タイトルはですが、MISIAのDISCOTHEQUE ASIAツアーのネタバレが含まれていますのでご注意ください。
DISCOTHEQUE ASIAツアーの仙台公演の当日、私は一番町で牛タンを飽きる一歩手前まで食べた後、ホテルに向かいました。チェックインの時刻までは3時間近くありましたので、とりあえずホテルに荷物を預かってもらい、身軽な格好で宮城県美術館へ繰りだそうという算段です。ところがラッキーなことに、「お部屋の準備ができております」というので、フライング・チェックインできてしまいました。
そこで、部屋に入って、とりあえずトイレ(一応、バスルームのドアが開閉可能であることもチェック)と一服を済ませ、PCをセットして、新幹線から書き込んだブログをチェック&修正(写真がバカでかく表示されていました)。
そして、しっかりとマフラーで身支度して(激しく寒かった…)宮城県美術館へ出発!
ホテルから美術館までは徒歩で20分くらいかかる距離ですが、寒いながらも青空が気持ちよかったので、たらたらと歩いて行きました。大橋を渡りながら広瀬川を眺めたり(水が透き通っていてきれい!)しながらね。
美術館近くのバス停の前を通った時、バス停の名前が「二高・宮城県美術館前」であることに、ちょっと違和感を感じつつも、無事に美術館に到着しました(さっき調べてみたところ、99年に美術館のはす向かい&仙台二高の向かいから仙台商業が引っ越して、バス停の名前も「二高・仙商前」から今のに変わったみたいです)。
宮城県美術館のシンボル、ヘンリー・ムーアの彫刻「スピンドル・ピース」が懐かし~い!この美術館に来るのは○○年ぶり2度目です。
さて、開催中の企画展「ライオネル・ファイニンガー展」、私、恥ずかしながら、ライオネル・ファイニンガー(1871-1956)という画家を初めて知りました。で、好きになりました
。
初期の、新聞の連載漫画はともかくとして、彼がヨーロッパに渡ってキュビズムに接した後の作品はグッと来ました。
この展覧会のチラシには、
パリでキュビズムの絵画に出会い、自ら「プリズム・イズム(結晶主義)」と名づけることになる独自の透明なキュビズム的絵画を展開し始めます。「光」に満ちた結晶としての絵画は、晩年に至るまでファイニンガーに特有な芸術世界です。
と書かれていましたが、まさしく、光が、色が、反射する、交差する感じが心地良いのです。
彼の作品を観ていて、MISIAのDISCOTHEQUE ASIAツアーのあるシーンを連想していました。
そのシーンとは、ハウスメドレーの冒頭部分、「銀色の四面体が連なった渦」の中にMISIAが立ってせり上がってくる場面です。
「銀色の四面体を連結した渦」に投げられた照明が、角度を変えて四方八方に反射していく様子が、ファイニンガーの作品群とオーバーラップしてきたのです。この作品(ゲルメローダXIII)なんて、そんな感じがしませんか?
日本では知名度の低い画家ですが、私の頭にはしっかりとin putされました。
宮城県美術館では、この「ライオネル・ファイニンガー展」だけでなく、常設展(作品の質はさておき、展示している量はすごい)も、佐藤忠良記念館も、そして屋外展示も楽しめました。
1時間半ほど宮城県美術館を楽しんだ私はバスに乗って、DISCOTHEQUE ASIA出撃の準備を整えるべく、ホテルに戻ったのでありました。
つづき:09/02/24 MISIA in Sendai (その2)