ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

わさお

2011-03-06 22:50:29 | Movie
映画『わさお』予告編


映画『わさお』メイキング映像


監督:錦織良成
脚本:小林弘利
撮影:柳田裕男

《キャスト》】

セツ子:薬師丸ひろ子
主人公の秋田犬:きくやわさお (本人ではなく本犬が演じている。)


またまた「犬」の映画ですまぬ(^^)。

「わさお」は、青森県鯵ヶ沢町のイカ焼き店に実在する秋田犬で、ライオンのようなふさふさの白い体毛と個性的な顔立ちで大人気となった実在の犬です。
この実話をベースに映画化したもの。


ある日わさわさとした白い長い毛に覆われた大きな野良犬の秋田犬が、海辺の町「鯵ヶ沢町」の「いか焼き屋」の「セツ子」の前に現れる。
その時期、山には熊がいるという情報が流れ、農家は被害を受けていた。

捨て犬を引き取っては育てているセツ子は、この個性的な顔をしている秋田犬を「わさお」と名付けて育てることにするが、
いくら愛情を注いでも「わさお」に懐く様子はない。


「わさお」には、もう一つの過去がある。
子犬の時「しろ」と名付けられて、少年(この子も鯵ヶ沢町在住。)のもとで育てられていたが、
道路に飛び出した「しろ」をたすけようとした少年の母親が大怪我をする。
2度の手術を経て、母親はなんとか助かるのだが、
「お母さんが大怪我をしたのはお前のせいだ。」と言って、少年は「しろ」を拒否する。
父親は仕方なく、東京の親戚(子犬を少年にあげた人。)に「しろ」を戻す。
しかし、すぐに「しろ」は逃走。東京から鯵ヶ沢町までの永い旅をすることになる。

子犬の「しろ」を演じているのは、どうやら犬種としては「スピッツ」ではないか?

旅のなかで、「しろ」は「わさお」へと成長。少年がそれに気づくには母親の入院が長すぎて、
さらに新たな手術のために、山を越えた遠い病院へ転院という事態になっていた。
その後を追って、山道を行こうとした少年の後を追うのは「わさお」。

途中、少年と熊との遭遇。「わさお」は勇敢に熊と戦い、少年を救う。
町中の人々が「わさお」によって、活気を取り戻すというお話。

こうなると、実在の「わさお」像がかえって不明となってしまうのだが、
犬の鋭い嗅覚と、人間への忠実性は、「ハチ」だけでなく、東京から秋田まで主人を求めて旅した犬などもいる。
犬1匹が、どれほど多くの人間を癒すものであるか?という1点に絞られる。
それだけで充分である。

この映画には、実在の犬を、ドッグ・トレーナーが訓練したわけではなく、
「わさお」の現在の飼い主(いか焼き屋の女性)が、演技指導に協力したもの。
「わさお」ごくろさまでした。
海鳥の舞う海辺でのんびり過ごしたかったろうね?