実際に心を育む三項関係
出来事、イメージ、話し言葉と行動、という、心を作る三項関係が出てきました。これは、心理学を学んでいても、講義の形ではなかなか教えてもらえないものでした。しかし、これこそ、実際に心...
≪真の関係≫と言ったら、2人の関係です。「私とあなた」の関係が、やり取りのある、与えあい、助け合う関係です。
しかし、≪真の関係≫とは、こればかりではない。
1)話し言葉、2)イメージ、3)出来事・現実 は、心ができる3要素ですね。洋の東西を問わずに、人の心はこの3つの結びつきからできている。心ができる3要素が、正直で、「ウソとゴマカシ」がないことも、≪真の関係≫になるのですね。
ユダヤの言葉で、ダーヴァールという言葉には、「言葉」という意味と同時に「出来事」という意味があるといいます。それは、大国に挟まれた小国の民、流浪と捕囚を繰り返した民が、唯一神を信じ続けることによって生き延びてきた、その「信頼」の深さと関係があるのかもわかりません。すなわち、神の「言葉」は必ず「出来事」になる、という信頼。
それでも、これは何も、砂漠の民、ユダヤ人の専売特許ではない。日本にも古くから「言霊」ということが信じられた来た。その根っこにあるのは、コトという話し言葉には、言(話し言葉)と事(出来事)の意味が同時にあり、この2つが同じという信頼があった、とされます。
話し言葉を、出来事と結びつける考えは、洋の東西を問わずに存在するようです。それを、単なる昔話にするのは惜しい。なぜなら、その結びつき具合によって、人の心のあり方が変わってしまうから。逆に言うと、人類の歴史は、話し言葉と出来事の一致を大事にしていた点で、ずっと、人の「心」を大事にしてきた、とも言える。
今は「お金がすべて」で、そのためには「手段を選ばない」時代なのかもしれません。しかし、それでは、心が台無しです。それは、今小学校で、子どもの心が非常にバラバラであることが、証明しています。
話し言葉と出来事をの一致を、現代によみがえらせるもの。それは「約束」です。
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