エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

演劇トラウマ療法の長所と短所

2016-05-15 07:58:36 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 
アンパンマンマーチが聴こえる時
  性のエートスを高いものにするためには、多大なエネルギーが必要です。 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p39...
 

 

 人生の辛い現実に向き合い、ひとりびとりが分かち合う集団行動を通して、象徴的に脱皮することができますね。人生の辛い現実に向き合い、象徴的に脱皮することは、演劇トラウマ療法でなくても、箱庭療法、コラージュ療法、絵画療法などの投影法によっても、可能です

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.337の、第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 トラウマを負わされた人々は、深い気持ちを感じることを怖がります。深い気持ちを体験するのが怖いのは、深みにあるいろんな気持ちを感じたら、自分がコントロール出来なくなるからです。対照的に、演劇は、深みにあるいろんな気持ちを身体で表現して、「声」にして、リズムに乗せて、いろいろな別の役割を引き受け、体現するものですね。

 

 

 

 

 深い気持ちを、はなし言葉ではなくて、身体で表現するのが安心なんでしょうね。それでも、話し言葉に比べたら安心だということで、身体で表現するのにでも、不安はつきものだと感じます。それを一人ではなくて、集団でやるので、グルーブ・ダイナミクスのお陰で、安心感が増すのだろうと考えます。だから、個人でやる投影法、芸術法療法よりも、演劇トラウマ療法の方が、楽だろうと感じます。

 ただ、1人でしたら、セラピーのアレンジがしやすいですが、集団ですと、日時を設定したり、人を集めたりする手間が厄介ですね。演劇トラウマ療法をするとなれば、ヴァン・デ・コーク教授のトラウマ・センターのような拠点が必要でしょう。

 

 

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