後から来たものが、先になる不思議ルターは自分の信頼を、聖書を正確に翻訳して、理解する中で確かにしていました。 Young Man Luther 『青年ルター』p199の第4パラグラフか...
昨日の朝日新聞(5.11, '16 12版△ 30面文化・文芸欄)に、「大江健三郎さんの最後の講演」のことが取り上げられていました。立命館大学に「加藤周一文庫」ができたのを記念した講演の記事です。
この講演は、加藤周一さんの評論集『言葉と戦車を見すえて』を中心になされたもののようです。大江健三郎さんは、「天皇制は戦争の原因に再びなるかもしれないので、天皇制を廃止すべきだ」との加藤周一さんの議論を、繰り返したといいます。これは命がけの発言です。なぜならば、日本で、たとえ戦後「民主主義」の時代であっても、殺される危険性が「天皇制廃止」議論には付きまとうからです。社会党党首だった浅沼稲次郎さんが講演中に刺殺されましたし、この事件をテーマに小説を大江健三郎さんが書いた時に、「殺すぞ」と大江健三郎さん自身が脅迫を受けてもいるのですから。
私も、天皇自身は、あるいは、美智子さんは、良識を備えだ大人だと感じますけれども、天皇制そのものは、廃止した方が良いと考えます。日本で市民権が奪われている1人だからです。職業選択の自由もなく、参政権もない。天皇家の嫁さんは、一回は心の病になるような劣悪な環境にあることを思い出してください。
もう1つは、原発廃止。311のフクシマ原発事故は、業務上過失致死の可能性が濃厚です。そのために、原発廃止の議論がしやすくなりましたが、それまでは天皇制廃止の議論と同様にタブー視されてました。なぜなら、電力会社は、免許事業であり、テレビ局などと同様に、寡占体制が確立され、それぞれの地域の経済界のライオン、百獣の王として、けた外れの金を自由にできたからです。必ず、地方議会に電力会社社員やOBが議席を持ち、自民党には多額献金でしゃぶ漬けにしてきたのです。311のすぐ後の統一選でも、足立区議1人の落選が唯一の例外で、東電関係の議員は全員が当選してるくらいなのですから、どれだけの資金力、動員力を持っているかが、推して知るべしでしょう。
日本の民主化のためには、この天皇制廃止と原発廃止は欠かせない、と私は考えます。ついでに、職場のゴロツキも廃止してもらいたい…へへ。
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