エリック・クラプトンとジェフ・ベックのライヴに行ってきました
エリック・クラプトンも良かったですよ。アコギも素晴らしかったし、これぞエレクトリック・ギターのお手本!的な演奏も良かったし、ボーカルも(見た目も)渋いし、「やはりクラプトン、いいなぁ~」と思いました。
ですけど、先にジェフ・ベックのセッションを聴いて、続いてクラプトンのセッションを聴いたあと、二人の(伝説になるであろう)競演を聴くと、私の素直な思いとして、「ジェフ・ベックの方が好き」と言わざるを得ません。
クラプトンが「普通にめちゃくちゃギターがうまい人」、ベックは「なんだ?この人?ギター怪人か?」と思ってしまうのです。
これじゃ意味不明なので、別の言い方をすると、クラプトンにとってのギターがあくまでも楽器であるように感じられる一方、ベックにとってのギターは、欲しいと思う音を作り出すための入力装置じゃないのかな、と感じました。もうちょい言い方を変えると、ギターは「弦を弾いてモノ」というだけではなくて、ギターなる物体をどう扱ってでもいいから欲しい音を出す(叩いたりさすったりしてはいませんが)ことを極めてきたのがベックのように思えます。
自分でも何を書いているのか判らなくなってきましたんで、今日はこの辺で止めておきます(ビールが効いてきた…)。いつか考えを整理して書くかもしれません。
今日のライヴ、会場に着くと、もう16:30過ぎ(開演定刻まで30分を切っている)で、コラボ関係のグッズはほとんど売り切れていました。
まぁ、2回しかやらないコンサート用に、たっぷりとグッズを用意するのはリスクが大きいですからね。
きょうの「さいアリ」は、400LV無しのコンパクトサイズでした。今朝のスポーツ紙によれば、昨日のライヴは「2万人の観衆」だったそうだけど、どういうこと?と、ちょいとググってみたところ、昨日は400LVも有りの「アリーナ・フル・スケール」だったようです。今日は、ステージの左右を若干回り込むくらいの大角度で座席が設定されていましたので、400LVも埋まれば、あながち「2万人の観衆」も不可能ではなかったかしれません。
私の席は、ほとんどステージを真横から観るような場所でしたが、距離的にはステージに近く、双眼鏡(ライヴに持ち込んだのは久しぶり)を使えばクラプトンのアコギがMartin製であることがロゴで確認できました。
ただ難を言えば、周りの人たちが、かなり「書き割り」状態だったこと。(それでも最後はみんなスタンディング・オベーション)
まぁ、私の周りの人たちに限らず、「ライヴをノリで楽しみたい」人は少なく、音楽を鑑賞したいと思ってきた人が多かった印象を受けました。それはそれで悪くはない(気持ちは判る)のですが、正直、お尻が痛くなってしまった…。
ライヴは17:10頃に始まり、途中2回の休憩(セット変更)を挟んで、終演は20:10頃。
価格的には安くないチケットでしたが、所要時間もさることながら、内容的にも、価格以上に楽しむことができたライヴでしたよ、ホント。行ってよかったです。
それにしても、ライヴ終演から自宅にたどり着くまで約30分というのは、ありがたい…。