若者らは、自分が賭けても良い価値と仲間を探しています。
The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』、p74の最終行から。
思春期と、高等教育期間と大学時代という、さらに長期の見習い期間は、人間関係を心理的に見た場合、moratorium モラトリアム、すなわち、「どの価値に賭けるか決めないままでいる時期」と見なされます。すなわち、性的にも知的にも成熟しているけれども、「どんな価値に賭けて生きるのか? という課題を伸ばしていいよ」と認められている時期だ、という訳です。初等教育期間は、その代わりに、人間関係を性的に見た場合、モラトリアム、「どのような異性をパートナーとするかを決めないままにいる時期」です。なぜならば、初等教育機関は、精神分析では、「潜伏期」と呼ばれる時期ですし、幼児的な性はお休みになりますし、性的な成熟も先延ばしになりますから。
聖書に「あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ」(コレヘトの言葉 第12章1節)という言葉があります。これは、高校生か大学生の時期に、自分の一生を賭けてみたいと感じる価値、ヴィジョンを見つけなさい、ということですね。エリクソンの主張と一緒でしょ。
あなたは、ご自分の人生を掛ける価値って、何ですか? 「カネ」って言わないでね!
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