二〇二五年一月二十九日(水)。
早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。
朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。
昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。
夕食(午後六時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。
NHKだから飼い主怒るかも知れないんだけど「東京サラダボウル」って昨日も見たよタマ。
別に怒ったりしないよ。怒るのはそれなりにわけがあるんだ、NHKに限らず。しかし昨日も見たって?
連続ものだから実は先週から引き続き見てる。
見てたの?
うん。飼い主が見てる「バニラな毎日」のすぐ前にテレビでやってる。
テレビ付けてる時間だっけ?
飼い主の妻が毎回見てるから横に腰かけてタマも見るんだ。
へ?妻が。知らなかったな。でもそのドラマ確か推理ものじゃなかった?
そうだよ。見てるとどきどきしてきて次回がわくわくするって形でしょ?推理ものって。
そこまで単純だと朝ドラじゃん。朝ドラの構造ってのはなるほどどきどきさせて次回へわくわく繋げていくんだけど推理ものじゃない。推理ものだと一般的に話題化しにくい。だと何かおしゃべりしてる時の都合でささっと話題を変えないといけないと必要に迫られた際にすっと入っていきにくい。そこは朝ドラとの大きな違いだね。それはそれとしてそもそも妻にミステリを紹介したのはずっと昔のことでね、綾辻行人や有栖川有栖、中井英夫、竹本健治とかだったかな。それまで妻の頭の中は横溝正史作品の角川映画で止まってた。ちなみにその後に登場してきた池井戸潤の本格ものも紹介したんだけど読んだ形跡ひとつない。しばらくして「陸王」って大ヒット出したんだけど毎週テレビで見てわくわくどきどきしてたな。
そうなの?タマひとつも聞かされてないよ。
タマにわざわざ言うことでもないと思ったんだろう。そういえば松本清張「黒革の手帳」がテレビ化されるって話を聞いた時なんかさ、小説のラストシーンだけこそっと覗き読みしてたな。そのあとでテレビでまた見てた。もしかしたらそういう人のほうがずっと多いのかもしれない。
けどさ、どのドラマにしても原作者の固有名詞は聞かされたことないかも。
そりゃ簡単さ。特定の書き手ばかり礼賛して神格化しちゃいけないと飼い主がしつこく言ってきたから。
神格化?
特定の書き手ばかり神格化しちゃうと他に良質な新人が出てきた時に視界に入ってこないってことがしばしば起こる。そういう傾向が固定化しちゃえばせっかく上昇してきた水準が知らないうちに下がってく。
そんなもんですか。
けど「東京サラダボウル」見てたとは。
あはは、飼い猫が知ってて飼い主が知らないことってもっとあるかも知れないね。
黒猫繋がりの楽曲はノン・ジャンルな世界へ。ガナーヴィヤ。インドの古典的宗教音楽のように聴こえる。もちろんその土壌として南インドのタミル地方育ち。スピリチュアル系の響きがやや目立つがもっとコンテンポラリーな幅広さを持っているように感じる。モード系の旋律が南インドとはほど遠いアイルランドやケルトの民謡を思わせるのも古典的民族音楽に精通しているからかも知れない。目下活躍中のガナーヴィヤは作曲を含め何でもできそうなマルチ・プレイヤーとして有名。多彩な楽器を操り様々な民族音楽に造詣が深いことは結構知られているようだ。幾つか検索して調べてみるとアメリカの大学で演劇と心理学の学位を取得しているらしい。ダンスもヴォーカルもやる。実験音楽精神を体現しているような曲もあるが決して「どや顔」で見せびらかすタイプではない。しかし何といってもコルトレーンへのオマージュに満ちている。