エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

圧倒的な恵み!

2014-10-18 10:15:22 | アイデンティティの根源

 

 「放蕩息子」の譬えは、神様が信頼し続けてくださる、という全き福音です。

 p356第3パラグラフ。

 

 

 

 

 

 この譬えはまた、潜在的に成長する力を物語っている感じです。たとえば、一粒の辛子種。

そしてイエスは言いました。「『神様が支配されるところ』を何にたとえることができるでしょうか? あるいは、どのような譬えを、『神様が支配するところ』のために使えるでしょうか? それは一粒の辛子種のようですね。一粒の辛子種は、大地に植えられた時には、世に中で一番小さな種でしかありません。でもね、種を蒔けば、灌木の中では一番大きな木になり、空の鳥がその陰に巣を作るようほどに、大きな枝を付けるようになります」(マルコによる福音書第4章30節~32節)。

 

 

 

 

 

 「神が支配するところ」は、辛子種のように、眼に見えないくらい小さなものでしかありません。しかし、その「神が支配するところ」が育っていくと、それは大きな実りをもたらします。≪やり取り≫も眼には見えない関係性です。しかし、その≪やりとり≫が広く深くなっていくと、その恵みは計り知れません。それは、臨床をやっていれば、どなたでも気づける圧倒的な恵みです。

 

 

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