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(Odeon MOFB3466)
ちょっとメインストリームジャズからは離れるところに位置するボッサのアルバムをカルロス・リラに続いてアップです。本日は,あの有名な"Getz Gilberto"でドラムを務めたミルトン・バナナの1966年の作品です。この前のカルロス・リラの作品もそうでしたが,ボサノバ隆盛期に最も登用されたドラマーだったのかも知れませんね。
本日はミルトンの1966年のリーダー盤です。トリオの演奏でピアノはCid. ベースはMάrioとクレジットされてますが詳細は不明です。全12曲からなる構成で,演奏は2分前後と短いですがアドリブをほとんどやらすに,次から次へと展開する名曲の数々は聴きっぱなしにもってこいです。真剣に対峙する必要なく,美しいメロディと乾いたミルトンのドラミングに身を任せる,それだけでいいのです。特にA-6のMarcos Valleの作品”A Resposta"やB-3のCarlos Lyraの”Aruanda"の美しいメロディにはやられっぱなしです。
(いずれも右側がオリジナルです。)
topにアップしたのがオデオンのモノラルオリジナル盤のカバーです。例によってブラジル特有のビニルカバーが付属しており鮮明度に欠けるのはこのためです。このアルバム購入には思い出が有り,あるブラジルのセラーがこの2枚のアルバムを同時に売りに出していたのですが、このモノ盤を頼んだ筈だったのに送られて来たのが再発盤でした。再発盤は特有のビニルカバーもなく,ジャケがえらく鮮やかな作りでした。そして何と言っても違うのがバックカバーでした。オリジナルは写真なしで解読不能なポルトガル語のみが書かれています。結局,ブラジルまでメールでやり取りしオリジナルを送っていただきましたが、再発盤もとっとけ!てことでいただいちゃいました。良いブラジル人セラーで助かった思い出の一枚でもありますね。