風を紡いで

旅の記録と料理、暮らしの中で感じた事などを綴っています。自然の恵みに感謝しながら…。

愛読書①

2006年10月08日 | アート(本 美術 映画 音楽etc)
まだ幼い頃
祖母が、町に出かける日の朝、私に聞いた。
「お土産、何がいい?」
「う~ん、わたし本がいい」
用事を済ませて帰宅した祖母の手には、偉人伝が…。
ハードカバーの結構厚い「紫式部」
さっそく読みはじめる。
面白くてどんどん読み進めていった。
紫式部の幼い頃の話や少女時代、結婚し、源氏物語を書き、
亡くなるまでが記されていた。
「紫式部」はいま、長女の手元に…。

10代の初め頃。
開発事務所に勤務していた叔父(現在は測量事務所を経営)が、世界全集を注文していた。
時々ダブったからと言っては私にプレゼントしてくれた。
毎月一冊ずつ出る本だったと思うが、すでに読んでしまった作家の本だったのかもしれない。
ハードカバーでケース入り、重量感のある本だった。
スタンダールの「赤と黒」もあった。
フランス文学にあこがれた時期…

10代後半。
父親との確執に苦しむ日々が続いていた
気力が失せていた頃だった。
群集の中の孤独を痛感し、虚無感に襲われていた
そんな時だったろうか。
ラジオでディスクジョッキーの落合恵子さん(私の記憶では)の声に惹きつけられた。
モンゴメリー著「赤毛のアン」の話をしていた。
彼女が読んで元気になった本を紹介していたのだ。
興味を持ち、本屋へ。
「赤毛のアン」を見つけてさっそく購入。
夢中で読んだ。
アンシリーズを次々に読み進めていくうち…
少しずつ元気を取り戻していった

アンシリーズを読み終えた頃には、本が大好きになっていた。
最初は、辛い現実からの逃避だったのだが、
次第に文学の世界への関心へと移っていった。
本を読みたくて書店でアルバイトをしたこともあった。
新刊本だけでなく、古本も買った。
神田の古本屋が好きで何度も足を運んだ。
文学全集、単行本、美術書など…気に入った本を見つける楽しさがあった。
神田の古本屋で出合った芹沢光治良著「人間の運命」。
14巻まとめて購入し、夢中で読んだ。
「巴里に死す」や随筆も読んだ。
この頃から、大河小説など長編に魅力を感じるように

一時期、芥川賞が発表されると、文藝春秋を必ず購入して受賞作品を読んでいたことも…。
文藝春秋は引越しの時に処分してしまったが、捨てなければ良かったと思う




お米から作るチキンライス

2006年10月07日 | 食(食材 料理の効能etc)
          チキンライスの作り方
 材料(4人分)
米カップ3、鶏モモ肉200g、タマネギ1個、ニンニク1かけ、バター大さじ2、グリンピース適宜
A(水カップ3、酒大さじ2、スープの素1個、塩小さじ1、トマトケチャップ大さじ4~5)、塩、コショー

 作り方
①米は炊く30分前に洗って、ザルに上げておく。
②鶏モモ肉は、2cm角に切る。
③タマネギ、ニンニクはみじん切り。
④鍋なら厚手、またはフライパン(焦げにくいのが良い)にバターを熱し、
タマネギとニンニクをよく炒め、鶏肉を加えて、色が変わったら塩、コショーをする。
⑤④に①を加えて炒め、Aを注ぎ入れる。
 煮立ったらグリーンピースを入れ、弱火にして普通に炊き上げる。

 ポイント
①ふっくらとさせるには、米を炊く30分前に洗いザルに上げて水気をきる。
②むらなく炊き上げるには、水に全ての調味料を入れ合わせスープを作っておく
③米を炒める時には、できるだけ強火で鍋底から返すように
 米がもったりと重たくなり、透明になるまで炒める
④合わせスープを一度に注ぎ入れたら、一度底から大きくかき混ぜてから米を平らに
 あと蓋をして普通に炊く。

案外簡単です。失敗なく、美味しくできます。
焦げてしまってもOK!おこげもまた、美味です。
パエリアと同じようなものですから、フライパンがベストでしょうか。
卵で包めば、オムライスになります。
ホワイトソースをかけて、オーブンで焼けばチキンライスグラタンに。
是非、作ってみてくださいね


チキンライス

2006年10月06日 | 食(食材 料理の効能etc)
昨日は少し残業になってしまった。
帰宅途中、助手席に置いた携帯が鳴った。
「今日遅いの?チキンライス作ったんだよー。早く帰ってきて
見ると末娘からだった。

スーパーで純水を調達してから、急いで帰宅。
「お腹すいた~。チキンライス作ったんだね、すぐ食べよう!」
「うまくできたよ。ちょっと味はうすいけど」
「美味しそう~。フライパンで作ったの?」と長女と私。
「うん。いい感じにおこげができてるよ」
「美味しいね!」
「ほんと、美味しい


末娘が1人暮らしをしていた時のことを思い出した。
慣れない仕事とアパート暮らしに、ホームシックになり、週末になると毎週帰省していた。
ある夜、家のキッチンで娘がポツリと言った。
「お母さん、チキンライス作れる?私チキンライスが食べたいよ」
「え?どうしてチキンライス?」
「あのね、まっちゃんのチキンライス知ってる?」
「知らない。なんなのそれ?まっちゃんって、あのダウンタウンの?」
「すごく、いいんだ。まっちゃんの詩で、浜ちゃんが歌ってる…」
「へえ~。どんな歌なんだろう」
「チキンライス作って、お母さん!」

チキンライスはご飯から作ったことはあったが、米から作ったことはなかった。
本格的なチキンライスが食べたいという彼女のリクエストに、さっそくチャレンジすることにした。
古い料理の本を出してきた。
別冊・主婦と生活「調理別 家庭料理の基礎 百貨事典おなじみ料理394種」。
この本は夫が結婚前に使っていたもので、私の愛読書の一冊になっている。
というか、なくてはならない、指南書なのだ。
とても使いやすくて、今でも重宝している。
表紙はボロボロなのだけれど…いい本なので手放せないのだ。

話が脱線してしまったが、この本を見てチキンライスを作ることにした。
割と作り方は簡単だったが、タマネギのみじん切りがちょっと大変だった。
それと鍋を焦がしてしまった。
焦がさないコツがあるのだろうか。
(この日、娘に教えられた。フライパンという手があったことを…)


「チキンライス」の歌。
ダウンタウンのまっちゃんこと、松本人志作詞で、マッキーこと槇原敬之作曲、そして浜ちゃんこと浜田雅功と槇原敬之が歌っています。
フジテレビ系「HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP」から生まれた、2004年最高のクリスマスソング。

ジャケットの背景は、ダウンタウンの故郷の尼崎。
小学校や学校脇の小道など、いろいろな思い出がつまったこの場所に浜田雅功と槇原敬之が収まっています。

そしてなんといってもこの曲の作詞がいいのです。
子供のころの思い出をもとに松本人志が書き上げたそうです。
少年時代のまっちゃんが、いじらしく姿をあらわします。
切なく胸に迫り、思わずホロリとさせられてしまうのです。

娘はこの歌を聞いて、無性にチキンライスが食べたくなったということだったのです


フランスパンをパクリ②

2006年10月05日 | 食(食材 料理の効能etc)
R市の手作りパンの店に、やっとたどり着いた。
客がせいぜい7人ほど入ればいいほどの小さな店だった。
ちょうどお昼時ということもあり、若い男女や主婦などが列を作っている

ガラスケースの陳列ケースには、調理パン、菓子パンなどがズラリと並んでいる。
その上には、バゲット、黒米(古代米)入りパン、ライ麦パン、天然酵母の食パン…。

あれこれ目移りして、きめかねている娘と私
若いスタッフが忙しく立ち働いている。
オーナーの奥さんらしき女性も出てきて手際のよい接客ぶり…。
「何になさいますか?」
次々とお客がそれぞれ好きなパンを買っていく

オープンキッチンから、コック服姿のオーナーが出てきた。
話しかけてみる。
仕事もひと段落ついたのか、気持ちよく応対してくれた。
娘と私が、天然酵母のことやイーストのこと、パンの種類のことなど質問。
丁寧にこたえてくれる。
業界のこと、身体にいいパンを提供するための努力をしていること。
そのために研修会に参加していること、パンの普及にも力を入れていることなど…。
パンへの熱い思いについても話してくれた

楽しいおしゃべりをさせていただいたあと、バゲットや調理パン、天然酵母パンなどを買い求めて、店を出た。
このような温もりのある「街のパン屋さん」が増えるといいなあ~と痛感したのだった。

長いフランスパンをナイフで切らないで、そのままパクつく娘
「こんなふうな食べ方もいいね」
ワイルドに…。

バラジャムで…

2006年10月01日 | 食(食材 料理の効能etc)
ある日の朝食。
パン好きの末娘がクッキング

バターにカナダ産のメープルシロップをつけて食べるパンもいいけれど。
彼女も私もバラジャム(花の左)が大好き。
フランス産なのですが、ほんのりバラの香りがして…。
この「ローズペタルジャム」をつけて食べるのが、二人のお気に入りなのです
輸入元は世田谷のオーバーシーズ。