白鑞金’s 湖庵 アルコール・薬物依存/慢性うつ病

二代目タマとともに琵琶湖畔で暮らす。 アルコール・薬物依存症者。慢性うつ病者。日記・コラム。

Blog21・世界の釜ヶ崎化と釜ヶ崎の世界化

2024年03月23日 | 日記・エッセイ・コラム

浅田彰の講演予定。

 

「構造と力」刊行四十周年記念。

 

タイトルは「現代世界へのパースペクティヴ」。

 

注目する人々はいろいろいるだろうとおもうけれども面白いことに浅田彰は「構造と力」(中公文庫、勁草書房)だけの批評家ではない。「逃走論」(ちくま文庫)や「ヘルメスの音楽」(ちくま学芸文庫)刊行当時の浅田彰は「日本寄せ場学会」にも顔を出していた。大阪・釜ヶ崎にも来ていた。言い換えれば、「構造と力」は釜ヶ崎へも足を運びながら同時に書かれた書籍でもあるということだ。

 

一方「現代世界」。ネットの世界化は世界のリゾーム化の実現であるとともに世界の釜ヶ崎化の実現というに限りなく近い。しかし「近い」というのは見た目だけに過ぎず実態は世界の寄せ場化とどこがどう違うのか区別がつかないという現状。いつどこに誰がいてもすぐその場で誰もが手配師になることができ、逆にいつどこにいても誰もが最低賃金以下の最底辺労働者になることができる。こんなはずではなかったという見方とおそらくこうなるだろうという見方は当時からあったが、大方の見込み通り実現されてしまったのは後者の側の世界化にほかならない。

 

朝日カルチャーセンターの会員ではないので講演を見ることはできないが、世界の釜ヶ崎化と釜ヶ崎の世界化が実現した「この現代世界」がどのように語られるかはたいへん興味深いかもしれない。

 

当時の夏祭り。夜になると支援者や有志が待機している施設のまわりを西成警察署員が巡回に回ってくるわけだが、警察の規律では抜いてはいけない場合であるにもかかわらず警棒を躊躇なく抜き放ち肩からぶら下げて四、五人ほどの固まりで威嚇しながらぐるぐる牛歩してまわるという始末。その数ヶ月前東京の山谷ではドキュメンタリーを撮っていた映画監督が反対勢力によって射殺される事件が起こってもいた。

 

ところがこのような現場は別段寄せ場にのみ限った話ではない。「世界」とはどういうものか、大手マス-コミが芸能人のスキャンダルや巨大スポーツイベントを通して読者視聴者の目から常に覆い隠し続けてきたもの、覆い隠しているものとは一体どんなものか。それを知るためのパースペクティヴの提供であってほしいとおもう。「覆い隠す」ものというのは常に言語交換、貨幣交換、そして性であるという点は四十年を経てもなお変わっていないだろう。


Blog21(番外編)・アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて737

2024年03月23日 | 日記・エッセイ・コラム

アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて。ブログ作成のほかに何か取り組んでいるかという質問に関します。

 

喪中。

 

昨日午後以降。夕食後に二時間ほど睡眠。その後眠れずオランザピン(5mg)二錠追加投与。

 

今朝の仮祭壇メニュー。赤飯。昨日に引き続きリンゴ王林。なかなか手に入らない時があり一度にまとめて購入したので。

 

参考になれば幸いです。

 

今朝の音楽はデューク・ジョーダン「EMBRACEABLE YOU」。


Blog21・マス-コミの「説明責任」はあるのかないのか

2024年03月23日 | 日記・エッセイ・コラム

読者視聴者の側としていかにも腑に落ちない事態がこのところ漫然と続いている。なにがか。テレビでも新聞でもどちらを見ても構わない。同じことばかり実に漫然と引き続いている。国会議員を出している政治政党の政策と割合とを記した図がそうだ。

 

与党か野党かという問題ではまるでない。むしろ議論をもっと進めるとすれば今の野党は政権を取ることができず、もしできたとしても現状では主体的政権運営能力を持ち得ない。すると与党依存政体がよりいっそう押し進められていくことになるほかない。

 

ということは自民党、公明党、立憲民主、国民民主、維新などがこれまでのように、これからも大多数を維持していくことになるのだろう。自民、公明、立憲、国民、維新、いずれにしてもずいぶん似たり寄ったりの政策を掲げており、その意味ではいっそ統一してしまっても構わないかのように見えているのだがなぜか統一しはしない。不可解である。大阪万博が成功するにせよ失敗するにせよ維持費その他を国費で賄うことが決定されたのと同じほどかそれ以上に不可解におもえる。

 

議論に際して「それ」と「これ」とがそこそこ明確にされている場で、ある同一発言者が「それとこれとは違う」と言ってみたり「それとこれとを同じテーブルで議論すべきだ」と言ってみたり、いいかげんこの上ない発言がまかり通っている日にはしばしば出くわすけれども、逆にいいかげんこの上ない発言がまかり通っていない日に出くわすことはほとんどない。

 

そのような「いいかげんさ」について怖いとおもう時はしばしばある。アメリカが半分壊れてしまい「世界の警察」から脱落し、おそらく「世界の警察」へ二度と復帰できなくなった加速主義の時期の政治体制に急速に近づいているようにしか見えないという理由から。「民主党」か「共和党」かという選択の問題とはもはや切断されているのではないかという気がする。さらに日本政府はその受け皿へ編入されて長い。

 

カントのアンチノミーが念頭にのぼってこない読者視聴者はいないだろうか。正命題から入って反対命題を証明してしまい、逆に反対命題から入って正命題を証明してしまうという逆説。政治の世界では今なおカントのアンチノミーが問題なのではとおもうことがある。正命題から入って反対命題を証明してしまわないためにわざわざ人脈や金脈をごそごそ動かさないではいられないマス-コミを含めた関係者の動静。滑稽におもえる。

 

媒体がテレビであれ新聞であれ取材から発表までの間には「出版業界の常識」というおそろしくかび臭い不文律が今なお蔓延しているのだろうか。では読者視聴者がつかまされている諸情報というのは何であり続けるのか。ますます意味不明と化してしまいそうだ。


Blog21・「アンチ全体主義」入門(仮)へ向けて2(再録)

2024年03月23日 | 日記・エッセイ・コラム

 

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Blog21・「アンチ全体主義」入門(仮)へ向けて1(再録)

2024年03月23日 | 日記・エッセイ・コラム

 

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