新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

台風に邪魔されながらの関西旅行記 #1-4

2024-09-09 20:55:46 | 旅行記/美術館・博物館・アート

「台風に邪魔されながらの関西旅行記  #1-3」のつづきです。

「村上隆 もののけ 京都」展からのお次の作品は、これまた長大(3m×10m)「金色の空の夏のお花畑」です。

マンガみたいといえばそうかもしれないけれど、あまりにも思い切り良すぎる「スーパーフラット」意匠の繰り返しは、宗達の「燕子花図」とか其一の「朝顔図屏風」に通じるものがあったりして…。
そして、どんな不機嫌な人をも笑顔にしてくれそうなパワーを持つ作品だと思いました。

次は、「梟猿図の猿」「梟猿図の梟」です。
この2作品は、狩野山雪のそれぞれ「猿猴図」「松に小禽・梟図」元ネタのようです。

何ともユルいお猿さんとフクロウですが、もともと元ネタが京狩野のご本家という「格が信じられないユルさなんですよねぇ。

山雪の2作品のうち「猿猴図」は、トーハクで観たのは確実なのですが(写真もある)

もしかすると、私は2013年5月「狩野山楽・山雪」展@京都国立博物館 で両作品とも観たかもしれません。(本宅なら出展目録や図録で確認できるのですが、いかんせん、別邸に帰省中)

で、おもしろいのが、山雪2作品は水墨画(小鳥のお腹のみ着色)なのに対して、村上さんの2作品は色彩豊かで、「猿」金地「フクロウ」銀地(実際はプラチナ箔)で、華やかに仕上げられていることです。
きっと村上さんは、曽我蕭白水墨画「雲龍図」で描いたのと同様に、「こりゃイイと面白がってこの作品をつくったんだろうな

ここまで記事を書いてきて気づいたことがあります。

それは、村上さんが敬意を持って「拝借」した元ネタを、私は2013年に何点もまとめて観たかもしれないということです。

狩野山雪の2作品については、前述のとおり断定できませんが、曽我蕭白「雲龍図」岩佐又兵衛「洛中洛外図屏風《舟木本》」を生で拝見したのは確実です。

もっとも、「だからどうした」と言われればそれまでなのですが…

   

京都国立博物館 東山キューブ館内で最後に観た作品はこちら。

真っ金々の部屋に展示された外連味たっぷりの作品です。

中央部のこれは、

上から「暫」鎌倉権五郎「勧進帳」武蔵坊弁慶、そして「外郎売」で、どれも歌舞伎の演目、それも「歌舞伎十八番」です。
ということは、、、、と思ったら、これは「十三代目市川團十郎白猿 襲名十八番」という作品で、

市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露興行を彩る特別な祝幕は、2022年11月の東京・歌舞伎座での襲名披露興行で大きな話題となりました。この祝幕は映画監督の三池崇史氏が、“十三代目市川團十郎”のドキュメンタリー映画を撮影する中で、「現代の絵師が描く現代の役者絵をつくってほしい」と村上に原画制作を依頼し実現したもので、2023年12月1日~24日には京都・南座でお披露目されました。

だそうな。
ここで展示されていたのは祝幕の原画で、原画でも102.8×480×5.8cmと大きなサイズ(5.8cmの厚みは何?)ですが、実際に使われた祝幕は、歌舞伎座の舞台に合わせた「7.1m×31.8m」という巨大なものだそうで、こちらのサイトで見ても凄い

この祝幕は、今はどこでどうしているんだろ?
團十郎白猿さんがもらっても扱いに困るだろうし松竹がしっかりと保管しているものと思いたい

   

これにて「村上隆」展の観覧を終え、動線に従ってミュージアムショップを覗きました。

しかし、「#1-3」

大きなオリジナル作品で心を揺さぶられ過ぎると、ミュージアムショップでポストカードや図録を買う気が削がれるという副作用があったりもします。
結局私は、オリジナルとの印象が違いすぎる気がして、この展覧会のポストカードも図録も買いませんでした。図録は、税込6,600円という価格もネックになったのですが…

と書いたように、素通りしました

でも、「村上隆」展はこれで終わりではなく、もう一つのお楽しみがありました

金色に輝く「お花の親子」とルイ・ヴィトンのトランクのインスタレーションです。

説明板に村上隆さんのコメントがありました。

この彫刻作品は、ルイ・ヴィトンと共に制作しました。2003年にスタートしたルイ・ヴィトンとのコラボレーションは、私の現代美術家としてのキャリアに、大きな足跡を残しました。そのモノグラム・マルチカラーのトランクの上に、にっこり笑うお花の親子の像が立っています。
アートとファッションの垣根をはずした、もしくは、アートに幼稚なオモチャ感覚のロジックを組み込んだ始祖は、共に自分であると自負しています。
日本の伝統的な美学からインスパイアされたスーパーフラットコンセプトの作品を、日本庭園の風景の中でお楽しみください。
村上 隆

ルイ・ヴィトンらしからぬ明るくカラフル「モノグラム・マルチカラー」の存在は、ブランドものに疎い私でも知っていましたが、これが村上隆さんによるものとは知りませんでした

さらに、この作品は、館内に展示されていた立体作品同様にFRPとかレジンとかグラスファイバーで作ったものかな? と思ったら、ブロンズ金箔を貼ったものだとか
いったい、どれだけの重さがあるんだろ

NHK日曜美術館 で村上隆さんが辻惟雄さんに、設置が大変だったと話されていたけれど、このサイズのブロンズ像を、それも屋外に展示するのは、それは大変だったろうな…

以上を以て「村上隆」展の鑑賞を終えた私は、京都市京セラ美術館の正面入口に戻り、傘を回収して(忘れそうでした)東山駅へと向かったのでありました。

これにて今回の関西旅行のメインタスク完遂であります

次は、デジカメSDカードを入手せねば

つづき:2024/09/10 台風に邪魔されながらの関西旅行記  #1-5

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台風に邪魔されながらの関西旅行記 #1-3

2024-09-07 16:00:20 | 旅行記/美術館・博物館・アート

「台風に邪魔されながらの関西旅行記  #1-2」のつづきです。

「村上隆 もののけ 京都」「第3室 DOB往還記」に行く前に、ちょっとしたトリビアを…。

「#1-2」でちょっと書いた四神(東:青龍、南:朱雀西:白虎北:玄武)にはそれぞれシンボルカラーがありまして、この東:青南:赤西:白、北:黒」は、意外なところでも見ることができます。
それは、例えば、大相撲の吊り屋根から下がる房の色とか、日本武道館のスタンドの椅子の色(の代わりにだけど)とか…。

それでは、仏堂のご本尊をお守りしている四天王はどうなんでしょ?
東の持国天南の増長天西の広目天北の多聞天だったりするのでしょうか?

「彩色の残る四天王像を拝見したことは無かったよな…と思いつつ、このブログの過去記事を探してみると、ありました
8年前奈良博 なら仏像館見聞録(記事)で、京都・海住山寺の四天王を拝見し、図録から、

持国・増長・広目・多聞天の順に、の身色に塗り分けられる点や、持物、体勢などから、鎌倉時代に復興された東大寺大仏殿に安置されていた四天王像の図像に合致する作例と知られる。

と引用していました (すっかり忘れてた)
ほう、四天王の色は違うのか…と、他の資料も当たってみたところ、持国天の緑多聞天の青のそれぞれ代替とされているようです。

   

脇道にそれるのはこの辺にしまして、「村上隆」展に戻ります。

「第3室 DOB往還記」は、

1990年代に登場した村上の代表的キャラクター「DOB」。マンガやゲームのキャラクターをモチーフとするDOBは、変幻自在に姿を変え、様々な文脈に接続してきました。村上のスーパーフラットの概念を体現するDOBの往還を辿ります。加えて、新たなキャラクターやフィギュアなどの作品の数々は、現代の「のののけ」?

だそうで、ひたすらPOPな空間でした。

私は、作品の大きさ/小ささそのものも作品構成要素の一つだと思っていまして、本やネットで知っている作品も、現物を目の当たりにすると、その大きさ/小ささで印象がガラリと変わることはよくあることです。
この「村上隆」展では、巨大な作品が多くて、上に載せた「And Then 2024」3m四方の大きさです。
大きなオリジナル作品で心を揺さぶられ過ぎると、ミュージアムショップでポストカードや図録を買う気が削がれるという副作用があったりもします。
結局私は、オリジナルとの印象が違いすぎる気がして、この展覧会のポストカードも図録も買いませんでした。図録は、税込6,600円という価格もネックになったのですが…

   

第3室と打って変わって、「第4室 風神雷神ワンダーランド」は、江戸絵画の傑作たちが、村上流にいじり倒されていました
コーナーのタイトルになっている宗達以降の琳派の伝統的素材「風神雷神」なんか、こうです。

完全に脱力しています
そういえば、琳派による「風神雷神図屏風」は、右隻に風神左隻に雷神が描かれていますが、この作品は左右逆になっているのはなぜなんだろ?

さらに、隣りに展示されていた同じモチーフの「むにょにょん雷神図」は左に、「ぽよよん風神図」は右と、

「風神図」「雷神図」とはになっているのはこれまたなぜなんだろ

などと考え込みながら先に進んで行くと、出ました 「雲竜赤変図《辻惟雄先生に「あなた、たまには自分で描いたらどうなの?」と嫌味を言われて腹が立って自分で描いたバージョン》」とタイトルが長ければ、カンバスもやたらと長い(10m)作品です。

元になった曽我蕭白「雲龍図」は、2012-13年に開催された「ボストン美術館 日本美術の至宝」展で、東京と大阪の両会場で観ました (写真は大阪市立美術館にあった記念撮影スポット)

もともとマンガチックな作品だと思っていましたが、村上さんはオリジナルには無い鼻毛まで描いている

オリジナルを観たことがあるといえば、この「ライオンと村上隆」もそうです。

ぐたぁ~とした獅子が頭にを載っけている意匠は、2011年7月に「不滅のシンボル 鳳凰と獅子」@サントリー美術館で観て、ブログで、

cuteといえば、彭城百川「天台岳中石橋図」に描かれた獅子出色でした。困ったような表情で石橋の上に寝そべった獅子が川面をぼんやりと見ている図で、獅子の頭には大きな牡丹の花の飾り
「獅子には牡丹がつきもの」とはいえ、何という斬新な表現なのでしょうか
「誰につけてもらったの? 自分でつけたの?と、獅子に聞いてみたくなる作品でした。

と書いたこの作品がモチーフなんじゃなかろうかと考えました。
そこで「天台岳中石橋図」でググってみたら、こちらのサイトで、御大・辻惟雄さんが、

一方、村上さんもちょうどその頃、なんか日本美術の中から自分の制作のもとになるもの、モチーフをつくり出そうとしていたと思います。それであのときは確か、村上さんは、彭城百川(さかきひゃくせん)という江戸時代の画家、この人は文人画の最初の段階に出てくる人なんですが、奈良にあって、重要文化財になってる《天台岳中石橋図(てんだいがくちゅうしゃっきょうず)》という襖絵をもとにして、それをいろいろいじってましたね。私が〈永徳、唐獅子〉というお題を出したら、村上さんは永徳ではなく、その百川の獅子を屛風にして、第1回目の回答がそれでした。

と書いていらっしゃいました
当りぃ~

一方、きわどいところで元ネタを見逃したのが、「見返り、来迎図」

この作品の元ネタ、知恩院「阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)は、今年春に東京国立博物館で開催された「法然と極楽浄土」展に出展されましたが、私がこの展覧会に行ったとき(6月6日)には、既に「早来迎」の展示は終了しておりました

それはさておき、気になったのは、画面の右側、

菩薩様たちがお迎えに来る描写なんでしょうけれど、なんとなく「スター・ウォーズ」っぽい。
スターデストロイヤーから発艦したたくさんのタイファイターが来襲してくるように見えませんか?

というところで、諸般の事情により、「#1-4」に続きます。
あまりキリは良くないのですが、まぁ、ご勘弁を

つづき:2024/09/09 台風に邪魔されながらの関西旅行記  #1-4

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台風に邪魔されながらの関西旅行記 #1-2

2024-09-04 19:19:06 | 旅行記/美術館・博物館・アート

「台風に邪魔されながらの関西旅行記  #1-1」のつづきです。

NHK 日曜美術館「モンスター村上隆、いざ京都!」(初回放送:24年4月21日)を観直しして予習して「村上隆 もののけ 京都」を観にきたつもりでしたが、京都京セラ美術館中央ホールの壁をフルに使ったこの展示予想外でした。(昨夜もう一度日曜美術館の録画を視たら、設営中のシーンがチラリ)

村上隆さんのシンボルとも言える「お花」の群れもさることながら、東山キューブへとつづく入口を守っているかのような仁王像度肝を抜く大きさと造形でした

説明書きによると、

ここ中央ホールに立つ一対の像は、村上隆(1962-)による立体作品です。
新館・東山キューブにおける京都市美術館開館90周年記念展「村上隆 もののけ 京都」(2月3日~9月1日)の一部として展示されました。

災いをもたらす邪鬼を踏みつけている高さ4.3メートルの赤の《阿像》青の《吽像》は、東日本大震災をきっかけに制作され、自然災害、疫病、戦争といった様ざまな災厄から人々を守ってほしいという祈りが込められています。
無数の「お花ちゃん」で彩られた正面の壁を背景に、左右から観る者を圧倒する像は、発表当時、平安京の入口である羅城門から着想した《獏羅門》とともに展示されました。京都と正面から向き合った村上隆が、ここから「村上隆 もののけ 京都」の世界へ私たちを誘います。

だとか。

この仁王様たち、どことなく映画「friends もののけ島のナキ」グンジョー(青鬼)とナキ(赤鬼)かぶる…。もっとも、「もののけ」丸かぶり

せっかくなんで、後ろ姿も。

そういえば、この作品は無料で観られる場所にありました。
もしかして、展覧会が終わった現在も観られるのかな? 説明板の時制のおかしな書き方からしてそんな気がします。
同じく「無料で観られる場所」にあったこちらの作品「お花の親子」はどうなんでしょ。
さすがに確かめに行ってみようとまでは思いませんが…

   

私は事前に「村上隆」展電子チケットを購入していました。

これというのも、日曜美術館で展覧会初日の大行列を見て恐れをなしたからでした。

平日とはいえ、会期もあと4日という状況で、かなりの混雑覚悟して会場に行ったのですが、そこそこ人はいるものの、券売所「村上隆」展の入口行列は皆無

ちょっと勝手が違う と、会場に入ったところ、ありゃま、凄い人

「第1室 もののけ洛中洛外図」狭い(細長い)こともあってゴシャゴシャです
係員さん「足元のテープで示した結界をお守りくださいと呼びかけていますが、人が多いし、みんな作品に夢中なもので、足元のテープなんてに入りませんって

この部屋のメインは、「岩佐又兵衛 洛中洛外図 rip」

その作品名のとおり、岩佐又兵衛「洛中洛外図屏風 [舟木本]」がモチーフになっています。
「舟木本」トーハクで何度か拝見し、かつ、ミュージアムシアターで関連作品を楽しんだことがありますから、一層楽しめました

「舟木本」は、とにかく登場人物が多い(2,700人以上とか) 作品ですから、「村上本」も見どころが多い
6曲1双「舟木本」1隻162.7×342.4cmなのに対して、「村上本」はその縦横約2倍(面積は4倍)の大きさですし、展示室の壁に直付けでかなり近くまで寄れますから、細かい所まで存分に楽しめました

「村上本」金雲には、よく見るとドクロがエンボス(?)されていて「もののけ」っぽい一方、向かい合わせに展示されている「村上隆版 祇園祭礼図」金雲には「お花ちゃん」ビッシリ

もう、老若男女を問わず、観ている人たちはみんなニコニコです。

それが、暗幕のようなカーテンをぬって入る「第2室 四神と六角螺旋堂」は一転して照明が落とされ、かなり暗い
展示室中央の「六角螺旋堂」の四方を極彩色で描かれた巨大な四神(東:青龍、南:朱雀、西:白虎、北:玄武)が取り囲んでいます。

「四神相応」ということばがあります。
平安京は、まさにその「四神相応の地」として都に選ばれたと言われています。東に川(鴨川)南に沼(巨椋池)西に道(山陰道)北に山(船岡山?)という具合。

「いかにも村上隆」という観点からの私のお気に入りは、青龍と、

白虎でした。

白虎図迫力満点メイン虎と右下にいるネコみたいな無表情の虎との対比が楽しいな

次の第3室は、これまたガラリ雰囲気が変わるのですが、それは「#1-3」で。

つづき:2024/09/07 台風に邪魔されながらの関西旅行記  #1-3

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台風に邪魔されながらの関西旅行記 #1-1

2024-09-03 18:27:52 | 旅行記/美術館・博物館・アート

「台風に邪魔されながらの関西旅行記  #0」のつづき、関西旅行記初日編のスタートです。

8月29日の朝、自宅を出発して間もなく、ペット茶を冷蔵庫の中に忘れてきたことに気づいて、初っぱなからあちゃぁな旅行でした。
ま、ペット茶はどこでも買えますから、ぜんぜん問題になるものではなく、実はもっと大事なもの家に忘れてきていたのですが、それに気づくのはもっとあとのこと…。

ギリギリのタイミングで家を出発したことに加えて、乗った電車が遅れたことで、予約していた北陸新幹線に乗り遅れた7月の金沢旅行の轍は踏むまい と早めに出発しこともあり、東京駅では車内で食べる朝食(駅弁)をいろいろ物色するだけの余裕がありました
なお、金沢遠征で乗り遅れた北陸新幹線は、本来なら後続の自由席で行くか、指定席券を購入する必要があったのですが、駅員さんに「大宮までの電車が遅れましたと話したところ、無料で指定席をとってくれました

さて、乗った博多行き のぞみが動き出すや、さっそく朝食

この日の朝食は「天むす」にしました。
3時間後には京都で昼食をたべるつもりでしたので、軽めに済まそうと…。
5個の天むすはあっけなく我がお腹に収まり、品川駅に到着する前に完食

新幹線は、(この時は) 何の支障もなく走り続け、定刻に京都駅に到着しました。

そして、いつものように、駅近くにとったホテルに行き、荷物を預かってもらい身軽になった状態で、さぁ、京都での行動開始です

まずは、京都駅地下の何度か行ったことのあるお店で昼食を摂りました。

「京料理の定食 feat. 土瓶蒸し」です。
いかにも京都 だったのですが、あまりにお上品過ぎて、ご飯が少ない
もしかして、ご飯のお替わりは有料かな? と予想しつつ、お替わりをお願いしたところ、案の定、「有料になりますがよろしいですか?」ですと。
まさか、お腹がお替わりを欲しているのに、「じゃぁ結構ですとなるはずもなく、お替わりをお願いしました。
ちなみに、ご飯のお替わりは200円ちょっとでした

   

昼食が済んだところで、この旅行のメインイベント「村上隆 もののけ 京都」展へ

会場の京都市京セラ美術館へは地下鉄を乗り継いで行ったのですが、最寄りの東山駅には「村上隆展」の大きな広告が掲出されていて、気分が盛り上がりました

東山駅から京都市京セラ美術館へのルートはこんな感じ。

裏道的なルートに見えますが、私と同じタイミングで東山駅から地上に出たおばさま2人組もこのルートを歩いていました。
近道だし、クルマが入ってこられない細い道だということもありますが、白川の流れを眺めながら歩くのもまた乙なものなのですよ。

で、東山駅から歩くこと8分ほどで、京都市京セラ美術館に到着しました。

ここに来るのは、23年1月 アンディ・ウォーホル・キョウト/ANDY WARHAL KYOTO」を観に来て以来22か月ぶりです。

ところで、地下鉄を乗り継いで岡崎公園まで来たのは、22年1「MISIA星空のライヴ ACROSS THE UNIVERSE」@ロームシアター京都以来のような気がしていて、ちょっと頭が混乱しかかったのですが、ブログを読み返したら、去年の1月地下鉄に乗るつもりが、なぜか市バスに乗ってしまった」のでした
そうだねぇ、そんなことがあったねぇ

   

京都市京セラ美術館に入館し、東山キューブに向かおうとしたところ、さっそく目の前に村上隆ワールドが展開されていました

うわぁ~

と、ここで重要な事実が判明しました。
スマホだけでなく、デジカメでも撮っておこう(撮影可でした)と、バッグからデジカメを取りだし、シャッターをポチっ…のはずが、SDカード入っていない
先日、自宅で撮った写真をPCに取り込んだあと、SDカードをカメラに戻すのを忘れていた
なんてこと…
そういえば、15年前の広島旅行のときも同じ失敗をしたっけ…(記事)
成長してない (写真は15年前のもの)

15年前の広島旅行での衝撃

15年前は、呉駅周辺でSDカードを売っているところがみつからなくて「苦労したけれど、今ならコンビニで買えるだろう、それまでは、スマホを活用しよう、ということになりました。

結局、京都市京セラ美術館から東山駅に向かう途中、コンビニSDカードを購入しました。
ちなみにSDカードのお値段は、15年前は1GBで1,280円でしたが、今回は64GBで1,650円でした。

というところで、「#1-2」に続きます。

つづき:2024/09/04 台風に邪魔されながらの関西旅行記  #1-2

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台風に邪魔されながらの関西旅行記 #0

2024-09-01 21:05:03 | 旅行記

約3か月ぶりブログ更新です。

5月の帰省途中の「えさし藤原の郷」を楽しんだ話は3回で止まっているし、青森へのドライブ旅行ダイジェストだけ7月の金沢旅行に至っては旅行記に手をつける気もないという情けない状況です。
まぁ、いろいろあって、ブログを書く気分になれなかったということ…。

そんな私ですが、8月29~31日の2泊3日の日程で今年最初の関西旅行に行ってきました。
台風10号の影響を受けて、「行きはヒヤヒヤ、帰りは大変」の旅行になりましたが、それでも当初の目的はしっかりとクリアできたのはなかなか悪運が強いといいますか…
なんとなく「運」が向かってきたかな? という予感のもとに、久しぶりのブログ書き再開です。

   

今回、関西に旅行しようと思い立ったのは8月23日(金)のこと。

なんとも急な旅行ですが、これは、「絶対に観に行きたいと思っていた京都市京セラ美術館での「村上隆 もののけ 京都」展が、9月1日(日)で終わってしまうことを知ったのが発端でした。
会期が長いからそのうちに…と思ううちに時が経つのはよくある話
そして、「村上隆」展に行くとすれば、8月27日(火)~30日(金)のいずれかだろうし(会期末の土日は激混み必至)23日の時点では、台風10号27日~28日に関西地方を直撃する予報だったことから、29日~31日に旅行を決行することを決め、新幹線ホテル予約し、「村上隆」展チケット購入しました。

そして、27日(火)は、皇居三の丸尚蔵館「いきもの賞玩」(気がつくと私から数mの距離で秋篠宮殿下ご夫妻が鑑賞されてた)東京ステーションギャラリー「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」(素晴らしかった)をハシゴし、

その足で東京国立博物館に行き、8月3日で期限切れになっていた「友の会」(年間パス)更新しました。
トーハクの「友の会」の会員証(パス)は、京都・奈良・九州各国立博物館でも便利に使える(平常展は無料、企画展は前売料金で観られる)ので、もしかしたらこの関西旅行で使う機会があるかも…という算段

そんな「準備」のようなことをしながら、台風10号が当初の予報どおりさっさと通り過ぎることを期待したのですが、台風10号トロいのなんのって…

「台風一過の関西を楽しむ目論見がもろくも崩れ去りました
こりゃ、下手すると帰ってこられなくなる と、31日帰りの新幹線2時間ほど早めて、奈良のホテルをチェックアウトしたらさっさと京都に移動し、帰宅することに予約変更しました。これで最終日ホテルで朝食を摂るだけの予定になってしまいましたが、しかたありません。
さらに私を不安に陥れたのは、台風から遠く離れた静岡大雨が降り、28日夜には東海道新幹線が一時不通になる事態まで発生

それでも、29日は朝から東海道新幹線通常運行していていざ、関西へ

私が乗った博多行きのぞみは、心配していた静岡県内もスムーズに通過し、昼前、定刻京都に到着しました。

それは良しとしても、29日の夕方には山陽新幹線は広島以西での運転を取りやめ、つづいて東海道新幹線東京~新大阪運転を取りやめ。そして30日始発から運転を見合わせるとともに、「8月31日~9月2日にかけても、全線もしくは一部区間で、計画運休や長時間にわたる運転見合わせ等を実施する可能性がある」という発表がありました。
まさにハシゴを外されかけた感じになってしまいましたな

そしてそして、30日には、東海道新幹線「31日も運転見合わせ」確定
私は関西滞在を1日延長することも考えましたが、台風10号の進路はまったく読めないし、一度止まった鉄道は復旧に時間がかかることを考えれば(結局、東京~新大阪の通常運行の再開は明日9月2日から)、帰宅日の繰り延べはリスクが大きそうです

ものは試し と、飛行機の予約状況を見てみると、31日の夕方以降には空席があるじゃないですか
これで腹が固まった私は、新幹線の予約をキャンセルし、大阪(伊丹)空港16:30に出発する便を予約しました。
さらに、奈良からの空港リムジンバスの時刻を確認
この結果、31日10時ちょい過ぎには奈良を離れるはずだったのが、13時まで余裕ができました。

そして、昨夜、20:30には本宅に無事帰着したのでありました

   

ということで、いつものように、3日間の行程です。

【初日】8月29日(月)

本宅⇒徒歩最寄り駅埼京線赤羽駅上野東京ライン東京駅東海道新幹線京都駅⇒徒歩ホテル(荷物を預けた)昼食京都駅地下鉄烏丸線烏丸御池駅地下鉄東西線東山駅⇒徒歩京都市京セラ美術館(村上隆 もののけ 京都)⇒徒歩東山駅地下鉄東西線烏丸御池駅地下鉄烏丸線五条駅東本願寺⇒徒歩ホテル

【2日目】8月30日(火)

ホテル⇒徒歩JR京都駅みやこ路快速JR奈良駅⇒徒歩ホテル(荷物を預けた)⇒徒歩JR奈良駅前路線バス氷室神社・国立博物館⇒徒歩正倉院⇒徒歩東大寺大仏殿⇒徒歩奈良国立博物館(「泉屋博古館の名宝」「フシギ! 日本の神さまのびじゅつ」)⇒徒歩もちいどのセンター街(昼食)⇒徒歩興福寺(国宝館中金堂)県庁前路線バスJR奈良駅⇒徒歩ホテル⇒徒歩夕食⇒徒歩ホテル

【3日目】8月31日(土)

ホテル⇒徒歩JR奈良駅路線バス氷室神社・国立博物館奈良国立博物館(なら仏像館)⇒徒歩ホテル(荷物引き取り)JR奈良駅空港リムジンバス大阪(伊丹)空港ラウンジでまったり飛行機東京(羽田空港)空港リムジンバス最寄り駅⇒徒歩本宅

久しぶりにブログを書いたら、時間がかかるし、疲れる

がんばって旅行記を完結させるぞ

つづき:2024/09/03 台風に邪魔されながらの関西旅行記  #1-1

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