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星空の撮り方・・・追尾撮影

2010年10月20日 | 天文
定撮影に慣れてきたら、今度は小型の赤道儀を使って星空をじっくり撮って見ます。
今度は星を追いかける装置「赤道儀」を使うので、何分露出しても星は点に写ってくれます。
デジタルカメラのCCDに連続的に星の光が記録されるので、固定撮影よりも暗い星が写ってくれます。
淡く輝く星雲や銀河もしっかり写ってくれるのが魅力的です。

≪赤道儀は追尾撮影に必要なアイテム≫
尾撮影には、星を追いかける赤道儀が必ず必要です。
赤道儀には色々あります。
赤道儀にはピンからキリまで有り値段の高いものの中には、画面上で見たい星に照準を合わせて指示キーを押せば、
自動的に望遠鏡をその星に向けることが出来るものもあります(天体自動導入)。

た、中望遠までのカメラレンズとデジタル一眼レフカメラで撮影する場合は、
持ち運びできるコンパクトサイズの赤道儀(ポータブル赤道儀)がお勧めです。
大きな方が安定感も良く精度も高いですが、持ち運べないとだんだんと使わなくなってしまいます。

の持っている赤道儀はピンの方で露出時間が3分間程度なら点に映ってくれるものです。
超コンパクトタイプの赤道儀CD-1です。

≪赤道儀にデジタルカメラを取り付けます≫
れないうちは少し使いにくい機械ですが、そのうち必ず不自由なく使えるようになります。
本当にシンプルな機械ですから、誰にでも使いこなせると思います。

ジタル一眼レフカメラを取り付けたら、モーターを動かして正常に動くか確認して見ます。
この時注意する点は「モーターがちゃんと動いているか」、「架台にがたつきがないか」などです。
追尾精度などは実際に星を写してみないとわかりませんが、これらの点は本撮影前に確認しておきます。

脚に赤道儀を取り付けます。




道儀に極軸望遠鏡をセットします。
極軸望遠鏡を覗くとこのような図が有ります。




≪慣れないと難しい極軸合わせ≫
道儀という機械は、軸を中心にして回転することで星を追いかける装置です。
ということは、その回転軸がズレていると追いかける動きもおかしくなってしまいます。
この軸のことを極軸と呼んでいます。
そしてその極軸の方向は、正確に天の北極の向きに一致していなければなりません。
天の北極というと難しそうですが、なんのことはなく、北極星の方向のことです。


軸望遠鏡を覗いて、赤道儀の軸を天の北極に向けてあげます。
導入の方法でちょっとだけ注意する点があります。
それは正確な天の北極と北極星は、ほんの少しだけずれています。
ですから、真北を向いていて動かないと言われる北極星も、実際には天の北極の周りを
小さく円を描いて回っています。

なると望遠鏡の中心に北極星をもってくるだけでは駄目です。
極軸望遠鏡には、カシオペア座かおおぐま座の位置を合わせ、
「北極星をここに入れてくださいよ」ということを示す○印の中に北極星を導入してあげます。

し面倒ですが、この設定がデジカメ撮影中の赤道儀の追尾精度を左右します。
焦らずにゆっくり合わせます。
言葉で言うと難しそうですが、順を追ってやってみるとだんだんと分かって来ます。





≪北極星の見つけ方≫
極星を見つけ極軸望遠鏡の中に入れます。
北極星は今の時期(秋~冬)はカシオペア座を目印に見つけます。
カシオペア座はW形の星座です。
下の写真で説明します。




シオペア座のWの両端を延長した交点からWの真中にある星までの距離。
その距離から5倍の位置に北極星が有ります。
北極星は2等星の星ですから明るく輝いています。


アンドロメダ大星雲

f5.6 ISO1600 250mm 露出時間90秒