北星学園が、脅迫に屈せず、人事で自由な判断をすることになりました。昨日(12.18, 2014)朝日新聞で報じられていましたね。これは「学問の自由」にとって、とても大事なことです。
「学問の自由」は憲法23条の規定
「学問の自由は、これを保障する。」
に基づくものでしたね。憲法が保障する基本的人権の一つです。それが今回侵されそうになったわけですね。しかし、当初の予測、この慰安婦問題を記事にしていた朝日新聞元記者を非常勤講師として継続雇用することを取りやめにするという予測に反して、継続雇用することになりました。
その背景は単純ではない。いろんな後押しがあったと言います。香山リカ立教大教授や作家の池澤夏樹さんらが作った「負けるな北星!の会」による支援、文科省や道警等が連携した安全管理の強化があったことが記事から伺えます。
しかし、この判断を最終的にしたのは、学長の田村信一さん(写真の左手)と、大学を運営する学校法人北星学園理事長、大山綱夫さん(写真の右手)です。大山先生は、「脅しに屈すれば良心に反するし、社会の信託を裏切ることになると思った」と述べている、と記事にあります。北星学園は、カナダの女性ミッションが開設し、札幌バンドのキリスト者がかなりバックアップしてきた小さな大学です。大山先生はじめ、理事長や学長には、今でもその札幌バンドの末裔、「無教会」の人たち、内村鑑三の孫弟子、ひ孫弟子たちが携わることがしばしば。大山先生も、内村鑑三から数えれば、四代目、ひ孫にあたる弟子と言えます。私事で恐縮ですが、西村秀夫先生の集会で20年以上、信仰の研鑽を共にした方です。
そのような人が、今回の素晴らしい決断をしたことに、非常な悦びを感じますとともに、私も日々の仕事においても、大山先生と同様な判断をしてまいりたい、と心に誓うものですね。
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