いつでも大事なのは、最初の感動と、最初の精神なんです。ルターは「地獄の沙汰も金次第」のあり様を捨て置けなかったのです。 Young Man Luther 『青年ルター』p.226の9行目途中から。 ......
慶應大学の井出英策さんによれば、日本の財政赤字、1,000,000,000,000,000円、数字を見るのも嫌になるかもしれませんが、1000兆円、国民一人当たり、800万円、国家予算の4分の1が、借金の返済に充てられているのが、現状だそうです。なぜ、こんなに国の予算に赤字があるのかしらね?
井出英策さんによれば、これは、日本の税金が安すぎるからだそうです。確かに、北欧などと比べたら、日本の税金【租税負担率】は非常に安い。100万円稼いだら、70万円近くが税金となるスウェーデンなどの北欧諸国に比べて、日本は、40万円くらいとられるだけですから、その差は歴然ですね。逆に見れば、100万稼いだ場合、北欧諸国では、30万しか手元に残らないのに対して、日本だと、60万、北欧諸国の倍のお金が手元に残ることになります。
しかし、日本人は、税金が安い感じがしませんね。何故でしようか?
それは、日本の社会の「信頼」が非常に弱いからだ、というのも、井出英策さんの受け売りです。日本の「痛税感」は、税金が日本よりもはるかに高い北欧諸国よりも、強いと言います。
「お役所は、税金の無駄遣いをしてる」
「家庭保護は、ゴマカシで貰ってるヤツがいる」
「爺さん、婆さんは、用もないのに病院に行きすぎる」
…
「そんなところに、税金を使われてたまるか!」
そんな感慨を持っている人は、案外多いし、だからこそ、高くもない税負担に対して、「痛税感」が非常に高くなるのでしょう。その根っこにあるものは、「不信」です。日本人は、「不信」の塊に陥っているのです。アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間達が信頼に値しないのは、これは当然です。しかし、多くの政治家、人間に対しても「不信」が強くなっているからこそ、日本人の「痛税感」、「税負担に対する抵抗感」が高止まりして、財政赤字が膨らみ続けているのでしょう。これも、井出英策さんの受け売りです。その「不信」は、投票率の低さにも出ていると私は考えますね。
財政赤字を解消するためにも、「信頼」の回復は欠かせない。「信頼」を取り戻して、「社会的連帯」を作り直さない限り、私たちの未来はないわけですね。
「信頼」といえば、赤ちゃん、というのが、発達心理学の常道です。財政赤字を解消することは、赤ちゃんが心豊かに生きられる社会を作ることから始まります。
「赤ちゃんが心豊かに生きられる」ことから、「財政赤字解消」が始まるのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます