A Sure Thing/Blue Mitchell
(Riverside RLP414)
(Riverside RLP414)
Mitchellと言うと赤,白,青の3人が知られており,"Get Those Elephants Out'a Here"/The Mitchells(Metrojazz E1012) なんてアルバムが作られており,以前のログでも取り上げさせていただいた。この色ミッチェル、子供達が好きな5レンジャーにも似ていますね(笑)。冗談はさておき,本日は青ことブルー・ミッチェルのリバーサイド盤です。ブルー・ミッチェルと言えば,ホレス・シルバー五重奏団の演奏が知られており,ワンホーンの超有名盤"Blue's Moods"なんてアルバムがありましたね。このブログはどうも変化球勝負に出ることが多く,却ってそれが好評なのかもなんて自分なりに思っています。でもって今日のブルー・ミッチェルはビッグコンボの演奏です。
編成が大きかったり、ストリングス入りだとどうも敬遠される傾向がありますが,このビッグコンボ、すばらしいメンバーです。Blue Mitchell, Clark Terry(tp), Julius Watkins(frh), Jerome Richardson(as, fl), Jimmy Heath(ts, arr), Pepper Adams, Pat Patrick(bs), Wynton Kelly(p), Sam Jones(b), Albert Heath(ds)。 このメンバーで悪い訳がありません。サイドAはWesの"West Coast Blues"で幕を開けます。続く、”言い出しかねて”はトランぺッターには特に思い入れのある一曲ですよね。Bunny Berigan, Brownieの演奏が有名ですが,ミッチェルもこれに迫ろうと入魂のプレイを聴かせます。A-4のタイトル曲"Sure Thing”での美しい音色も素晴らしいです。B面に入りB-1の"Hootie Blues"の強烈なアンサンブルから弾け出るケリーのソロ,続くミッチェルのメロディアスなソロ,それに絡む厚いリフ、ヒースのテナーと聞き所が多い演奏です。最後の"Gone With The Wind"はミッチェル,ヒース,リズムの5重奏団の演奏で、ここでもミッチェル,ケリーのソロは軽快そのもので良いですね。
所有盤はリバーサイドのオリジナルモノラル盤(青ラベル)でDGが両面に刻まれています。モノ盤で厚いアンサンブルのテーマやリフにのった各人のソロが楽しめる好盤と思います。