風を紡いで

旅の記録と料理、暮らしの中で感じた事などを綴っています。自然の恵みに感謝しながら…。

ヘクソカズラ

2006年10月26日 | 自然(花 虫 樹etc)
 
ヘクソカズラ。
虫などの外敵から組織を傷つけられると放つ悪臭。
食害から身を守って、生き抜くための防衛手段だそうです。
それゆえに、付けられた花にしては珍しく、鼻をつまみたくなるような名前です。
五裂の白い花冠に、小さな筒型の内側が赤紫色の愛らしい花なのに…。
 
 
学校や社会でいじめ問題が深刻化しています。
ほとんど毎日のように悲しいニュースが新聞やテレビなどで報道されます。
どこかの学校で、子どもが子どもを、教諭が子どもを、そしてその逆のいじめが繰り返されているのでしょうか?
子どもは無邪気でかわいい反面、残酷な面も持ち合わせているのでしょう。
正直なだけに、気付かず言葉で傷つけてしまうことが多いのかもしれません。
 
ある小学生が自分の心やプライドを気付けけられると、汚い言葉でやり返したそうです。
悲しいことに、目には目をなのでしょうか?
その子にとってはそうだったようです。
なかには、良し悪しは別にしてじっと我慢してしまう子もいるのでしょうか。
かわいいはずの子どもが、外敵から身を守る時のヘクソカズラのように…。
その悪循環が繰り返されるのでしょうか。
 
大人の社会でも、言葉の暴力が猛威を振るっているようです。
思いやりのカケラもない言葉は、悪意さえ感じられることがあります。
やわらかいこころをグサリと刺す刃物にさえなるのです。
どんなにほかの面でベストを尽くしたとしても、暴言を吐いた人の全ての善意が消えてしまうことがあるものです。
撒き散らした汚物のような言葉は、元にはもどらないのでしょうね。
でも、少なくとも大人は自分の中で処理する方法を社会の中で学んでいます。
馬耳東風の考え方もひとつ。ぐっと耐えて、そのストレスを何かで発散する方法もひとつ。誰か親しい人にぶちまけるのもひとつ。人それぞれ違いはあるもののさまざまな解決法を知っています。
 
自信やプライドをしっかり持っていれば、いじめにあっても大丈夫なのでしょうか?
たったひとつでも、強い愛があれば…愛された経験があれば…人は強く生きられるのかもしれない。
 
 
非劇をなくすには、どうしたらいいのでしょうか?