレーキ。ブレーキパッドはこれもテキトーな色で。


風防はシール材のところを黒でぬってやります。塗装マスクという親切なものは付いておらんので、自分でテープを切り貼りします。


うむ、よいでしょう。


ホイールをシャーシに組み付け。前輪はステアリングできないです。
あと、ホイールとブレーキの距離が遠いのが違和感出まくりですが、どうしようもないので放置。


ボディを載せて確認。ホイールがでかすぎてタイヤがフェンダーに干渉、どの道ステアリングできないっていう。


ボディは白の上にホワイトパールを塗りにけり。ファイアパターンのデカールはウェイが過ぎるので、ストライプのデカールを貼りました。
このあとクリアコートして研ぎ出ししたらボディワークは終わり。


開閉可能なドアヒンジはネジ止めです。
エンジンもなぜかネジ止めですが。


最後に細かい部品を付けて完成です。


日本製カーモデルキットとは少し所作が違うところもありましたが、完成できました。大柄なマッスルカーがそこにあります。


リア。


開くところをすべて開けた状態。ドアはこういう開き方をする仕様が実在するらしいです。
アメ車の名車のプラモデルを作ることが出来て満足でした。完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
ボディ:[下塗り]GX1クールホワイト→[上塗り]C151ホワイトパール
風防シール材・エンジンルーム:LP3フラットブラック
座席赤:特色赤
座席黒:N32ジャーマングレー
フロア:N55ミッドナイトブルー
ブレーキディスク・その他銀部分:X11クロームシルバー
ブレーキパッド:N98蛍光オレンジ

【アオシマ1/32】トヨタ・ヴェルファイア 製作

2020-10-14 22:47:26 | スケール模型製作記
アオシマが最近よく新作を出している1/32のスナップフィットの車のプラモデルです。価格も安いので息抜きにちょうど良いです。今回はヴェルファイアをば。
基本的にキットの成形色を活かしながら、気になる箇所は適宜部分塗装していく方針で作っていきます。


内装は、座席をアクリジョンのセールカラーで塗っておきました。アクリジョンなので隠蔽力が弱く、初めに白で下塗りした後にセールカラーを何度も重ね塗りしました。
ダッシュボードも塗ってあります。


組み上げるとこんなかんじに。でも後席より後ろの風防はスモーク色成形だったのでそんなに中が見えなかったというね・・・。


風防は窓枠を塗り分けてやる必要があります。これには窓枠用のマスキングテープは入っていないですが、付属のステッカーを利用すればそれの代用になります。表に塗る面と裏に塗る面両方あるので、誤って噴霧が吹き込まないようにちゃんとマスクしてやらないとなりません。


塗装を終えてテープを剥がすとこんなかんじに。うまく行きました。


ただしマスク代わりに使った付属ステッカーを剥がすと、ステッカーの糊が少しこびりついてしまいました。これは困るので水でふやかしたりして剥がそうと思いましたが、完全には取り除けませんでした。
ステッカーをそのままマスキングテープとして使うのは危ういということを学習したのでした。


ピラーの部分はつや消し黒で塗装することでメリハリを付けています。


フロントバンパーと左右のグリルみたいな部品は、キットではステッカーで色分けですが塗装で再現します。バンパーはミッドナイトブルー、グリルはつや消し黒です。
ちなみに窓枠の塗装はエアブラシですが、他はすべて筆塗りです。そっちの方が楽なので・・・。


メッキ部品のグリルも塗り分けておきます。



部品を組み上げていくとこんなかんじに。いい感じじゃないでしょうか。左右のグリルみたいな部品のメッキの枠はステッカーを切り分けて貼っています。メッキ部分はステッカーに頼った方が見栄えが良いのです。


メッキのドアノブもステッカーで。
いわゆるボディワークは何もしないで成形品のまま作っていきます。フジミの車NEXTほどじゃないですが、十分なツヤを持っているのでこのままで問題ないです。一応、凹線にはガンダムマーカーで墨入れします。


最終組立をしていると、Aピラーと窓ガラスの間にスキマができていました。どうもAピラーが上へ向かって変形してしまっているようです。今更どうしようもないし、どうこうするほどのものでもないので放置してしまいました。


どうにかこうにか完成です。
スライドドア部のメッキのステッカーをこの時点では貼り忘れていましたが、後で貼ってあります。


出来はそれなりというか最初の方針通りというか予想の範疇に仕上がりました。きれいに作れたと思います。


ということで完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
座席下塗り:N1ホワイト
座席上塗り:N85セールカラー
タイヤ、ダッシュボード:N77タイヤブラック
風防窓枠:LP3フラットブラック
フロントバンパー:N55ミッドナイトブルー
グリル:N12つや消しブラック

【マイクロエース1/32】マツダ・T2000&トヨタ・クラウン【製作】

2020-08-19 20:59:07 | スケール模型製作記
2019年8月に旅行に行った時に広島県福山市にある福山自動車時計博物館に寄ったのですが、そこに影響されて、保存されている旧車のプラモデルを作りたくなった次第。
50~60年代の日本車のプラモデルとなると、アリイ(マイクロエース)が発売している「オーナーズクラブシリーズ」が好適です。この中から博物館で見て気に入ったやつ全部で5台分を買いました。まずは、マツダ・T2000とトヨタ・クラウンを作ることにします。


ノリと勢いで買って作ることにしたので、あまり深いことは考えず、ババーっと作っていきましょう。そういう点からも、1/32縮尺のキットは好都合です。
オーナーズクラブは、1980年代にエルエスという会社が発売していたもので、エルエスが倒産した後はマイクロエースが引き継いで現在でもまれに再販しています。なので金型がくたびれているんでしょう、バリがあちこちに発生しています。写真の前輪が収まるところはもうセンベイになっています。まあ古い商品はそういうものなので、丁寧に処理していきます。


シャーシは完成後見えないので塗らない派ですが、T2000は腰の高いトラックなので丸見えになります。よって、信義を曲げてここは黒で塗装します。荷台の裏側もタンで塗っておきます。


車内は、この時期の車は外装と色が同じことが多いので塗るのが楽です。座席の部分は手持ちの塗料で塗っておきました。


ボディは博物館にあった物と同じ水色です。屋根はキャンバスらしいので、緑色です。


ライトケースの奥は穴を開けてしまいます。


ライトケースとその横のリブの部分にはハセガワのメッキシールを貼り付けました。


続いてクラウンです。あまり書くべきところもなかったので飛ばし気味で。
色はこれも博物館の物と同じ黒。グリルとバンパーはメッキなので、クレオスのスーパークロームシルバー2を吹き付けましたが、あんまりメッキになってくれませんでした。たぶん下処理してなかったからだと思いますが・・・。


内装は実車をもとにそれっぽい色を塗りました。


最後に、クリアコートを厚めに吹いて組み上げたら完成です。小さい車だし手軽に作るのが目的なので研ぎ出しは省きました。
車種もキットの作りも古いものですが、自動車なので飛行機みたいに合わせに困る場面はなく、部品も少ないのでチャーっと作ることが出来ました。残りの3点もまたそのうち作ります。

完成品はギャラリーにて。

<T2000使用塗料>
ボディ:H25・スカイブルー(8割):H1・ホワイト(2割):H22・グレー(少々)
シャーシ:N2・ブラック
荷台:H27・ライトブラウン
屋根:XF71・コックピット色(日本海軍)
フェンダーミラー、ワイパー等:X11・クロームシルバー
座席:H73・ダークグリーン

<クラウン使用塗料>
ボディ:GX2・ウィノーブラック
バンパー、グリル、ホイール:SM206・スーパークロームシルバー2
座席:H42・ブルーグレー
ダッシュボード:H5・ブルー
ドアトリム:H47・レッドブラウン

【1/24】三菱デリカスペースギア 製作【アオシマ】

2020-05-25 21:54:43 | スケール模型製作記
アオシマのザ・モデルカー96デリカスペースギアを作ります。昔家族が乗っていた車です。模型とは厳密には異なるグレードですが気にしないで気軽に作っていきます。


とにかく素組で進めていきます。ちょっと手を入れたところだけ取り上げていきます。
これは外に付いている踏み台ですが、メッキ処理されています。ランナーから切り出すとこのパイプの位置にゲートがあるので、メッキの付いていないゲート跡が残ってしまって見た目が良くないです。
そこで、ハセガワのトライツールのミラーフィニッシュ(光沢)を切り出して、ゲート跡に貼り付けて誤魔化しました。これでほぼ目立たなくなりました。


踏み台の部分とパイプの端はつや消し黒色で塗装します。このくらいだったら筆塗りで十分ですね。


シャーシはいつも通り無塗装で手抜きします。
ブレーキディスク、排気管、ギヤボックスは銀色で塗装しました。


内装もベタ塗りで最低限塗っておきました。


ボディは実車に合わせてメタリックグリーン。ジャスパーのグレードだったんですが、キットではそれを再現できるデカール類が入っていなかったので、まあ適当に。
メタリックグリーンの調合はけっこうがんばったぞ。
研ぎ出しも頑張りました。
しかし、メタリックグリーンの塗料に使ったアクリジョン塗料はやっぱりエアブラシ塗装には不向きだなと今回でついに使用継続を断念しましたとさ。やっぱり非常に詰まりやすいのですね。瓶の中で固まった塗料カスがハンドピースに混入して詰まるんじゃないかなぁと。知らんけど。あとは希釈比率もシビアなので、いい加減な希釈をする私には向かない塗料でした。それと液ダレも起こしやすかったんで、それもダメでした・・・。匂いがしなくて塗膜も強いのは魅力なんですけどね、使い勝手悪かったです。


リアコンビは筆塗りで。


フォグランプは上記のミラーフィニッシュを貼り付けてから、クリアイエローで塗ったレンズを取り付け。


バチーンと完成。


やっぱりデリカはこの型式ですね。
アニマルガードの中央の黒い部品はつや消しです。


後ろ。
カーモデルはまだ作品の品質が安定しないので、まだまだ練習が必要ですね。とはいえ馴染みのある車をプラモデルで作れたのはよかったです。
完成品はギャラリーにて。


<使用塗料>
ボディ上面:N63青竹色:N35コバルトブルー=8:2
ボディ下面、ディスクブレーキ:N8シルバー
窓枠:N1ブラック
内装、座席:C306グレーFS36270
ダッシュボード:H83軍艦色2
テールランプ:N90クリアレッド
ウィンカー:N92クリアオレンジ
フォグランプ:N91クリアイエロー

【1/16】フォード・モデルT 製作【リンドバーグ】

2020-02-17 22:33:33 | スケール模型製作記
静岡ホビーショーでの中古プラモデルの即売会で入手したフォード・モデルTのキットを作ります。
モデルTあるいはT型は自動車史に欠かすことの出来ない1台とあって、主に海外メーカーからいくつもキット化されています(国内メーカーはさっぱり)。
今回はアメリカのリンドバーグ社のキットを作ります。モデルTは現用車と比べるといささか小型ですが、これの縮尺は1/16なので十分な迫力があると思います。


これの初版は1960年代の超ベテランプラモデルです。ちなみに今回のキットは2001年発売だそうなので、発売から20年近く経っています。
1枚で成形されたシャーシとフェンダーがドカンと目に入ります。モデルTの実車の部品構成はよく知りませんが、これは1960年代のキットなのだと思っていたよりも細かく再現されているなぁと。特にエンジン付きなのは高得点。


タイヤはゴムだし、メッキ部品は金メッキになってます。銅線のような金属線は、クラクションの部品です。


説明書は年季が入っていますなぁ。


シャーシと走り装置の部品を仮組みします。必要最低限にして十分な点数と再現度じゃないかなぁと。推進軸、バネ、変速機などが別部品化されていて立体感があります。現用車は一体化されることが多いですから、これはこの年代の自動車のプラモデル特有でしょうな。
シャーシと走り装置の部品はつや消し黒で塗装します。


トランクの部品。このピンは組み立てには不要なものですが、金型抜き取り時の取られ防止・・・?


上回りも組み立ててみる。ボンネットの立て付けがやや悪いですが、キャビンなんかはいいですねぇ!


ボディは黒で塗ります。クリア塗装してコンパウンドで磨きます。形状が単純だから磨くのも楽ちん。
靴摺りは銀色に塗ります。


運転室やエンジンを艤装していきます。


車輪やら風防やらを艤装。めちゃかっこいい!ホイールの赤がいいアクセントになるなぁ。
風防は金メッキされた枠に透明の風防部品をハメます。枠がメッキなのでセメントが使えません。
瞬間接着剤は白化が怖いので、セメダインのハイグレード模型用を使って白化を予防しました。


屋根がないのでキャビンもよく見える。


シャーシはこんな感じ。エンジンの色は緑にしました。

古いキットでしたがいい意味で大味だったので、部品の摺合せは難しくなかったです。外観の雰囲気は良いですし、大きい縮尺なのでハッタリもあります。満足できるキットでした。

完成品はギャラリーにて。


<使用塗料>
ボディ:N2ブラック
靴摺り:N8シルバー
シャーシ:N12つや消しブラック
ホイール:N3レッド
座席:N55ミッドナイトブルー
キャビン床:H79サンディイエロー
幌:N85セールカラー
エンジン:H26デイトナグリーン:H36ダークグリーン=7:3