ずいぶんと間隔が開いてしまいましたが、2月12日の「トイレからの脱出(第3章)」のつづきです。
【前章までのあらすじ】
欧州出張でロンドンに到着した徒然煙草、ホテルの自室に入ると、まずトイレに入り用をたした。
そして、トイレから出ようとすると、なんと、ドアノブが空回りしてドアが開かない!
トイレから脱出すべく、策を練った徒然煙草は、トイレの中で大騒ぎすることで、周りの人に異変に気づいてもらうことにした。
しばらく手のひらで壁をバンバン叩くうち、誰かが異変に気づき、ホテルのスタッフが駆けつけてきた。
ホテルのスタッフたちは、難なく部屋の鍵を開け、ドアチェーンを突破し、トイレのドアまでたどり着いた。
しかし、ドアノブをガチャガチャいじくっても、ドアノブの周りにドリルで穴を開けても、肝心のドアは開かない。
ついに、ホテル側はトイレへの「強行突入」を決断した。
【ここから第4章の本編】
「We'll break the door. Please stay away from the door. (ドアを破るので、離れててくれ)」とのホテル・スタッフの言葉を受け、どういう待ち方をしていたら良いのかな?と考えた結果、おとなしくバスタブの縁に腰掛けて待つことにしました。いかにも冷静っぽいでしょ?
で、ドアに体当たりする音が響き始めました。そして、何度かドアに体当たりする音が轟いたのち、ついに、ドアの枠が派手に飛び散り、ドアもろともオッサンたちがバスルームに飛び込んできた~ぁ
こうして私は無事にトイレから救出されたのでありました。
バスルームから出てみると、男女4~5人のホテル・スタッフが集っているは、床には、ドリルが転がっているは、ドアチェーンを切る道具らしい「やっとこ」みたいな工具が転がってるはで、まさしく「現場」の風情が漂っています。
ここでオバチャン(ネームプレートには「Security」と担当分野が刻まれていました)が、「We're ready new rooms for you. Which do you like a small room or a large one? (別の部屋を準備するけど、狭い部屋と広い部屋のどっちがいい?)」と、聞くまでもない質問です。
もちろん、「I prefer a large room. (広い部屋がいい)」と答えると、ここでまたもや「Do you like beer? (ビール、好き?)」の質問。
これまたもちろん、「I like beer. (好き)」と答えると、「We'll save beer in your refrigerator tomorrow. (明日、冷蔵庫にビールを用意しておくから)」とのこと。
ようやく、理解できました、さっきからのKYな質問。
こうして無事に救出された後の話はまた後日。
写真は、現場となったホテルからの眺めです。
左側のドームはRoyal Albert Hall、右側の尖塔は「V&A」ことVictoria and Albert Museum、真ん中遠くに当時は世界最大の観覧車だったLondon Eyeが見えます。
このどこにも行っていないせめてV&Aだけでも行きたかった…。
つづき:09/03/12 トイレからの脱出 (第5章=第1部完結編)