ルターは、シュタウピッツ先生というメンターに出逢うことによって、「病人」→「偉人」のトランジションが準備されたのでした。
しかし、シュタウピッツは、ルターがおっかない思いをしているのはキリストにせいだと言うことを捨ておきませんでした。シュタウピッツは言いました。「君におっかない思いをさせているのはキリストであるはずがありません。なぜなら、キリストは悲しむものを元気にしてくれるからです」。これは、ルターにとって、神学的に意外な事実だけではなくて、治療的にも意外な事実ですし、ルターはそのことも覚えていました。ところが、聖歌隊での発作に関しては、ルターは健忘症にかかっていたのかもしれません。
細かなことでもいろんなことを覚えているルターが、聖歌隊での発作に関しては忘れている不思議。それは心理的にヒステリーを連想されますよね。ことによると健忘かもしれません。
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