2月2日の「トイレからの脱出(第1章)」のつづきです。
【前章までのあらすじ】
欧州出張でロンドンに到着した徒然煙草、ホテルの自室に入ると、一服することもなく、まずトイレに入り用をたした。そして、トイレから出ようとすると、なんと、ドアノブが空回りしてドアが開かない!
さぁ、どうする、徒然煙草!
【ここから第2章の本編】
さて、どうしようか…。日本ならば、ビジネスホテルでもバスルーム内に電話機が設置されているものですが、このホテル、安ホテルではないはずなのに、電話機が設置されていません
(この時、バスルームの電話機の使い途が「電話を受ける」だけではなかったことを知りました)。
も一回、さて、どうしようか…。
私の場合、幸いにも(?)トイレに閉じ込められるのは2度目でしたので、パニックに陥ることなく、かなり余裕を持っておりました。
「あ~、タバコを持ってトイレに入るんだった~」と後悔してみたり、「長時間閉じ込められたとして、水とトイレには困らないし…」と安心してみたり、2時間後の集合時間になっても徒然煙草がロビーに現れないと「徒然煙草に何かが起こった!」と同行者が行動を起こしてくれるだろうとか…。
でも、このままトイレに閉じ込められて2時間以上も”ぢっ”としているのも芸がない!というわけで、脱出作戦を立てました。
それは、トイレの中で大騒ぎして、廊下を歩く人や隣室の人に気づいてもらう、というもの。ごくごく普通の作戦です。
そして、誰かが私の部屋の前を歩かないか聞き耳をたてつつ、助けを求める「ことば」を考え、それを英訳し始めました。
そうして待つこと数分、誰も廊下を歩いている気配を感じません。
そこで「『待ち』ではダメだ。『攻めなければ』」と、手のひらで壁をバンバン叩き始めました。
手がジンジンいいだすのも無視して、壁を叩く、叩く、叩く…。
そうしているうち、誰かが廊下を歩く気配を感じました。
そして、廊下から「What's the matter with you? (どした?)」の問いかけがあったのです。
すぐさま、それまで何度も練習していたフレーズを叫びました。
「Help me! I can't get out of the bathroom as the door is broken!!!!! (助けてくれ~ぇ!バスルームのドアが壊れて出られない~!)」
外から、「Wait a minute! (ちょっと待ってろ)」の声が聞こえました。
ふ~、第一段階をクリアしました。
ということで、今日はここまで。この先はまたいつか。
写真は、ホテルの近くで見かけた「日産フィガロ」。
妙に街になじんでいました。
フィガロは国内専用車だと思っていましたが、UKに輸出されていたようですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/日産・フィガロ
つづき:トイレからの脱出 (第3章)