黒鉄重工

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【速報版】北米project 6 ~Golden Spike. 速報版

2019-05-15 21:17:28 | 日常記

2019年5月6日から12日までの間、アメリカへ旅行へ行っていました。GWを外してその終了直前に出かけるという一見意味不明な日程ですが、ちゃんと理由があるのだ。
その最大目的は、5月10日に行われるアメリカの大陸横断鉄道開通150周年式典を見物すること。ユタ州ソルトレイクシティの北部、車で2時間走ったところのプロモントリー峠で、西と東からそれぞれ建設された線路が繋がったのです。
今は国定史跡になっていて、週末になると当時の開通式を再現した寸劇が行われるというような場所です。存在は以前より知っていたものの辺鄙な場所なので足が向きませんでしたが、150周年とあらば行く理由としては十分なものでした。
とはいえそれを見に行くだけではもったいないので、他にも色々付け加えていって7日間(現地滞在日数は実質4.5日間ですが)の旅行となりました。

例によってまずはめちゃくちゃ簡潔に旅行のことを書きにけり。本編は・・・まあそのうち(滝汗

まずGW最終日の5月6日に羽田空港から飛行機に乗ってサンフランシスコへ。ここで8日まで滞在します。



サンフランシスコの市街地に着いた時はもう16時でしたので、あまり観光することはできません。
とりあえず、という形でフィッシャーマンズワーフに保存されているWWII期のアメリカ海軍の潜水艦「USSパンパニト」を見学します。WWII期の状態を色濃く残している貴重な潜水艦であり、一見の価値ありです。



フィッシャーマンズワーフにはFラインという路面電車が乗り入れていますが、ここを走る電車はどれも大昔の骨董品を動態保存して運行しています。
主にアメリカ各地で走っていたPCCカーという標準型路面電車が走っていますがたまに違うやつも来ます。

サンフランシスコでの拠点になったのは、湾の対岸にあるオークランドという町。サンフランシスコのホテルは宿泊費が高くなってしまうからとの理由ですが、治安が悪い町なのですね・・・。自分たちの泊まった区画はまだマシなところだったようですが、それでも暗くなったらヤバそうだなという空気はしてました。



5月7日。
この日はサンフランシスコから離れてアムトラックの列車でカリフォルニア州の州都サクラメントへ。



目的はアメリカでは珍しい駅近の鉄道博物館「カリフォルニア州立鉄道博物館」。ここでアメリカの鉄道の何たるやを学びます。
なおサクラメントは大陸横断鉄道の西側を建設したセントラルパシフィック鉄道の起点でしたのでセントラルパシフィック関連の車両も数台展示されていました。図らずともプロモントリーへの予習となったのです。
写真の機関車はセントラルパシフィックの1号機関車「スタンフォード知事号」です。



鉄道博物館撤収後はサクラメントの街を歩きます。せっかく州都に来たので、州議事堂へ挨拶。建物はなんとなくワシントンDCの連邦議会議事堂に似ている気がします。
堂内の歴史的区画は観光客でも見学できます。まあ派手でしたね。個人的には元知事のシュワちゃんの肖像画がツボでした。



5月8日。
この日はサンフランシスコの鉄板観光地を回るのです。
まずはケーブルカー。サンフランシスコのエグい坂道を走るための乗り物です。
地面の下を走っているケーブルを車両が掴んだり離したりすることで走行と停車をする循環式という方式のケーブルカーです。坂を登る時はケーブルを掴まないといけないのですが下りの時は必ずしもそういうわけではなく、位置エネルギーだけで加速することができます。私が乗った時はそういう走りを見せてくれまして、おっかねぇなと思いにけり。こういうのは自分で乗らないと分からないもんでして、面白い乗り物でした。



お次はおととい見たUSSパンパニトの後ろにいるリバティ船のSSジェレミア・オブライエンを見学。おととい行った時には既に閉館していたのよ。
WWII期間中に怒涛の建造ペースで大量生産されまくった輸送船の生き残りです。この船で注目すべきは生きている蒸気レシプロ機関です。現存する船舶用蒸気レシプロエンジンはまあほとんどないだろうという代物で(少なくとも日本には残っていない)、それが動態保存されているというのは特筆すべきことです。
ていうか保存船の機関室に入れるというのもあまりないので、そこにも注目してほしいです。ジェレミア・オブライエンの場合、機関室の奥の奥まで見学できるので、もう極上です。

リバティ船を見ているうちに時間切れになってしまいましたので、後ろ髪を引かれながらサンフランシスコ空港へ。
国内線に乗ってユタ州ソルトレイクシティへ飛んで一泊します。



5月9日。
ソルトレイクシティから北へ60kmほどにあるオグデンという町で執り行われたユニオンパシフィック鉄道の超大型蒸気機関車「ビッグボーイ」の復活式典を見物しました。
車輪配置4-8-8-4を持つ世界最大級の蒸気機関車です。引退して以来現存機は全て静態保存機ばかりでしたが、大陸横断鉄道開通150週年の節目の記念行事としてそのうち1機が動態復活しました。
会場は大盛況で機関車をじっくりと見ることはできませんでしたが、一大イベントに立ち会えたことは嬉しかったです。



オグデンには鉄道博物館もあるのでチラッと見ていきました。
ガスタービン機関車を見れたのはよかったですね。ユニオンパシフィックは昔からパワー厨みたいなところありますからね。



午後は保存鉄道のヒーバーバレー鉄道に乗るつもりでいたのですが、昼飯に食べようと思っていたサンドウィッチがなかなか出来上がらず、待っている間に列車の出発に間に合わなくなるチョンボをこきます。後悔してもとき既にお寿司でしたので、折返しの列車が駅に到着するところを撮影しました。
保存鉄道の列車って本当になんでもアリの雑多な編成をしていて、鉄道模型でテキトーでいい加減な客車や貨車を繋げても「これは保存鉄道ですので!」と言って通せばその通りになるので、便利な言葉やもしれんと思いました。



5月10日。
そしてついに今回の旅行の最終目的地、プロモントリー峠へやってきました!
ここは実際に150年前の5月10日に開通式が行われた場所そのものなのですが、1942年に廃線になって忘れられた存在になりました。その後数十年経った後、ここは国定史跡となり観光地として再度脚光を浴びるようになりました。
今では周辺の線路が敷き直され、開通時に出席した蒸気機関車も改めて作り直され、開通式の様子を再現する寸劇が観光シーズンに行われています。

会場は大混雑で、午前中行われた記念式典は人混みの中から見ざるを得ませんでした。しかし式典が終わるとみんなすぐに帰っていってしまいました。
そして午後になるともう一度開通式の寸劇を始めだしたのです。今度は人も少なめでしかもお立ち台を確保できたので、最高の場所から式典の様子を見ることができました。
蒸気機関車の汽笛と鐘の音、鉄道会社幹部の演説、犬釘を打つ瞬間、最後に"DONE"(大陸横断鉄道の建設の完了)と打つ電信、感激の連続でした。これにはもう大満足です。


そして5月11日~12日にかけて帰国して終了です。
今回も収穫の多い海外旅行となりました。特にプロモントリー峠での歴史的瞬間の立ち会いは格別であります。行って良かった・・・!と思える旅行でした。

さて本執筆ですが、今の調子で行くと数年後に執筆開始になるんだろうと思います・・・。正直すまないと思っている。
今回はそれだと本当アレなんで、今年の冬コミで何か薄い本を出せればいいなぁと思います(夏コミは別の題材で申し込み済みなのでその時は出しません)

そういうわけなんで、めげずに首を長くして待っていてください。

はい、以上です。