パレーシアは、最深欲求を含めた「本音の対話」が、民主主義と建設的かかわりのために必要なことが、ますますハッキリしてきましたね。
そして、合唱隊が話をした後で、エレクトラは答えて言います。「最後に言ったことを忘れないでね、お母さん。お母さんは、私に、お母さんに対してパレーシアでありなさいって言ったのよ」
エレクトラ : お母さん。今言ったことを忘れないでね。自由に、恐れることなく、自分の意見を言いなさいって、お母さんは約束したんだから。
そこで、クリュテムネトスは答えて言います。「私は確かにそう言ったわ、娘よ。私は本気よ」[1.1057] しかし、エレクトラはそれでも、用心深く、慎重です。というのも、エレクトラは、母親が自分の話に、自分がその後傷つくことになるまで、耳を傾けるかを疑っていたからです。
エレクトラ : まずは話を聞いてから、仕返しをするってことなの?
クリュテムネトス : いえいえ。あなたの心の命じるままに話していいのよ。
エレクトラ : それじゃ、本音を話しましょう。これが出発点だわ...。
たとえ親子であっても、パレーシアは、困難が伴う場合が少なくないのでしょうね。しかし、本音がお互いに語り合えるからこそ、真のスギナも生まれるというべきでしょうね。
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