ルターの発作は、神経の症の二律背反を示しているようです。
それで、この発作は、無意識裏に父親に従っていると同時に、修道院に暗に反抗していることを示しています。話された言葉は、自分の父親が言うことを否定すると同時に、21才の時に嵐の中で、最初は不安発作と思われていたことの中で、マルティンが誓った誓い、「私は修道士になりたい」を肯定しています。したがって、1人の若い修道士が、父親に従うのか、すなわち、異常なほどの不屈さと素直ではない感じで父親に従うのか、それとも、ほとんどバカバカしいほど精一杯従う、という修道士の誓いに従うのか、その岐路に立っているのが分かります。
ルターは従いたかったのだと感じますね。ルターは、本当に価値あるものと信ずことができるものに対して、精一杯従いたかったのだと思います。それが、父親なのか、それとも、修道士としての誓いなのか、あるいは、別の第三の道だったか?
私どもは、すでにその結果を知っています。
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