まだ幼い頃
祖母が、町に出かける日の朝、私に聞いた。
「お土産、何がいい?」
「う~ん、わたし本がいい」
用事を済ませて帰宅した祖母の手には、偉人伝が…。
ハードカバーの結構厚い「紫式部」
さっそく読みはじめる。
面白くてどんどん読み進めていった。
紫式部の幼い頃の話や少女時代、結婚し、源氏物語を書き、
亡くなるまでが記されていた。
「紫式部」はいま、長女の手元に…。
10代の初め頃。
開発事務所に勤務していた叔父(現在は測量事務所を経営)が、世界全集を注文していた。
時々ダブったからと言っては私にプレゼントしてくれた。
毎月一冊ずつ出る本だったと思うが、すでに読んでしまった作家の本だったのかもしれない。
ハードカバーでケース入り、重量感のある本だった。
スタンダールの「赤と黒」もあった。
フランス文学にあこがれた時期…
10代後半。
父親との確執に苦しむ日々が続いていた
気力が失せていた頃だった。
群集の中の孤独を痛感し、虚無感に襲われていた
そんな時だったろうか。
ラジオでディスクジョッキーの落合恵子さん(私の記憶では)の声に惹きつけられた。
モンゴメリー著「赤毛のアン」の話をしていた。
彼女が読んで元気になった本を紹介していたのだ。
興味を持ち、本屋へ。
「赤毛のアン」を見つけてさっそく購入。
夢中で読んだ。
アンシリーズを次々に読み進めていくうち…
少しずつ元気を取り戻していった
アンシリーズを読み終えた頃には、本が大好きになっていた。
最初は、辛い現実からの逃避だったのだが、
次第に文学の世界への関心へと移っていった。
本を読みたくて書店でアルバイトをしたこともあった。
新刊本だけでなく、古本も買った。
神田の古本屋が好きで何度も足を運んだ。
文学全集、単行本、美術書など…気に入った本を見つける楽しさがあった。
神田の古本屋で出合った芹沢光治良著「人間の運命」。
14巻まとめて購入し、夢中で読んだ。
「巴里に死す」や随筆も読んだ。
この頃から、大河小説など長編に魅力を感じるように
一時期、芥川賞が発表されると、文藝春秋を必ず購入して受賞作品を読んでいたことも…。
文藝春秋は引越しの時に処分してしまったが、捨てなければ良かったと思う
祖母が、町に出かける日の朝、私に聞いた。
「お土産、何がいい?」
「う~ん、わたし本がいい」
用事を済ませて帰宅した祖母の手には、偉人伝が…。
ハードカバーの結構厚い「紫式部」
さっそく読みはじめる。
面白くてどんどん読み進めていった。
紫式部の幼い頃の話や少女時代、結婚し、源氏物語を書き、
亡くなるまでが記されていた。
「紫式部」はいま、長女の手元に…。
10代の初め頃。
開発事務所に勤務していた叔父(現在は測量事務所を経営)が、世界全集を注文していた。
時々ダブったからと言っては私にプレゼントしてくれた。
毎月一冊ずつ出る本だったと思うが、すでに読んでしまった作家の本だったのかもしれない。
ハードカバーでケース入り、重量感のある本だった。
スタンダールの「赤と黒」もあった。
フランス文学にあこがれた時期…
10代後半。
父親との確執に苦しむ日々が続いていた
気力が失せていた頃だった。
群集の中の孤独を痛感し、虚無感に襲われていた
そんな時だったろうか。
ラジオでディスクジョッキーの落合恵子さん(私の記憶では)の声に惹きつけられた。
モンゴメリー著「赤毛のアン」の話をしていた。
彼女が読んで元気になった本を紹介していたのだ。
興味を持ち、本屋へ。
「赤毛のアン」を見つけてさっそく購入。
夢中で読んだ。
アンシリーズを次々に読み進めていくうち…
少しずつ元気を取り戻していった
アンシリーズを読み終えた頃には、本が大好きになっていた。
最初は、辛い現実からの逃避だったのだが、
次第に文学の世界への関心へと移っていった。
本を読みたくて書店でアルバイトをしたこともあった。
新刊本だけでなく、古本も買った。
神田の古本屋が好きで何度も足を運んだ。
文学全集、単行本、美術書など…気に入った本を見つける楽しさがあった。
神田の古本屋で出合った芹沢光治良著「人間の運命」。
14巻まとめて購入し、夢中で読んだ。
「巴里に死す」や随筆も読んだ。
この頃から、大河小説など長編に魅力を感じるように
一時期、芥川賞が発表されると、文藝春秋を必ず購入して受賞作品を読んでいたことも…。
文藝春秋は引越しの時に処分してしまったが、捨てなければ良かったと思う