ちなみに、このころの時刻はだいたい午後1時。結構ここまで来るのに時間がかかるものです。
さて、313系1700番台に乗車し、ついに飯田線の奥地へと向かいます。ウフフフ・・・。
前回までののどかな車窓から一変、天竜川のそばを走り、周りは山だけで人の気配はありません。こんな険しいところ走ってて大丈夫なのかと心配してしまいます。
実際、飯田線の線路を敷設する時一番難航したのはこの辺りなのだそうです。
移り行く車窓に目を向けていると目的地へ到着。下車します。
・・・ついに降りた!秘境駅!!
ここは田本駅。鉄道以外での到達が不可能もしくは困難な駅、いわゆる秘境駅の一つです。基本的に周りにはなにもなく、駅施設も極めて簡素。
特にこの田本駅は駅舎は無く待合室があるのみで、両側を崖で囲まれたとんでもない立地にある駅です。
先程降りた伊那松島や天竜峡みたいな電車区や観光地があるならいざ知らず、こんな何も無いが有る駅で降りて何が楽しいのか・・・。でも、これが楽しいから困る。
ここまでたどりついたという達成感とか、何があるんだろうという好奇心とか、わくわくしてしまうんですよね。
右も崖、左も崖。左に流れるは天竜川。ホームも申し訳程度しかないです。なんちゅう駅だw
・・・こんなところ警察官来るんかいな(汗
待合室にはこんなお客さんも。おかげで、後ろから首根っこ噛みつかれないかと思ってベンチに座れませんでしたよ、もう。
ホームに面した崖はコンクリートで固められていますが、一か所だけ裸の岩がはみ出ていますw
上から見てみると、本当にギリギリのところに線路を敷いて駅を設置したことが分かります。ここに鉄道を通した先人たちには脱帽です。
しかし、なんでこんな人がいないところに駅を作ったのでしょうか。答えは簡単、この駅から電車を利用する人がいたからです。なにも最初から秘境駅だったわけではないのです。
昔はこの駅の近くにも集落があったのですが、天竜川にダムが建設されるとその集落はダムに沈むことになり、駅の利用者はほぼいなくなった・・・という過去があるのです。
飯田線にはこのような理由で秘境駅となった駅が他にもあります。駅に歴史あり、といったところでしょうか。
しかし、まだ利用者がいなくなったわけではありません。
実は駅の隅からけもの道が通っているのです(その集落とは別方向へ続くようです)。そして、この道を通って電車に乗り降りする人がいます。利用者がいる限り、これからもこの駅はあり続けるでしょう。
ちなみに、これを登るのにはけっこう時間がかかるようです。私は滞在時間が短かったので途中までしか行けませんでした。またいつか再訪して、道を登った先にあるという自販機の飲み物を飲んでみたいものです。
意外にも今日初めて見た、静岡とも縁深い0番台の119系に乗って来た道を戻ります。
車内にはなんと荷物室のスペースが!しかし、置かれているのは業務関連の品のようで、ちょっと残念?
再び秘境駅、千代駅で下車。つか、もう秘境駅にしか降りませんwww
秘境駅とは言いましたが、駅前には民家や畑もあるし、駅までの車道も通じているのでレベルは低いっちゃ低いです。
本線とは別に1本の側線があります。これが千代駅の特徴でしょう。
昔、天竜川で採集した砂利を運ぶための専用線の名残だそうです。
つい最近まで保線車両の留置場所として使われていたそうですが、分岐機はすでに外され、あとは自然に還るのを待つのみです。
良い車止めですw
聞こえるのは天竜川の流れのみ。静かでゆったりとした時間が流れます。
豊橋行きに乗って次の秘境駅へ。
ふふふふ、ついに来たぞ・・・!!
3駅目の秘境駅は小和田駅!最近は書籍などでも取り上げられている、とても有名な秘境駅です。
静岡・愛知・長野の3つの県境の付近にあるこの駅は、道こそあれど自動車で到達することはとても困難で、飯田線が唯一の交通手段です。
さらに、他の秘境駅と決定的に違う所は、このような立派な駅舎があることでしょう。昔からの歴史ある駅舎がいまでも残っています(というより取り残されている?)
昨今の秘境駅ブームの前には、皇太子妃の旧姓と同じ字であったため、皇太子と御結婚された時にはそれにあやかろうと、臨時列車が運転されるほど多くの人が下車していきました。
この駅もやはり以前は駅前に集落があり、ダム建設によって孤立してしまった駅です。
・・・と、説明してみましたが、ここのひとつ前の中井侍を過ぎたあたりから雨が降ってきまして・・・駅に着いた時には本降りではないもののしっかり降っていました。さっきまでの陽気はどこへorz
しまったことに傘を持っていなかったのでロクに探索できませんでした><
御覧のあり様です。この先にある吊り橋とか、ミゼットとか見たかったのですが・・・。
集落まで1時間て・・・。
そういえば、某ゴスロリ次女は小和田が最寄駅らしい描写がされていましたが、あの人はあんな服装でこの道を歩いているんですか?
神社があるそうなんですが、果たしてここに祀られている神は現在も信仰はされているのでしょうか。すでに幻想入りしているかもしれないですね・・・とわけわかんねぇことを思いました(わかる人はry
道があるので行ってみましたが、雨の中進むのは危険な箇所があったんで引き返してきました。
これは工場でしょうか。機械や工具が散在していました。
本当にここの時間は止まっていて、変化し続けるこの世界から取り残されているようでした。
4両の長編成の119系に乗車して、雨の中でも懲りずに最後の秘境駅へ向かいます。
本日最後の秘境駅、中井侍駅。秘境駅ですが、駅の目の前に民家があるのが特徴です(これじゃ秘境じゃないかもしれませんね・・・
やはり崖と天竜川しかないです。あとは茶畑ぐらいですかね?
飯田線の旅もいよいよ終局へ。この電車で終点豊橋まで走ります。
と思いきや、かつて佐久間レールパークがあった中部天竜駅で長時間停車するので、園内でドナドナしている車両を見に行ってみたら・・・。
解体組は本当にもう全部仏さんになってたよ・・・。台車だけがなんだか残ってました(写真下)。
シート掛けられている博物館入り組は流電とキハ48?
再び電車に揺られて数時間。無事に豊橋に到着し、飯田線を完乗しました!
豊橋から浜松までは311系に乗ってムフフとし、浜松からはおなじみのロングシートで帰省しました。
のどかな山里と険しい天竜川沿いを走る飯田線は車窓の変化が大きくて、ローカル線の王様の名にふさわしい路線でした。
秘境駅も、今はひっそりとしていますがかつては多くの人が利用していた、そんな歴史を感じさせる駅ばかりでした。秘境駅攻めをするなら豊橋から乗ったほうがいいですね。
一回の乗車ではすべてを堪能できない奥の深い路線であることを改めて実感できました。また乗りに行きたいと思います^^
さて、313系1700番台に乗車し、ついに飯田線の奥地へと向かいます。ウフフフ・・・。
前回までののどかな車窓から一変、天竜川のそばを走り、周りは山だけで人の気配はありません。こんな険しいところ走ってて大丈夫なのかと心配してしまいます。
実際、飯田線の線路を敷設する時一番難航したのはこの辺りなのだそうです。
移り行く車窓に目を向けていると目的地へ到着。下車します。
・・・ついに降りた!秘境駅!!
ここは田本駅。鉄道以外での到達が不可能もしくは困難な駅、いわゆる秘境駅の一つです。基本的に周りにはなにもなく、駅施設も極めて簡素。
特にこの田本駅は駅舎は無く待合室があるのみで、両側を崖で囲まれたとんでもない立地にある駅です。
先程降りた伊那松島や天竜峡みたいな電車区や観光地があるならいざ知らず、こんな何も無いが有る駅で降りて何が楽しいのか・・・。でも、これが楽しいから困る。
ここまでたどりついたという達成感とか、何があるんだろうという好奇心とか、わくわくしてしまうんですよね。
右も崖、左も崖。左に流れるは天竜川。ホームも申し訳程度しかないです。なんちゅう駅だw
・・・こんなところ警察官来るんかいな(汗
待合室にはこんなお客さんも。おかげで、後ろから首根っこ噛みつかれないかと思ってベンチに座れませんでしたよ、もう。
ホームに面した崖はコンクリートで固められていますが、一か所だけ裸の岩がはみ出ていますw
上から見てみると、本当にギリギリのところに線路を敷いて駅を設置したことが分かります。ここに鉄道を通した先人たちには脱帽です。
しかし、なんでこんな人がいないところに駅を作ったのでしょうか。答えは簡単、この駅から電車を利用する人がいたからです。なにも最初から秘境駅だったわけではないのです。
昔はこの駅の近くにも集落があったのですが、天竜川にダムが建設されるとその集落はダムに沈むことになり、駅の利用者はほぼいなくなった・・・という過去があるのです。
飯田線にはこのような理由で秘境駅となった駅が他にもあります。駅に歴史あり、といったところでしょうか。
しかし、まだ利用者がいなくなったわけではありません。
実は駅の隅からけもの道が通っているのです(その集落とは別方向へ続くようです)。そして、この道を通って電車に乗り降りする人がいます。利用者がいる限り、これからもこの駅はあり続けるでしょう。
ちなみに、これを登るのにはけっこう時間がかかるようです。私は滞在時間が短かったので途中までしか行けませんでした。またいつか再訪して、道を登った先にあるという自販機の飲み物を飲んでみたいものです。
意外にも今日初めて見た、静岡とも縁深い0番台の119系に乗って来た道を戻ります。
車内にはなんと荷物室のスペースが!しかし、置かれているのは業務関連の品のようで、ちょっと残念?
再び秘境駅、千代駅で下車。つか、もう秘境駅にしか降りませんwww
秘境駅とは言いましたが、駅前には民家や畑もあるし、駅までの車道も通じているのでレベルは低いっちゃ低いです。
本線とは別に1本の側線があります。これが千代駅の特徴でしょう。
昔、天竜川で採集した砂利を運ぶための専用線の名残だそうです。
つい最近まで保線車両の留置場所として使われていたそうですが、分岐機はすでに外され、あとは自然に還るのを待つのみです。
良い車止めですw
聞こえるのは天竜川の流れのみ。静かでゆったりとした時間が流れます。
豊橋行きに乗って次の秘境駅へ。
ふふふふ、ついに来たぞ・・・!!
3駅目の秘境駅は小和田駅!最近は書籍などでも取り上げられている、とても有名な秘境駅です。
静岡・愛知・長野の3つの県境の付近にあるこの駅は、道こそあれど自動車で到達することはとても困難で、飯田線が唯一の交通手段です。
さらに、他の秘境駅と決定的に違う所は、このような立派な駅舎があることでしょう。昔からの歴史ある駅舎がいまでも残っています(というより取り残されている?)
昨今の秘境駅ブームの前には、皇太子妃の旧姓と同じ字であったため、皇太子と御結婚された時にはそれにあやかろうと、臨時列車が運転されるほど多くの人が下車していきました。
この駅もやはり以前は駅前に集落があり、ダム建設によって孤立してしまった駅です。
・・・と、説明してみましたが、ここのひとつ前の中井侍を過ぎたあたりから雨が降ってきまして・・・駅に着いた時には本降りではないもののしっかり降っていました。さっきまでの陽気はどこへorz
しまったことに傘を持っていなかったのでロクに探索できませんでした><
御覧のあり様です。この先にある吊り橋とか、ミゼットとか見たかったのですが・・・。
集落まで1時間て・・・。
そういえば、某ゴスロリ次女は小和田が最寄駅らしい描写がされていましたが、あの人はあんな服装でこの道を歩いているんですか?
神社があるそうなんですが、果たしてここに祀られている神は現在も信仰はされているのでしょうか。すでに幻想入りしているかもしれないですね・・・とわけわかんねぇことを思いました(わかる人はry
道があるので行ってみましたが、雨の中進むのは危険な箇所があったんで引き返してきました。
これは工場でしょうか。機械や工具が散在していました。
本当にここの時間は止まっていて、変化し続けるこの世界から取り残されているようでした。
4両の長編成の119系に乗車して、雨の中でも懲りずに最後の秘境駅へ向かいます。
本日最後の秘境駅、中井侍駅。秘境駅ですが、駅の目の前に民家があるのが特徴です(これじゃ秘境じゃないかもしれませんね・・・
やはり崖と天竜川しかないです。あとは茶畑ぐらいですかね?
飯田線の旅もいよいよ終局へ。この電車で終点豊橋まで走ります。
と思いきや、かつて佐久間レールパークがあった中部天竜駅で長時間停車するので、園内でドナドナしている車両を見に行ってみたら・・・。
解体組は本当にもう全部仏さんになってたよ・・・。台車だけがなんだか残ってました(写真下)。
シート掛けられている博物館入り組は流電とキハ48?
再び電車に揺られて数時間。無事に豊橋に到着し、飯田線を完乗しました!
豊橋から浜松までは311系に乗ってムフフとし、浜松からはおなじみのロングシートで帰省しました。
のどかな山里と険しい天竜川沿いを走る飯田線は車窓の変化が大きくて、ローカル線の王様の名にふさわしい路線でした。
秘境駅も、今はひっそりとしていますがかつては多くの人が利用していた、そんな歴史を感じさせる駅ばかりでした。秘境駅攻めをするなら豊橋から乗ったほうがいいですね。
一回の乗車ではすべてを堪能できない奥の深い路線であることを改めて実感できました。また乗りに行きたいと思います^^