黒鉄重工

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北米project 3 ~Encouragement of Canadian Rockies. その34 【2015/07/08~18】

2016-09-04 22:46:38 | 海外旅行記

2015年7月14日(火)16時40分
ブリティッシュコロンビア州ヨーホー国立公園 タカカウ滝

スパイラルトンネル見学後は、トランスカナダハイウェイを少しフィールド方面へ戻って、そこから分岐している道路を通って終点のタカカウ滝 Takakkaw Fallsへとやってきました。



ここでガンス。
この道もエンジェル氷河の時みたいな山道を通る経路で、途中ではヘアピンカーブも登場するカナダの道路にしては狭小で険しい道でした。
ヘアピンカーブの折り返しは2箇所ありましたがうち1つが曲線無しでガクッと折り返す男らしいカーブ(もはやカーブですら無いですな)で、ちょっと面倒だった記憶が・・・。



ここを訪れる日本人のおよそ5人に4人は「戦う滝」と一度は言ってしまいそうな滝ことタカカウ滝、落差は380mとも254mとも言われていてちょっと差が開きすぎって感じです。実際決め手となるような数字が無いらしいです。
なんかこの写真だと大したことなさそうな滝に見えますが、これ駐車場から、つまり結構離れた位置から撮ったもので、直線距離で約500m離れています。それだけ離れていてこう見えるというのは結構デカい滝だな?というのがちょっと分かると思います。日本にも380m級の瀑布は数箇所程度しかないと思います。



噴出口を望遠で覗いてみます。うーん、近くで寄らないと・・・。
これ岩の中から噴き出てるわけじゃないよね?



よく分かる模型がありました。
模型上に滝が何本か流れていますが、そのうち一番右にあるのがタカカウ滝です。氷河の雪解け水が集まって滝になっているんだよ、ということなんですね。
雪解け水というには大サービスな放水量と思ってしまうんですが、本当によく水が枯れませんよねぇ。



タカカウ滝に行くまでには川が流れています。雪解け水だけでこんな立派な川になるんですから地球というのは本当に壮大なのだなとその一端を感じるわけです。そういえばタカカウとは「壮大な」という意味の現地語です。



川を渡ります。
だんだん、あの滝なんかデカくねぇか?と思うように見えてきました。



橋の上から眺める川。これはタカカウ滝から注ぐ川ではなくて他所から流れてきた川です。この先でタカカウ滝からの川と合流します。
この川はヨーホー川の支流なんですが、未だ名無しなんだそうです。



低木の林を抜けて滝を遮るもののない所まで近づきました。
虹が二重に架かっていて幻想的です。光線の方向からして恐らくこの時間帯でないと架らないのかも知れません。



カメラで近づける所まで近づいてみました。さらに近くまで寄れるのですが、そうすると滝から飛散した水しぶきでカメラがずぶ濡れになってしまうので、ここまでになります。タカカウと言うに相応しい迫力を見せてくれます。



ここまでクッキリとした虹を見たのも久々だなぁと思います。それだけ水飛沫が凄まじいわけなんですが。霧雨と言っていいくらいです。



滝の落着地点。
繰り返しになるけど、雪解け水だけでこんなに流れるもんなのかと驚かされっぱなしです。



下流側を望む。
低木林と霧と背後の岩山がなんだか空想的な世界を作っているように感じます。
このタカカウ滝から始まった名も無き川は、やがてコロンビア川と合流し最後には太平洋に注ぐのです。気の遠くなるような距離を旅するんですなぁ。

タカカウ滝見学後は、レイクルイーズへと戻ります。



その途中で、正確にはほぼもうレイクルイーズの村にある旧レイクルイーズ駅へとやってきました。
1910年にカナディアンパシフィック鉄道(CP)本線の駅として開業して以来、駅舎はその姿を維持しています。現在定期列車が停車することはなく、駅舎はレストランとして再利用されています。
また、臨時列車として夏季に「ロッキーマウンテニア」号が、加えて稀にCPの「ロイヤルカナディアンパシフィック」号が停車します。
「ロイヤルカナディアンパシフィック」はすごい列車で、EMD FP7形(1953年製)3機重連+旧型客車(1916~1931年製)10両程度という年代物の編成で纏めた豪華クルーズ列車です。ホームページ見ても値段が書かれてないので、まあめちゃんこ高い列車なんだろうなぁと。予約を申し込まないと走らないそうなんで、そうそうお目にかかることはないと思います。



ここのレストランの特徴は、引退した旧型客車を利用したレストランであることです。日本でもたまにある電車レストランというやつです。
ただし、客車で食べるには$200以上の食事を予め予約する必要があるので、簡単には入れないです。この金額が1人あたりの金額なのかそうでないのかでハードルが随分と変わってきますがな。
なので通常は駅舎内のレストランで食べる形になります。



客車は3両が保存されていて、いずれもCP所属だった重鋼製客車です。プラットホーム状の歩廊があって、その両側に1両と2両連結で置かれています。
1台目は食堂車「デラメール "Delamare"」。二重屋根、シルヘッダー、3軸ボギー台車が重厚でよさみ。経歴についてはあんまりよく分からなかったです。
車内は窺えなかったので正確には分かりませんが、窓配置的にも食堂車だったと思います。反対側には換気扇らしきものが取り付けられていたことから、この食堂車で料理を作ることも可能だと思われます。



2台目のビジネスカー「ローレン"Laurentian"」。ビジネスカーなのに展望デッキ側を撮るの忘れてぐう無能。
これはもう使っていないのか、3台の中で一番状態が悪かったです。



3台目、これもビジネスカー「キラーニー"Killarney"」。1906年製です。
食堂車と連結しているので、供食設備として使われているのかもしれません。



全体はこんな感じ。
駅のホームは1本しかありません。線路はかつては待避線が数本あったのですが、複線用の新線を建設した際に取り払われてホームの前には本線が1本だけまでに減らされたっぽいです(反対方向の本線は左奥に見切れている築堤の上にある)。

これで今日の行動は終了。モーテルに帰ります。



モーテルの駐車場に動物がいました。たぶんシガラマーモットでしょう。
どこにでも現れるんですねぇ。



なお敷地内に巣穴を持っている模様。



夕食は前日に引き続き、モーテル内のレストランにしました。
ボロネーゼです。私はカナダ/アメリカのクソマズ料理筆頭がスパゲッティだと思ってたんですが(茹で過ぎでボソボソになってそう)、そんな思いをせずにおいしく食べられました。



ピザも安定の美味さですね。最近はカナダでも薄い生地が流行りなのか、昔のアメリカンピザほど厚ぼったい生地を出す店は減ってきてるように思えます。

こんな感じで7日目終了です。翌日へ続く。


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