去年の夏に出合ったつゆ草です
早朝、家の近くを散歩したくなりました
人間がまだ活動していない早朝の時間帯
新聞配達のバイクの音が朝を運んできます
小鳥たちのさえずりも聞こえてきます
「えい、やっ!」
思い切って寝床から飛び出したのです
雨戸を開ける音が遠く響いてきました
娘たちはぐっすり、夢の中です
ドアを開けて、外へ
ひんやりとした空気…
夏の朝のさわやかな風が
ここちよく私の頬をなでていきます
早朝の空気は清浄でした
見慣れたはずの風景がなんだかとても新鮮です
「あ、カラスウリの白い花?」
「あの赤紫の房のような花は、葛?」
住宅地を抜けてどんどん歩いて行きました
娘から聞いていた細いわき道が見えてきました
「ああ、この道ね」
こんもりとした木のトンネルが続きます
しばらく行くと三叉路に
「よし、左に行ってみよう」
少し、行くと道が開けてきたのです
「うわ~、田んぼだ!」
なんだか、どこかで見たことのある風景です
「ああ、あの道につながってる?」
田んぼにはまだ刈り取り前の稲穂が風にゆれています
すでに稲刈りを終えた田んぼもありました
あぜ道に目をやると
きれいな淡いブルーが…
つゆ草でした