白鑞金’s 湖庵 アルコール・薬物依存/慢性うつ病

二代目タマとともに琵琶湖畔で暮らす。 アルコール・薬物依存症者。慢性うつ病者。日記・コラム。

Blog21(番外編)・アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて609

2023年11月16日 | 日記・エッセイ・コラム

アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて。ブログ作成のほかに何か取り組んでいるかという質問に関します。

 

母の朝食の支度。今朝は母が準備できそうなのでその見守り。

 

午前六時。

 

前夜に炊いておいた固めの粥をレンジで適温へ温め直す。今日の豆腐は男前豆腐店「特濃ケンちゃん」。1パックの二分の一を椀に盛り、水を椀の三分の一程度入れ、白だしを入れ、レンジで温める。温まったらレンジから出して豆腐の温度が偏らずまんべんなく行き渡るよう豆腐を裏返し出汁を浸み込ませておく。おかずは白菜の漬物。

 

漬物は浅漬けよりさらに塩分をきった程度。タッパーに移して冷蔵庫で保存しておいたもの。

 

昨日夕食はサンマの焼いたのを少々。ポテトサラダを少々。食欲不振はこのまま食欲低下へ推移していく模様。

 

また昨日昼頃にかかりつけ医院で主治医と相談。

 

(1)搬送先の緩和ケア病棟へ移動のタイミングは主治医の判断。母の容態が急変したらすぐ主治医に連絡すること。

(2)主治医と搬送先の緩和ケア病棟とで協議。予約していた病棟が空き次第搬送か、もし空いていない場合はいったん大津日赤の待機病棟で待機することを視野に入れる。

(3)救急搬送中でも延命治療を希望しないという母の意向は家族から救急隊員へ口頭で伝える。

 

以前確認しておいた内容と同じなので緩和ケア病棟へ移動の流れは確認・確定。

 

そこでここ一週間ほど懸案だったどんどん湧き出てくるばかりの唾液の常時口内滞留と吐き気とについて。溜まってくる粘っこい唾液を吐き出すために屋内外問わずいつも携行しているビニール袋はもう手放すことはできない。

 

というのはヒドロモルフォン「ナルサス」(モルヒネ製剤)服用に伴う吐き気・嘔吐を止めるために処方されることの多いドンペリドンだが、もう七年も前の「今日の治療薬2016年版」(南江堂)を見ても、副作用の一番末尾に「悪心」とあり、要するに「吐き気嘔吐」出現の可能性は否定されていない。もしかしたらと思って主治医に尋ねると(唾液の湧出と不快感は)「ナルサスとは別の新しい副作用ですね、ドンペリドン服用で出ます」とのこと。すると今後日増しに激痛化してくる癌の疼痛止め「ナルサス」を増量すればするほど嘔吐を催し、その嘔吐止めのドンペリドンを増量すればますます嘔吐を催すということになる。その点を主治医に尋ねるとひと呼吸あり、「ーーーそうだね」といたわりの言葉を温かい微笑とともに返してくれた。聞いていて、母に来年はないかもと思う。

 

かかりつけ医院の帰り。医院前のベンチで帰宅の車を待っていると主治医が往診にでかけるところ。普通ならすぐ往診のための車に乗り込むのだがベンチでうなだれている母の姿を見つけるとわざわざ声をかけに来てくれた。自分が忙しい時に珍しい先生だなと思っていると、母の背中から「車、待ってるの?」。母は答える。「今日はありがとうございました」。先生はゆっくり空を見上げながら診察室で見せた温かい微笑とともに、「今日はいい天気だね。往診に行ってきます」とごくあたりまえの世間話の風情。それから往診のための車へ引き返し出発。見送った後、母はすでに張りを失くした声でいう。「やさしい先生やなあ、初めて見たわ」。驚いている。息子としては複雑だ。こんな時はーーー、(もう幾日も残されていない)というサインでもあるわけで。母は記憶にないようだけれども、息子としては幼い頃から病弱だったせいか病院で似たような光景を見た記憶は数知れない。

 

さらに「ナルサス」だが服用二週間でようやく痛み止め効果を丸一日自覚できるようになってきたところで、今度は一日のうち一度はまたみぞおちから背中へ稲妻が一気に突き抜けるような痛みが出てきたと母が言い出した。いずれにしても薬物増量はもう無理だというのに。

 

それはそうと昼間でも冷たい風が吹き付けるようになった。自宅とかかりつけ医院との距離は中学校区の範囲内の半分もないが医院は坂道を少し上ったところにある。わずかの高低差で寒い。

 

参考になれば幸いです。

 

今朝の音楽はビル・エバンス「SKATING IN CENTRAL PARK」。